海の底、森の奥

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20160718

受容について 17
リハーサルの合間、セフンは壁にもたれてスマートフォンの画面を見つめていた。周りの喧騒の只中にいて、セフンは手の中の通信手段とのみ向き合っていた。彼女からの連絡内容を目にするのに躊躇した。
シウミンと過ごした夜からずいぶん時間が経った。
あれからシウミンとはほとんど一緒にいることはない。言葉すら数回必要にかられて交わしただけだ。
シウミンとの交わりを思い出すとセフンは体温が上がり頭の働きが鈍くなった。
夏以降、いくらシウミンと寝てもそんなふうになったことはなかった。シウミンへの欲求はいつも刹那的だった。もともとシウミンのことが好きなのはもちろんだった。メンバー皆をセフンは好きだった。シウミンと初めて寝たとき。かっかと燃えるような欲望を収めるために、目の前にいたシウミンを組み伏した。一緒にいたのがシウミンでなかったら、その相手がセフンの情事の友だったかもしれない。いや、そんなことはない。他のメンバーはセフンのそんな蛮行を許すはずがない。シウミンに許されたのすらもセフンは驚いたものだ。チョコレートアイスを口でシウミンのそれにいきなり流し込んだとき、シウミンの見開かれた目と唇を彩ったチョコレートと舌の柔らかみがセフンの理性を奪った。なんて甘いんだろう。ふざけて奪った唇がセフンを誘った。わずかに開いた唇の深遠が彼を待っていた。エアコンも付けず暑さにくらむセフンの頭を、体の疼きが凌駕した。
そのときの愉しさをセフンは忘れられなかった。知っていたはずのシウミンの包容力の底知れなさに夢中になった。辛いことがあったときも、疲れているときも、シウミンを抱けると思うと気が楽になった。ミンソク兄さんが好きだ。セフンは本気でそう思っていた。
シウミンがセフンを拒絶するのは自分のことを思っての“振り”だろう、とセフンは考えていた。でなければ自分を受け入れ続けるはずがない。何かのプライドとセフンのこれからを考えてつれなくしているだけに過ぎないと、セフンはまったくめげなかった。女をあてがおうと本気でしているらしいと知るまでは。シウミンのその行為はセフンの自尊心を傷付けた。セフンが自認している以上に彼の心に何かを刺した。
見返す気持ちも手伝って、セフンは彼女との付き合いにのめり込んだ。楽しんだのは間違いない。久々の女性の体はやはり筆舌に尽くしがたかった。セフンは自身で、男性と女性どちらとの交流も楽しめるタイプだと再確認した。それは性的指向の話ではない。どちらと話したり遊んだりしても面白みを感じるということだった。悔しいながらもシウミンの言ったことは正しかったのかもしれないと、頭の片隅で思った。女と付き合ったらそれが一番しっくり来るのだと。
なのに、シウミンがキスをした。
唇をただ重ねるだけのそれと、舌の味を感じるそれと。
セフンはシウミンに名を呼ばれるたび、脳が溶けるような、心臓が縮まるような、性器が膨らむような、そんな感覚に浸った。触れるすべての場所に電流を感じるような気がした。
彼女との性交から、シウミンとのそれも動きに違いがあるのが自分でも分かった。あんなに勝手気ままにその体を弄びたいと考えていたのに、そうできなかった。シウミンを追い詰めることに覚えていた快感は変わらなかったが、もっと自分を求めて欲しいと思った。自分の体にシウミンを耽溺させたいと願った。相手に尽くすということがそれに大変有効だとセフンは学んでいた。彼女に対する奉仕はプライドがかかっていたが、シウミンへのそれは違った。なんなのだろう、セフンはぼやけた頭でシウミンの薄桃色の体を見、穴の中を這い回りながら考えようとした。そうするたびシウミンに名を呼ばれ、思考などできなくなった。
それ以降彼女との連絡の頻度がみるみる減った。
もちろん彼女もそれに気が付き、なんとなくセフンのようすを探るようなことを言う。
何もかもが手に余り、セフンは八方塞がりだった。
たまにシウミンを見かけると、すっぴんの幼さもメイク後の妖艶さも、セフンに驚くほど訴えてきた。自分があの顔も体も好きにしていたのだと思うと叫びだしたくなった。俺のものだと言いたかった。スマートフォンを握りながら、返信などいつもどうでもよくなった。
「セフンー」
再開が呼び掛けられた。
また何も行動を起こせぬまま、スマートフォンを残し、セフンは皆の元に向かった。




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