海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170616

明星によせて 30(東方神起・パラレル長編)
コーヒーが配られ、それにミルクを落としたユンホは懐かしいあの、苺クリームの挟まったパイサンドのようなものを頬張った。同じ味だ。当然だが、美味しさに目を見張った。
「へえ、ほんとだ。なんかクリームが濃いね。おいしい」
 ざくざく食べる仲間の中から、チャンミンが目の保養と語った若い女性職員が声を上げた。
「シムさんて彼女いるんですかねえ」
 これはいつもよく出る話題のひとつだった。誰も聞くことはない、しかし誰もが気になるその相手。
「いないってよ」
 ほとんど間を空けずそちらを見もせず、咀嚼しながらユンホは言った。は、と目を上げると、皆が一様に彼を見ていた。
「なんで知ってんの」
 先輩が言う。
「そうですよ、聞いたんですか」
 質問を投げた後輩が言う。
「あ…うん。聞いた」
 ユンホはチャンミンとのことを誰にも言うつもりはなかった。別に言ってもいいが、できる限り言わないでおこうと考えていた。その理由は自分でもよく分からなかったが。けれどその問いの答えは、ひとり言のように勝手に口から出て行ったのだ。
「いつ聞いたんですか」
「よく聞けたねチョンさん」
「え…っと、こないだ来たとき」
「あー、なんか走って追いかけてったとき?」
「そう、です」
「あのあとなんか変だったもんね、ようす。仕事終わってからもなんか急いで帰ったし」
「もしかして」
 後輩は詰め寄るように顔をユンホの方に寄せた。それでもテーブル越しであった上、そもそも小さな彼女は少しだけ大きくユンホに映っただけだった。
「いっしょにどっか行ったんですか」
 どうしてこうも女性とは鋭いのだろうとよく、こういった職場にいることもあってユンホは実感した。ちょっとした振る舞いや仕草や返答で、丸裸にされてしまう。あわあわとなったユンホはもう秘密など保持することが叶わなくなっていた。
「あ…うん。そう」
 嘘をつくのはさすがにおかしいだろうと思い、それで正直にそう言った。



つづく



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