海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170611

明星によせて 25(東方神起・パラレル長編)
窓を開けながらチャンミンが言った。
「タオル貸してください」
 首にかかっていたことをすっかり忘れていたユンホは、言われたことの意味が瞬間分からず、差し出された手を口を開けて見つめた。あ、と思い出し、取ると、立って窓に近寄った。
「投げてもよかったのに」
 チャンミンの眉は不思議な表情を作り出すと、ユンホは間近に立って何度目か分からないが、また思った。今目の前で、チャンミンはリラックスした笑みを浮かべている。だが眉は嬉しそうというより、やはり困惑しているようだ。
 受け取ったタオルを、サンダルを履いてベランダに出たチャンミンは物干しの棒に広げて掛けた。
その後ろ姿をごく近くで見ながら、ユンホはこの部屋がかなり高い階にあるのだと改めて思った。ビルやマンションの屋上が視線のまっすぐ先にある。
 刷毛ですすと掃いたような雲の乗った空を背負って、チャンミンは振り返った。
「煙草吸いたいんじゃないですか」
「え」
 まぶしげに顔をしかめてチャンミンは部屋に入った。
「吸いたいならベランダでどうぞ」
 かたた、と音を鳴らしてサンダルがコンクリートの上に落ちる。体を横にして傍を通り過ぎるチャンミンから、昨日嗅いだのと同じ香りがふわりとした。
「灰皿あります?」
 テーブルの上のものを片付けるチャンミンが聞いた。
「あ、携帯用の持ってる」
「何よりです」
 バッグから煙草の箱とライター、金属製の灰皿を取り出し、サンダルを突っかけてベランダに出た。
火をつけると、柵に手を掛け遠くを眺めた。まだ日はそこまで高いところにない。薄めた色の青は、まだ濃さが夏には足りない。
夏に会ってないからですよ。
突然そんなチャンミンの言葉を思い出し、確かにそうだとユンホは思った。チャンミンはきっとゆうべ風呂を済ませたのだろうと続けて考える。髪も肌も、さらりとしている。髭すら確か、ない。
「几帳面なんだな」
 ふとひとりごちた。



つづく



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