海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170701

夏の虫 4(SHINee・リアル短編)
手首を掴まれた。
キボムの腕は細い。ぐるりと指が回ったそこを強く握られ、引かれた。そこを俯瞰しながら、目はずっとみずからの顔の上に置かれているのを感じていた。
「来いよ」
 ソファ前に座ったジンギの横に無理矢理に引っ張られる。膝をずってそこまで行くと、また更に腕を取られ、今度は二の腕を捕らえられた。
首に腕の関節が回される。
頭を抱え込むようにくちづけられた。
思わずキボムは目を瞑る。いつも、こんなことを見てはいられない。
ビールのにおい。インスタントラーメンの安っぽい味。キムチも少し。
ジンギは食事をするようにキスをした。どこかそれは獰猛だった。
こうなる前からも、こうなってからもっと、キボムはこの人はほんとうに人間なのかと訝った。自分とまったく違いすぎる。普通こんなふうにキスはしない。何かを食い尽くそうとするかのように、乱暴に。だいたい、自分は男であるのに、そんなことはどうだっていいかのように、ジンギは振舞う。彼女だって何人もいた。知っている者だっている。なのに、何故。
舌を取られるのから逃れられない。吐息が濡れているのを耳が聴く。もうずっと、キスだけであった。それ以上ということはなかった。だからキボムも許していた。部屋に上げることを拒否しなかった。酒のせいでの戯れだと片付けられた。
だが今夜は。
キボムはソファに背を押し付けられ、わずかに倒されるようになっていた。つぶらに光る目をいつからかジンギの前でさらしていた。白目を広げ、何が起こるのかとそれを震わせながら。
「にい、さん」
 声もどこか弱弱しかった。こんな声を出したのは仕事をし始めたばかりの頃が最後ではなかったかとキボムはどこまでも愕然とした。子供のように心もとない気持ちが身内に溢れた。
鋭いとも言えるまなこが何も訴えずキボムのそれを捉えた。整った唇は言葉をかたちづくらない。顔のすぐ上にある顔は、うっすらと赤みを帯びて、ひたすらにキボムを侵犯していた。



つづく


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