海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20160718

受容について 16
「カットー」
監督の声が響き、カチンコの音とスタッフの掛け声が飛び交う。
シウミン付きのスタッフが彼に近寄り、ブランケットを肩に掛け、待機場所へと誘った。
椅子に腰掛け、配られたペットボトルのお茶に口を付ける。
共演者の年上の女優が、シウミンの隣の椅子にやって来た。濃い化粧に彩られた不自然な若さの顔をシウミンに向け、口元だけで微笑んだ。彼のことはたいていの年上の人間が気に入った。正確に言えば同い年でも年下でも、彼に反感を持つ人間は少なかった。だが特に大人たちは、年の功もあってシウミンの人柄をすぐに見抜き、そこに好感を抱いた。見た目の可愛らしさや親しみやすさはもちろんその性格が現れてもいるのだ。
先輩女優はシワを増やさないため、またさまざまなケアの影響のため、撮影以外であまり表情を作らなかったが、表に現れる以上にシウミンのことを気にかけていた。
「今日、いつもと違うみたいね?」
シウミン自身は目の前の大先輩にどう思われているのかはっきりとは自信が持てなかった。ただ優しくしてくれているのは感じていた。もちろんそれで充分であったし、一緒にいると粗相がないかとても緊張した。今も例外ではなかった。
「そ…そうですか?」
非対称な口元の笑顔を作って、どういう意味だろうと頭を巡らせる。
「うん。…少し、力が抜けてるみたい」
特別に準備された温かい中国茶をひとくち含み、シウミンを見てほんの少し微笑んだ。口の端が気持ち、上がる程度に。
「え…あ、そ…う、嬉しいです。い、いいこと…ですよね…?」
どきまぎしながら、シウミンは上目遣いで相手を見返した。
「もちろん。無駄な力は要らないもの」
「あ…ありがとうございます。ほんとに……すみません、力不足で……」
喜びながらも、自分の至らなさを思うと穴があったら入りたい気持ちになり、シウミンは俯いた。
「頑張ってるのは、よく分かってる。…今みたいな気持ちをあまり持ちすぎずに、伸び伸びとした方が、自分の目指すところに近付けるかもしれない」
まっすぐにシウミンを見つめる女優の目を見、彼女の気遣いを痛いほど感じて、シウミンはびっくりした。今までいっぱいいっぱいで、こんなふうに思ってくれている人が周りにいるとは考えもしなかった。
「何か、あった?」
再び湯気の立つお茶を口に運びながら、問い掛ける。
伏せられた黒く長い完璧な睫毛を初めて美しいと感じながら、シウミンは口を開いた。
「……何も……」
「そう?」
セフン。
シウミンは昨夜、セックスしながら初めてセフンの名を何度も呼んだ。
今まで自分から最中に話しかけること自体ほとんどなかった。
しかし、昨夜は。
唇を奪ったあと、セフンが自分の体から服を破るようにして脱がせるときも、シウミンはセフンの服をその体から剥ぎ取った。待てなかった。立ち上がった性器が現れ、相手のそれをシウミンは咥えた。セフンの口から漏れる甘い声を聞いて自分の性器をしごきながら、口の中の先走りを初めて吐き気を覚えず味わった。シウミンの性急さとは逆に、セフンは落ち着いていた。興奮はしていたが、今までにないような優しい触れ方でシウミンを扱った。シウミンがじれったく感じるほど。あざがつきそうなくらい強く握ってもいい、シウミンは思った。指を何本も入れられながらペニスを舐められ、シウミンは一瞬声をあげた。これまでどんなことをされても声を漏らさないよう努めたシウミンが、快楽の悲鳴を口から出した。セフンは夢を見ているような顔で、シウミンの顔をまじまじと見た。シウミンは潤んだ瞳で見返し、セフン、と言った。そしてまた自分からキスをした。噛み付くように。撮影に差し支えてしまうかもしれない、唇が腫れたら。いつものシウミンならそう考えてしまうほど長く激しいキスをした。息が止まってしまいそうだった。あらゆる体位で突かれながら、唇も繋がっていた。ふさがっていないときはセフンを呼んだ。興奮の度合いを増すごとにセフンは動きに余裕が生まれた。体を染めたシウミンを全身で愛撫するように行為に及んだ。シウミンが果てるのを確認して満足そうに自分も果てた。変わったセフンを見て、シウミンは困惑した。とても複雑だった。ことが終わったあと、シウミンは自分がいったいどうなったのか、セフンがいったいどうなったのか、これからどうすればいいのか、本当に分からず何も言えなかった。セフンも何も言わなかった。自分の部屋に戻ってベッドに入ると、信じられないほどぐっすり眠れた。いつも見る悪夢も見なかった。目を覚ますと皆は仕事に出掛けていた。シウミンは昨日の名残りを洗い流しながらシャワーを時間をかけて浴び、ここ最近ないほどたくさんのご飯を食べた。鏡を見ると昨日よりずっと顔色がよかった。照明を浴びながらカメラの前に立ち、俳優の中で俳優の振りをしても、昨日までのように体の強張る具合が弱くなった。
顔の中身すべてに力の入ったメイクを施した本物の女優を前に、シウミンは自然な笑顔を作れた。
「自分でもよく分からないんです」




にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ EXO RANKING ⊿⊿
FC2BLOGRANKING
( korea boys rank ) Kiss&Hug.
にほんブログ村テーマ BLラブへ
BLラブ
trackback (0) | comment (0) | 受容について(セフン × シウミン)
受容について 17 | 受容について 15

comment

コメントを送る。

URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 

trackback

この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
  • ミス・レモン
ようこそお越しくださいました。
EXOのメンバーを登場人物にした二次創作BL小説や、オリジナルのBL小説、好き勝手なことを綴った雑記などを置くブログでございます。
内容を読んでのコメント、メッセージなど、いつでも心よりお待ちしております。
よろしくお願い致します。

最新記事

人気投票 1

人気投票 2

人気投票 3

人気投票 4

人気投票 5

ブログ村

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 韓流二次BL小説へ

人気ブログランキング

アクセスカウンター

有料アダルト動画月額アダルト動画裏DVD美人フェラポルノ動画フェラ動画美人フェラ無修正アダルト動画フェラチオ動画無修正フェラ
アクセスカウンター高画質アダルト動画無修正フェラ動画アダルト動画無修正アニメ動画海外アダルト動画
無料カウンター無修正DVDクレジットカード
無料アクセスカウンターウォーターサーバーアダルトグッズランジェリー無修正盗撮動画AV女優名教えて
ブログカウンター