海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20160718

シング シング シング 番外編「需要と受容」
柔らかく、温かい光が、ふたりのついたテーブルの上を照らしている。紙ナプキンや塩、胡椒が、影を伸ばす。
目の前に座ったd.oが窓の外を眺めるのを、チェンは見つめる。斜め横の顔が本当に魅惑的だとチェンは改めて思う。その輪郭を陽光が照らし、本人自身が光を発しているようだ。黒縁眼鏡の奥の黒目の位置まで完璧だった。
視線をふいにチェンに送る。その眼差しの動かし方すらチェンの首をぞわりとさせるに充分だった。
「何にする?」キャップを被ったまま、d.oはメニューを眺め、尋ねる「ここ、チョコレートケーキがうまいって」。
水で喉を湿らし、眼鏡にキャップ、その上にパーカーのフードを被ったチェンが問う。
「誰かから聞いたの?」
「ミンソク兄さんが教えてくれた」
「へえー、なんか珍しいね」
「うん。デートに使えって」
メニューを追っていたチェンの目の動きが止まる。視線をd.oにそっと、移す。その視線をd.oが目を上げ、受け止める。
「………デート?」
「うん」
「デート」
「うん」
まったく動じるようすもなく、d.oはまっすぐチェンの目を見つめる。瞬きすらしない。
「たまにはしたいじゃん」
首の後ろを軽く掻いた手でそのまま頬杖をつき、少しだけふたりの距離が縮まる。チェンはその姿をただじっと見るしかない。
一瞬逸らしていた目線を横目で戻し、d.oが言う。
「デートくらい」
くっきり飛び出た喉仏の下の方から体温が上昇していくのを、チェンは感じる。
「………うん」
フードをしていてよかった。チェンは思った。
「で、ジョンデどうすんの」
それでも頬の赤みは隠せていないだろう。メニューに目を戻したd.oは気付いているに違いない。悪あがきに口に手を当てて、チェンはできるだけ顔を覆う。メニューを見る振りをする。ケーキ、ムース、パフェ。しかしこれ以上の甘さなど、どれも今のチェンに入る余裕はなさそうだった。



おわり




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