海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170704

真昼の誤算 1(グループミックス/SHINee&EXO・リアル短編)
鉄の味がする。
何かを食べてや飲んでということではない。
生きていると、常に舌の上にそういう味覚を得ている気がする。血の滲んだときのような、しかしまったく自身から出たものではないような、妙な味わいが口腔を侵す。
この世界に入ろうとした瞬間から、それは始まったかもしれない。
そう考えると、ますます味は濃くなり、知らぬうちに眉間が寄った。
まったくそれを感じなくなるのは、あの舌に絡め取られ、自身を侵略されているときだけだ。
やめたいと思う。心底から。
なのにそうできないのはくちづけて安堵し、再生している自覚があるからだ。
分けられた前髪の下の、美しいと言われ続ける目をテミンは向ける。ふたりの使う小さな練習室はもう専用のように、鍵を掛けてあったなら誰もがすぐに諦める。音楽が漏れ聞こえ、それが小窓からかのように上に視線を投げ、ノブに手を掛けた。開くと鏡の中で目が出会う。後ろ手で施錠をすると、ジョンインはその動きすべてを目で追いながら、絶え間ない音楽の中体を止めた。

大判の、厚いスポーツタオルを敷く。床に着く場所から徐々に激しくなってしまう痛みを緩和するために。
練習をとりあえずしようと思っていた。はずだった。
ジョンインの顔を、姿を見るともう駄目だった。鞄の中からさっさとタオルを出し、常のごとく広げると、名前を呼んだ。
「もうすんの」
 汗をかいたジョンインは、自身のタオルをリュックサックの上から取り上げ、額や首を押さえた。次いでペットボトルをあおる。南国の木の肌のような首が水を中に通しているのを、テミンは口を開けて眺めた。
「来いって」
 苛立った声が出た。抑制が効かず、そうなっていること自体に更に苛立つ。拳をいつの間にか握り締めている。意識して手を開き、上に来ていたTシャツを脱いだ。白く、筋肉の全体に張った体が現れ、それをみずからの目で鏡に見た。貧相だ。まったく満足などできようはずもない。そこに映っているもう一方の体と比べてみればいい。脳内で囁くように、嘲るように誰かが言う。じんわりと唾液が鉄に浸っていく。早く。早くしなければ。


つづく


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2017/07/05 Wed 11:33:53

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