海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170615

明星によせて 29(東方神起・パラレル長編)
日常が戻った。
ユンホは職場に通い、日々の仕事をこなし、毎日を同じように過ごした。
チャンミンと飲んだことや、彼の家で過ごしたことはそうした中で常にユンホの頭にあった。
ちょっとした冒険をしたような感慨がその記憶を取り出すと湧いた。まったくたいそうなことはしていないのに。まるで学生のような経験であったとそのたび自分で苦笑した。
眠る顔や、起きたばかりの顔、打ち解けた顔、指摘してくるふざけた顔などを、ふとした瞬間思い出した。あの顔立ちとその表情のどちらもの物珍しさは、飽かずユンホを楽しませた。
また飲みに誘ったりしてもいいものだろうか、と考えもした。迷惑をかけたわけだし、そのお礼とお詫びとして今度は自分がご馳走したいということであれば、誘いの理由にもなるだろう。
しかし連絡先の交換をしていなかった。ユンホはすっかり忘れていたし、チャンミンからも何も言われなかった。
そう言えばと、名刺を渡されたことが蘇った。
そして財布の中や鞄の中を探し、着ていた服がどれだったか失念したので手当たり次第パンツのポケットを漁ったが、どこにもそれは見当たらなかった。
おかしいなと振り返ってみたが、汚れないようにとすぐしまった気はするが、それがどこなのかは皆目分からなかった。あちこち見たがやはりなく、ユンホは大きく嘆息し、ようやっと諦めた。
こうなるとチャンミンが来るのを待つしかなかった。
シムの緊急連絡先はチャンミンの両親のものとなっているし、シムから聞き出すことも気が引けた。製薬会社の名前をもうろ覚えで、それにもしそれが分かったとしても、勤め先に連絡するのはためらわれた。まさか家に行くわけにもいかない。
この時代にただ待つしかなくなったユンホは、煙草休憩の際に入り口の門のところを空と交互に見守るようになった。
どこまで首を曲げていたるところを眺めても星はなく、瞬きを忘れたように視線をやってもチャンミンの長い針のような姿が曲がりくねった道にあることはなかった。だいぶ長いこと、そうだった。
そんなある日、今日のおやつが配られた。
チャンミンの差し入れだった。
「やっと食べられる」
 食べたいと話していた同僚は嬉しそうに言った。ユンホもあの忘れがたい味を堪能できることは嬉しかった。が、何故か少し淋しくもあった。


つづく


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