海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170629

call my name 4・終(リアル短編)
口を開けて自分に乗って上下している相手を見上げると、彼の方が長身であるかのような錯覚に陥った。耳がこちらを向いている。ディズニーの古いアニメを思い出し、北米の家が脳裏をよぎった。
Your forehead wrinkles sounds cute.
このときだけ目にできるそれをクリスは口角を上げて眺めた。反り返った、咥え込まれた部分にほとばしりが集中するのを感じながら、もっと時間が欲しいと願った。
射精するときぐしゃりと紙を潰したような顔になるのを見ると、キスをせざるを得なかった。自分も達しているのに口を吸いながら更に犯した。兄さん、と呟かれ幕引きを意識する。兄に戻らなければならない。
小部屋を出るときは体がぎしぎしと痛み、だが活力が戻っていた。彼といるとそうなった。たとえ行為に及べなくとも。
「今度はもっと加減してよ」
 自分が体勢を変えずに耳に言葉を注ぎ込んで来れる人間は多くない。そんなひとりが驚くほど低い声を操りそんなことを言う。また手を引いて元いた場所に戻りたくなる。こうしたことが繰り返された。

彼のことよりも自分の将来と環境の方を優先した。そうする自分だということをクリスはしっかりと知っていた。だから後悔は微塵もなかった。
しかし今こちらを見て来るその石は、やはり心なしか糾弾しているようにクリスには感じられた。あの青年を、クリスは光と黒という印象で捉えていた。艶やかな黒。もともとの髪色や目の色、好きな服装、声の質から、そう思った。見ていて飽きることがなかった。
この石は浄化作用があるんです、という、先刻の男の声が耳に響いた。
起き上がり、クリスは冷蔵庫の炭酸水を取って栓をひねりながらテレビを点けた。ニュースが流れ、天気予報を教えていた。高気圧の影響で晴天となるでしょう、と完璧な化粧を施した若い女性が語っている。喉を泡が落ちながら、画面はCMに変わった。
アイドルたちが青空の中駆けて行く。共に暮らしさえした面々。そしてそのうちのひとりは昔の恋人である。海に向かって姿は消える。
高気圧を引き連れるようにして自分の横で笑っていた。上を向いた目尻を更に上げ、並んだ小粒の歯を見せ、白い頬を照らせて。眩しく、目を細めたくなるほどであるのに、サングラスなど掛けたくなかった。
兄さん。
その低音がクリスをいまだに離さない。
そしてまだ、そう呼ぶなと伝える自分が当然のように心中にいた。



おわり


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2017/07/05 Wed 22:42:23

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