海の底、森の奥

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20160719

束の間から 6
俺たちの普段の関係がそれから変わるなんてことは、なかった。
次の日以降、ずっと、まったく変わらぬ明るい能動的なチャニョルと、それに対する俺だった。
だから思い悩んだりなんてことは、これっぱかりもなかった。
それはチャニョルもそうだったはずだ。
1ミリの含みもなく、あの練習生の娘かわいーぜ、と鼻息荒く俺に教えてくるチャニョルだった。そして俺もそう聞いた娘を欠かさずチェックした。
ただ、たまに一緒にいる際目が合って、ほんの少し口を開く前に黙ってお互いの顔を見るときがあった。俺も、多分チャニョルも、あの夜やらかしたことを思い出してしまっていた。後悔しているというほどのことではなかった。だが、なんとなく、忘れることはできなかった。
1秒だけ、その記憶が頭をもたげ、すぐにどちらかが口をきいた。
そうやって、時間は過ぎていった。


ある日、珍しく、まだ日の照っているうちに、俺たちはふたりで家にいた。
これから出掛けるには、明日の仕事の早さを考えると遅い、という時間に体が空き、俺たちはしかたなく家で映画を見ることにした。
トニー・スタークが赤いスーツに身を包むのをソファに並んで見ながら、ポテトチップスを食べ、コーラを飲んでいた。
高校時代を思い出した。
もうこれ以上食べんのやめなきゃな、と思った矢先、チャニョルがおもむろに口を開いた。視線は画面に向けたまま。
「………なあ」
「あー?」
「こないだのことだけど」
「こないだっていつだよ」
ついついお菓子に手を伸ばしながら、俺は聞き返す。
「あれだよ。公演のあとの、飲んだ」
いらいらしたようにチャニョルは言う。まだ目はテレビを見ている。
俺は伸ばした手が止まる。
「……それがどうしたよ」
1枚指で挟み、ゆっくりと口に持って行く。
ぱき、と齧る。
「…あれさー。……また、しねー?」
そう言ってようやくチャニョルは俺を見た。
わざと薄暗くした室内で、チャニョルはテレビからの灯りによる陰影が顔に浮かび、それを横目で見た俺は、言われたことを理解できない。
「……なにいってんだ」
残りを口に入れ咀嚼し、飲み込む。喉にかけらが引っかかり、コーラを取ってごくりと流す。
そしてまたチャニョルを見ると、変わらず、たいしたことは言っていないというような顔で、俺を見返している。
「だから、またこないだみたく、お互いをあれしようって」
ごくごく屈託なくチャニョルは言う。
今日の夕飯チャーハンな、くらいのテンションで。
ドキューン、ガガガガガガ、という音の響く中、俺は黙してチャニョルを見た。
チャニョルは広い目の中で黒目を動かし、俺と画面を行ったり来たりさせている。
「……なんで?」
問うた俺にまっすぐ顔を向け、チャニョルは意気込んで話し出す。
「気持ちよかったじゃん。だろ?やっぱ自分ですんのとはだんちでさ。すっげー酔ってたけど、あんなによかったのってそれだけじゃねーよ」
真剣な表情で俺に語るチャニョルを見、クッションを抱えた俺は、なんと言っていいやら分からず、目をぐるぐる動かした。
「な、やろーぜ。まだ誰も帰ってこねーし」
そう言って俺の手首を掴んで揺らす。
「今から、かよ」
こんな返答じゃねーだろ、と思いながらも俺は言う。
「今だからこそだろー。こんなチャンスあんまないから言ってんだよ」
「おま、なんだよ、飢えてんのかよ。俺男だぞ」
「飢えてんだよ。決まってんだろ。じゃなかったらお前にこんなこと言わねーよ。だいたいお前だってこないだそうだっただろ。泣くほどしたがってたじゃねーか」
「泣いてねーよ」
「それくらいってことだよ。お前がそれを言い出したんだぞ。俺だって我慢してんのに」
「別にお前になんとかしてもらおうと思って言ったわけじゃねーよ」
「でも結果なんとかなっただろ。俺らめっちゃすっきりしただろ。そうだろ?」
なんの話をしてるんだか、と頭の中でもうひとりの自分が激しく俺に突っ込む中、至極真面目にチャニョルは食い下がった。本気だ。
「今どっちも彼女もいねーし、女の子に簡単に手は出せねーし、そもそも忙しくてそういう関係になれねーし、どーしよーもねーじゃねーか。俺だってやりたいんだよ」
「泣きそうなのはお前だろ」
眉間にシワの寄ったチャニョルの顔を見て、思わず俺は指摘する。
「泣きはしねーよ。でも辛い」
「…まーな」
勢いに飲まれたのとチャニョルの表情のおかしさで、なんだか笑いがこみ上げてくる。
少し笑顔になった俺に、チャニョルはここぞと畳み掛ける。
「な、しよーぜ。ちょっとまた、やってみるんだよ。駄目なら、やめりゃーいーじゃん」
掴んだ手首に力を込めて、チャニョルは俺に迫る。
ドッカーン。
大爆発が起きた映画の中を尻目に、チャニョルはどんどん俺に顔を寄せて来る。
これ、こいつが見たいっつったのに。
そう思ったときにはまた、俺の唇は奪われていた。




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