海の底、森の奥

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20170712

星間旅行記 後編(「明星によせて」番外編・東方神起・パラレル短編)
それから、キス。
キス。
キス。
吐息。溜め息。
キス。
ユンホは脳みその中、迷路でさまよう自分が見えた。どこへ進んでも出口はない。困惑しきるが、しかしそれがいやではない。何か甘いにおいがするような、うっとりとする音楽が流れているような、そんな空間。目が回るほどに幻惑される。ずっとここにいてもいいとさえ思う。
くちづけのさなか、また上を向いた性器に触れられた。そして手を、ユンホの長く発達した指を、チャンミンのそれに持って行かされた。チャンミンのペニスは大きかった。ユンホのそれより、ひとまわりほど。さまざまな感情が湧いたが、実際自分にこうなっているのだと体感するとそれが何よりも頭を占めた。どろどろと先走りが零れ、チャンミンの手をぬるつかせた。
チャンミンを扱き上げると鼻から息を吸い、漏らすのがユンホに分かった。悦んでいる。たまらなかった。熱心にそうした。自分でするときを詳しく思い返し、いちばん感じるやり方を駆使した。口の中でかすかに喘ぐ音を得ると、ユンホはまた達しそうになってしまった。
そっと肩を押され、口と手を離されるとチャンミンが立ち上がり、キッチンに向かって行った。水の流れる音、手を洗っているらしき音。戻ると、テーブルの上の箱の中から薄手の医療用手袋を慣れた手つきではめ、病院専用のローションをその掌に出した。
「横になって」
 逆らえるはずがない。
ユンホの黒目がちな目が沼のようにうごめいた。体を、枕を頭に、徐々に倒していく。チャンミンがベッドに乗り、ぎしりと強くきしんだ。
 膝を立てて背を布団に付け、頭だけ肘を突いて起こしたユンホの足元にチャンミンは座った。ユンホの股間も、チャンミンのそこも、ぬらぬらと輝き、ぴんと反っている。その光景に目が眩んだ。
「一本ずついきますから」
 宣告は無情だ。だがどこか、愉悦を伴っている。
「力を抜いてください」
 仰向けになったユンホは、濡れたままの髪がひやりと耳にかかった。天井の白い壁紙を穴の開きそうなほど目に映す。
 怖い。
そう思った。ひたすらに。
しかし心の中だけにとどめた。
そうしていると、ぱくり、と棒が食われた。
「あっ」
 予期していなかったことに腰が浮く。舌が、口の内壁が、唾液が、ペニスにまとわりついていく。
「あ…あ、あ」
 久しぶりの行為だった。その気持ちよさは言語を絶した。そもそも、女以上に口が大きいことで、余裕が生まれ、チャンミンはまた男性の中でもそうであることで、それをするのが楽なようだった。力も強い。こんな口での愛撫は未経験であった。
「ちゃんみ、それ、やばっ…」
 きゅうーっと、高みに到達してしまう気がした。すると、その下の部分に、ぬるぬると何かが訪れた。
引き戻される。
穴の周りをよくマッサージされ、最初はただ気持ちがよいくらいだった。しかしすぐに、中への侵入が始まった。
さすがにすさまじい痛みが走り、ユンホは両掌を目の上に置いてぎりりと歯を合わせ、堪えた。チャンミンはそんなユンホを見ても、やめることはしなかった。しつこく口でなぶり、指を奥まで入れると、中をこねくり回した。そして指の数を増やした。
男性DJの明るい声。洋楽のヒットソング。時計の秒針の歩み。
絡み合うような刺激に完璧に翻弄され、ユンホは気が遠くなりながら長い時間を過ごした。力を込め続けていたため、顎にも痛みが走り始めた。
もう、チャンミンはまとめた指の抜き差しをずっと行っていた。絶えず舌を性器に這わせながら。
ようやく、それが終わるときが訪れた。
細かく震えの走るユンホは穴からも棒からも人が離れ、自分に涙が滲んでいることをそのとき知った。零れることは食い止められた。
チャンミンは背を向けていた。ぱちんぱちんと手袋を外し、続けて何か手を動かしていた。抱く側の場合のことを考えて、ああ、とユンホは思う。振り向いたチャンミンのペニスにはコンドームが被さっていた。
ベッドに乗り直したチャンミンは据わった瞳をユンホに注いだ。ユンホにはもうなすすべなどなかった。このままこの男のものになるだけ。そう思った。そしてそれに、恐怖や当惑に隠れて、参ってしまうほどの幸福と歓喜が湧いている。濡れそぼった亀頭の頭からまた液が垂れ落ちた。
「入れます」
 うん、と答えていた。
膝を持たれ、脚をもっと大きく割られた。
チャンミンの長く太い性器が間をおかずぐずぐずになった玉の下に触れ、そのまま進んだ。
この、先の膨れた部分はこんなにも引っかかるものなのか。
ぽっかり口を開けたユンホは、そんな感慨を遠く抱いた。
チャンミンは腰を引くことをせず、まっすぐに中へと押し進んだ。そして腰と腰がぴたりと張り付くようにまで、そうした。
 はあー、という声が降った。
細く開いた目には、チャンミンの濡れた体が映った。冷やしてある部屋だというのに、彼はもう汗だくなのだ。
 ほんとうに汗っかきだ。
ユンホは彼が自身をそうだと言ったことをまた頭に浮かべ、ふふと笑った。
「どうかしましたか」
 何かを煮とかしたような声で、チャンミンが尋ねた。
「ううん。どうだ?」
「窮屈ですね」
「それは、いいってこと?悪いってこと?」
「どちらとも言えますね」
「なんだよ」
 また、笑った。
「あんまりもちませんねこれは」
「そうしてくれよ。頼むよ」
 泣き言を漏らすと今度はチャンミンが笑った。
「分かりましたよ。今日だけですよ」
 その言葉の意味するところに、ユンホは胸の辺りに花が開いたような心地になった。
チャンミンが落ちてくる。
唇を吸われ、腹と腹でペニスを擦られながら、始めはゆっくり、その内に激しく、腰を振られた。
膝をどちらもぐっと押され、腰を上向かせるようにさせられ、中の一部分をひどく擦られた。
 痛みのひどさはそれほど収まっていないのに、裏筋がチャンミンの腹筋でなぶられ、体の内もつつかれ、ユンホは想像以上に感じた。口の中を踊るチャンミンの舌もあっけなくユンホを篭絡した。
こんなことをしていたら俺どうなるんだ。
そんな不安がもたげた。
自分の中身が穴からすべて流れ出ているようだった。
「ちょん、さん」
 苦しげな声が唇の真上で発される。
仰ぎ見るチャンミンの顔は、施設を訪れるときのように光を背負って薄暗い。
「…も、いきそ、なんで」
「…うん」
 髪の中に手を入れた。指が汗で濡れる。
「っあ」
 中に入れたままチャンミンは二度目の射精をした。体を起こし、顔に皺を寄せ吐き出しながら、ユンホのペニスを扱く。
「ひあっ」
 ぶるりぶるりと先をいじくられ、泡だったユンホのそれはぱつんと張った。チャンミンは腰をまた揺すり、ポイントを突いた。
 ティッシュを被せたそのとき、ぶぶ、と音のしそうな感じでユンホは達した。喉仏をさらして、かっ、と言いながら。チャンミンと視線が、ぶつかっていた。


ユンホが先に浴室に向かい、次にチャンミンが入った。
もう、夜はもっとも深いところまで下りており、これから朝が目を覚まそうという時間帯が訪れていた。
灯りを落とし、ベッドランプだけ灯したユンホの元に、チャンミンが戻ってきた。シャンプー、トリートメント、ボディソープ、シャービングジェル、ボディローション、オーデコロン。深夜にチャンミンの体は香った。
 ユンホは下着姿で座布団の上にいた。
テーブルに置いた携帯をチャンミンが取り、その表示に目を凝らして、ベッド脇の黒縁の眼鏡をしかたないというようすで掛けた。
画面からの白い光に照らされたチャンミンは、目が大きくデフォルメされているのがユンホにも分かり、興味津々といった態でそれを見上げた。
「チャンミン」
 チャンミンは手の中に目を落としたまま返事をした。
「はい」
「その眼鏡、家用?」
「そうですよ」
「仕事用のと、度が違うのか?」
「いえ、同じですよ。なんでですか」
「じゃあ、あれ忘れたとき、ないと困ったって言ったけど、それ会社持ってったらよかったわけだよな」
 仰ぐユンホにチャンミンは目を向けた。
腰を下ろしながら、
「珍しく鋭いですね」
とチャンミンは言った。
「…まさか、あれもわざとなのか」
 ユンホは目を丸くした。もうチャンミンから何を聞いても不思議ではないという気がし、今自分が思い付いたこの考えはきっと真実に違いないと思えた。
 軽く声を立ててチャンミンは笑った。
「違いますよ。あれはほんとに忘れました」
 口角を心持ち上げたまま、チャンミンはユンホと見合う。
「実際、助かったんですよ。この眼鏡だとフレームがちょっと邪魔なんです。取りに行く手間が省けて嬉しかったですよ」
 だけど、と続ける。
「それ以上に、…あれは、自分への言い訳でした」
「いいわけ?」
「はい。これがないと困るんだ、っていう」
「…なんだ、それ」
 忘れたんじゃなく故意に置いて来たんだと言われた方がずっと理解でき、そしてその考えのくすぐったさにユンホは淡く浸っていたため、瞬きながらとっちらかってしまった頭を整えようと努力した。
「あとあなたに向けても、って意図もありましたけど」
 だが無駄だった。ますます糸の絡むように、問いとその答えの意外さに対する驚きと不可解さで脳みそがこんがらがった。
「…言ってることが、よく分かんないな」
「分かりませんか」
 顔を崩してチャンミンは微笑む。
「誘われたからって、喜んでほいほいただそれに乗っちゃうだけってことをするほどには、まだ覚悟は決まってなかったですし、自意識も許さなかったんですよ」
 膝を抱えたチャンミンは首をほのかに傾げてユンホを見据え、話した。
「…そうか」
「分かんなくていいですよ」
 あはは、と笑うチャンミンを見ながら、ユンホはもうそのまだら模様になった思考をとりあえず横に置いておき、ただ言われたことの中の、誘われて喜んだ、という文言のきらめきに魅せられた。
あのときああしてよかった。
激しい安堵のようなものといっしょに、つくづくそう思った。
 眼鏡を外したチャンミンは言った。
「来月祖父の誕生日なんですよ」
「…あ…そうだな」
「だから実家から、その日どうするって連絡でした」
「そうか」
「たぶん外出申請すると思います」
「うん」
 眉間を押さえるチャンミンから目を逸らし、ユンホは呟いた。
「…シムさんには悪いことをしたよなあ」
 目を開いたチャンミンはユンホを見つめた。
「…大丈夫ですよ。誕生日より前に、すぐ行きますから。本いつもよりたくさん買って渡して、よく謝ります」
 手土産もいつもみたいに持って行きますよ、と続けるチャンミンに、ユンホは向いた。
「…すぐ、来るのか」
「手土産楽しみですか?」
「…いや、そんなのいいんだよ」
「毎回結構悩むのに」
「…そうなのか」
「あの苺のサンド、美味しかったですか?」
 目をぱちくりしてユンホは返す。
「…うん」
「ならよかった」
 胡坐をかいた脚の間にある、裸足の足の裏を見下ろしてユンホは言った。
「……手土産なんかいいからさ」
「…俺に、会いたいんですか?」
 うん、と素直に言いたかったが、まだ、そうできなかった。ぽりぽりと腕を掻く。
「別にいつでも会えるでしょう」
 目を合わせる。何を言ってるんだと顔に書いてある。
「…そっか。もう、連絡先分かるしな」
「家も知ってるでしょう」
「そうだな」
「チョンさんの番号登録しましたし」
「メールアドレスとかはいいのかよ」
「そうですね、知ってた方が便利でしょうね」
「…なんでいつも聞かないんだよ」
「そんなの、俺が聞くわけないでしょう」
 チャンミンのそうしたところにまた振り回され、ユンホは嘆息した。携帯を取り出し、情報を交換する。
「これで安心でしょう?」
「うるせー」
 白み始めた、ラジオの消えた室内で、チャンミンが囁いた。
「チョンさん」
「…なんだよ」
「明星が、見えますよ」
「…あ、そうか」
 しかしユンホはベッドに寄りかかりながら、とろりとした眠気にいざなわれていた。
まぶたが黒目を隠していく。だがチャンミンの瞳の上の光の粒は、まだユンホには分かる。
「いいんですか?見なくて」
「…うん…」
 チャンミンに腕を引っ張られ、ベッドに転がされた気がした。さらりとしたシーツの質感。あ、替えたんだと遠くなる意識の中で最後、ユンホは思った。
太陽が力を取り戻す中、タオルケットを掛けられたユンホは、仕事までの短い時間の、心地いい眠りに入った。



おわり



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trackback (0) | comment (1) | 番外編
「明星によせて」、「星間旅行記」をお読みいただき、ありがとうございました | それだけの理由があるか

comment

お疲れ様でした♪ : みむ子(ゆうりんち) @-
レモン様、こんにちは~♪

改めまして、「明星によせて」番外編まで完結おめでとうございます♪そしてお疲れ様でございました!

約二か月でしょうか、楽しませていただきました。
毎朝、ちょうど家族の朝食をテーブルに並べている頃の時間に公開になっておりまして、私はそれが終わり朝食をとる前に読んでおりました><
あっ、でも誤解なきように言っておきますと、私はできるだけ遅くに朝食をとりたいのです。
仕事の都合上、昼食が早くても13時過ぎになってしまうので(遅い時は15時過ぎです)、いつも家族の誰よりも遅い時間に食べるのです。
言い訳するようなことでもないのですが。

そしてこちらの番外編ですが、素晴らしいと思いました。
こうしてリアルさを表現すること、とてもチャレンジだったのでは、とも僭越ながら思ったり致します。
どうしてもああいった準備の場面というのは、すっ飛ばされがちですよね。そういう私もそうしてしまっておりますし。
それにそうしたことがBLはファンタジーだと言われる所以ではないかとも思いますし。

でも凄くチャンミンらしいなと思いました。
いや、彼の本当の姿は知りませんが、画面から見受ける彼が、もし一般社会にいたら、と思うと、とても「らしい」なと思いました。
製薬会社勤務とか、ありえそう~って思いましたし、ちゃんと全てのものを準備していたりね。
それにゴム手袋をはめるチャンミンの姿が、もう想像が出来過ぎまして、おお、さすがチャンミン、と思いました。
そしてユノもまた「これあるな」と思いました。彼は本質のところでは、ぐずぐずしたり、いろんなことが頭を巡ったりしているのではないかなと思います。
それを理路整然とできないこともありそうです。こういってはなんですが、それほど頭は良くないだろうと…←私確かユノペンだったような…(笑)
さらにあえて言うのなら、あまり男らしさはないのではないかな?とも思います。
男らしさだったら、よっぽどチャンミンの方があると思います。
男らしさの定義、というものは人それぞれだと思いますが。

まぁ、そのようなことも考えながら、でも「うん、この2人ってこうありそう」と思いながら読み進めさせていただいていました。

本当にありがとうございました。

今日もまた暑いですね。曇り空ですが。
私も「暑い」「寒い」「お腹が空いた」はよく言ってしまいます(笑)
確かにこれを口にすること我慢できませんよね^m^
勿論、私も独り言です(笑)

では、またお伺いしますね!(そうそうオンキー!忘れないうちに、本当に伺います!)
2017/07/12 Wed 14:38:01 URL

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