海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170627

call my name 2(リアル短編)
帰宅したクリスは、ウォークインクローゼットで丁寧に服を片付け、部屋着に着替えてから持ち帰った品を紙袋から出した。
梱包を注意深く取り除くと、そこにはごつごつとした、だが光る、主に直線で構成された掌大の石があった。それは黒色をしていた。光を反射し白く見える部分も、当然黒い。どこもかしこも、漆黒だった。
「トルマリンの結晶です」
店員はにこやかにそう説明した。
目を覆うサングラスを取ってクリスはいっときそれを凝視した。あちこち張り出すように棒を突き出しているその形状のたたずまいを簡単には形容できない。白く下世話とも言える蛍光灯の下、鷹揚に、そして粛然としてそれは輝いていた。
綺麗だね、と言ってはいるが、大して興味もなさそうな女は放っておいた。ちょっと待っててとひとこと告げ、店員の話を促し、それを聞き終えると買うことを決めた。ほんとうは聞かずともそうするつもりだった。クリスは自分の求めるものに非常に素直で自覚的なたちだった。
食事のあと、クラブに顔も出さずそのまま帰った。女の不機嫌そうな、不可解そうな態度は確かにわずかにすまないという気持ちを起こさせはしたが、だからと言って彼女と夜を過ごすつもりはもうなかった。可愛げのある、そして敏感な人間をクリスは愛した。過去も現在も、そして未来も必ずそうだった。そうでない相手に自分の時間を割くのはただただ苦痛でしかなかった。
 ベッドに横たわり、胸の前にその石を置いた。シーツに耳を付け、己とそれがまるで見つめ合うかのようにじっと視線を投げ掛ける。これは懐かしい何かを呼び起こすものだとクリスは思った。見つめることで、傍に置くことで、心沸き立つような、むしろ逆に落ち着くような、昔得た感覚がある。そういう人間が、過去にいた。

いっしょに暮らしていた頃、その弟分と性的な接触を持っていた。クリスは年長者として、そしてリーダーとしてこのことをどう自分の中で消化したものかと実は常に煩悶した。誰にも言えない。そうしたこと自体あまりしないが、言えるわけもなく、そしてそれが辛かった。と同時に甘美であった。真実クリスは彼を愛した。女性の方がずっとその対象となったが、感情と衝動が伴えばあまり性別は関係なかった。


つづく


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