海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170629

夏の虫 2(SHINee・リアル短編)
まだエアコンは付けていなかった。喉のためにも極力我慢するのが常だ。開いた窓から、カーテンを揺らす風が時折吹いた。ちらりと目をやるとジンギの髪がそよそよとそれを受けていた。横に長い切れ目を入れたような目は相変わらず宙を向き、キボムの愛読しているファッション誌が彼の顔を灰色に染めている。
 ジンギがこうして突然訪問するのは珍しいことではなかった。
たいてい夜、やって来た。食事は済ませてあったり持って来たり今夜のように作るよう言って来たりとさまざまだった。自身の仕事のあるなしは関係なく、ただキボムが家にいるということを確認して何も言わずここまで来た。
キボムは出掛けていることが多いのに、ジンギにほとんどの場合捕まることが大変に不思議だった。野生の嗅覚というものかとひとり首を傾げることが多々あった。そして捕獲されたからにはもうどうしようもないとあっさりと諦めた。
食事はせずとも、必ず酒は呑んだ。
ビールや焼酎のストックをキボムは切らすことがなかった。彼が来ればたいていそれを減らされる羽目になる。ジンギが自分で買ってくることもままあったが、酒ある?と聞かれ、そのまま供するというパターンが圧倒的に多かった。
無言のままキボムは調理し、ジンギは雑誌に飽きたのか目を閉じていた。寝るかもしれないとキボムは思った。ジンギは気付くとすやすやと眠っていることがよくあった。何をするにも彼には前触れというものがない。それでたいそう驚かされ、だがそういう人だと状況を速やかに受け入れる癖がいつの間にやらか付いていた。
間接照明に照らされたジンギの顔は黄色味を帯びていた。どこから見ても同国人のそれであるのに、その色によって少し異国の青年のように目に映り、食卓の支度を済ませたキボムはしばらくじいっと瞳を隠した顔を見下ろした。
「メシできたの」
 唇だけが動いてそう質問し、キボムは小さな目をばっと開いた。
「起きてたの」
「寝てねーよ」
「あ、そうだったの」
 ぱちりとまぶたを上げたジンギの目の中は、白と茶にくっきりと分かれていた。一重の目元は、見る者にそこから思惑を読み取らせない。ただでさえ思考の流れが把握しにくい人であるのに、これのせいでもっと難しいとキボムは心中げっそりした。



つづく



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