海の底、森の奥

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20170531

乞う青年(「受容について」番外編・人気投票御礼企画12)
 キスをするのに飽きることなんてない。
白い体は上気して全体に桜のような色合いを示し、すぐそばからそれを見下ろしていれば、くちづけの衝動は否応なく湧いた。
「兄さん」
 耳の縁に唇を付ける。
セフンはミンソクの耳のかたちをとても彼らしいと思い、愛していた。舌を溝に沿わせようとすると、体を引かれた。
「やめろ」
 くすぐったそうに、そして少しだけ本気でいやそうに肩をそびやかす相手を見て、それならばもっとしたいと思ってしまう。自分の悪い癖だなとセフンは省みるが、しかし直そうと言う気は実際はそれほどなかった。
「こっち向いてよ」
 ヘッドボードに寄りかかったふたりは、膝を立て顔をくしゃりと歪めるミンソクと、彼に覆いかぶさろうとするセフンという格好になった。こうした状況ならば、たいていがそうだった。
「もうしただろ」
「足りないよ」
 そしてミンソクもほんとうは足りていないだろうとセフンは考えていた。なぜならばこうしたことはひどくご無沙汰だったから。
「せっかくこんなとこまで来たっつーのに」
「こういうことをするためにこんなとこまで来たんだよ」
 大きな、部屋の一面すべてに設置された窓の外は曇りの空が広がっていた。すぐそこにそれはあり、手で触れることもできそうで、ミンソクは顔をそちらに向けて眠たげにまぶたを下ろす。
「は…」
 セフンの顔、特に唇がミンソクの首をなぞって胸まで下りた。丸く色付き、尖った先をそれでつまむ。
「…あ」
 筋肉のよく発達した体ではあったが、硬いだけということがないのがミンソクだった。常にほどよく脂肪が乗り、セフンは掴むと女のそれとはまったく違うその手応え自体に今では反応するようになっていた。
脇腹を両手で挟むようにすると、上半身を捻るようにしながらミンソクは言った。
「くすぐって」
 眉と口をひしゃげるミンソクの表情は、彼のどのそれもそうであったが、妙な無垢さが溢れており、セフンの胸の中をそわそわと引っ掻いた。
 尻の割れ目に両の指を入れ込みながら、更に下った体の、真ん中にあるほのかに大きさを常態より増している部分を、ためらわず口にする。
「あっ」
 先刻ここから、ミンソクはたっぷり溜めていたと推測できる量の精液を吐いたのだった。セフンがあらかじめ紙を先にあてがっていたが、取るとき糸を引いてかなりシーツに垂れた。ミンソクは見なかった振りをして横を向いていた。だが行為のためだけでなく耳は赤く、セフンは零れたそれを全部舐めてしまいたいと一瞬思った。だがただ黙って拭き取った。
そこは再び硬く、上を向き始めていた。
セフンの口は小さく、あまりこれが得意ではなかった。好きであり、もっとしたいと欲したが、顎がどうしても言うことを聞かない。だから効果的に如何に気持ちよくミンソクをさせるかをセフンは気にした。アナルに中指の先を揉むようにして優しく入れる。ずず、ずず、と侵入を深めつつ、舌先で裏をくすぐった。
「は…は、は…」
 我を忘れた声を上げることはミンソクにはほぼなかった。数回しか、そうしたことはセフンの記憶にはない。何度かふたりは離れ、また戻りを繰り返していた。その戻る際、ミンソクは生まれたばかりの赤子のように泣きながら声を出した。そうされると、セフンは頭が変になりそうだった。なんでこの男を手放そうとしたのかと、自分が自分で理解できないとショートした脳みそでかろうじてみずからをなじった。
ああなって欲しいとセフンはいつも願っていた。体を求めたとき、応えてくれるミンソクが、それだけでなく、無我夢中になって自分にすべてをさらけ出して欲しいと。初めの頃はそんなことをこれっぽっちも望まなかったし、考えすらしなかった。けれど関係が深まり、付き合いが長くなるにつれ、むしろそうした欲求がセフンに取り付き、離れなくなった。ミンソクをどうしたら完全に自分のものにできていると思えるのか、セフンは知りたくてたまらなかった。
体を震わせて快感に堪えているミンソクからは、やはり声はほとんど出ない。熱い息を吐き、それが時折音になるだけだ。
もうセフンの口のすぐそこにあるミンソクの一部は、反り返らんばかりになり、ピンク色を誇っていた。赤を多めに落とした花の色のそれは、熱く、硬く、セフンの顔に微笑みをもたらした。
「まだまだやる気じゃん」
 スマイルマークのような目をミンソクに注ぐと、まぶたの被った瞳を授けられた。
「…そういうこと…言うな…」
 解き放たれたことで肩で息をしながらなんとか言葉が紡がれる。
「嬉しくて」
 そう言いながらセフンは手でぎゅっと握る。
「うっ」
 不意打ちにうめくような声をあげ、ミンソクは目を強くつむった。
口で愛撫していると自分も感じてしまうことをよく自覚していた。セフンは自身がミンソクを指すように向いているのを分かっており、それをさらすように膝立ちをしたが、ミンソクは薄目を開けながら何も言わなかった。
「ほら、兄さん」
 手を差し出す。無言のままミンソクはその手に自分の大きくはない掌を置いた。
ぐっと引っ張り、セフンは勃起したペニスの上にミンソクの体を下ろした。つぶすようにミンソクの股が膨れたところを圧迫し、セフンは濃い、直線のような眉を若干曲げた。肉の触れる感触がしびれるように全身を抜けたためだった。
ふたつの性器を重ねるように座らせると、セフンはいっしょにこねるように擦った。
 片手でミンソクの腕を自分の方に回させ、気持ちよさにまた顔を落とし目を閉じる彼の顔をじっと見ながらそれを続ける。にゃ、にちゃ、という音だけが部屋に転がった。
「気持ちい?」
 聞かずとも分かっていたが、聞かないではおれなかった。セフンはセックスの間も会話しないではいられないたちだった。ミンソクはそういった意味では正反対で、言葉を掛けられるたびむっつりとほとんどを首の動きだけで返した。もしくは無視した。
「ねえ、気持ちいい?」
 亀頭をなぶるようにふたつくっつけて揉むと、どちらの穴からもとろとろと中身が出た。溶け合う液が自分の指やそこ全体を汚していくのはほんとうに楽しいとセフンは思い、笑みを浮かべてミンソクの顔を覗き込む。眉がふわりと浮いたミンソクは、まぶたの上を白く輝かせ、唇は力なく下が落ちていた。
そこをセフンは唇で弱く噛んだ。吸い、舐め、舌を入れる。
反発なく相手のそれも受け入れ、上も下も、体内から湧き出る水分でくちゃくちゃと音が鳴った。
 息を抜きながらセフンは言った。
「兄さん…兄さん」
 するすると汗を噴きはじめた背中に指を這わせるとびくりと肩が揺れた。首に置かれた腕に力が込められ、顔と顔がより近付く。
「はぁ…あ、は」
 呼吸のために口を大きくしようとするミンソクをセフンはずっと見守っていた。そのいやらしい顔がそうしたときに現れると知っていたから。
「入れたいよ」
 唇を外してこめかみや頬にくちづけてセフンは言う。塩辛さが舌に乗る。脇の下に手を入れてミンソクを持ち上げた。
自身で先を彼の割れたところの最奥へと当てた。体重で徐々に飲まれるようにペニスは消える。
「あ…は」
 双方が息とも声ともつかぬただ粘度の高い音が口から零れた。敏捷な体を持つミンソクの内は、それを表して、毎回セフンの性器をこれでもかと締め付けた。何度しても慣れないその窮屈さは痛みを伴った悦びで、関係が途切れたとき、女を抱いてもこうした感覚になることはないことをセフンはどうしても思い出した。たとえ後ろの穴に入れたとしても、そうだった。
すべてを隠すようにミンソクが腰を下ろすと、セフンはそのまま腰を揺らし、ミンソクに囁いた。
「動いて。できるでしょ?」
 わずかの間逡巡がある。プライドや、その他のいろんなものを混ぜたその戸惑いが顔をよぎる。セフンを見てはいなかったが。
しかしミンソクはその指示を拒まない。ゆっくりと、その弾む体をよくしならせて運動は始まる。斜め上を向いた自身のものがセフンの腹を突いていることに気付かない演技をしながら。
「兄さん、あ」
 兄の動きはセフンのそれとはまったく違い、ばねがついているようだとことあるごとに思わせられる。ベッドのきしむ音までが興奮をあおった。
 再度口を貪りながら、湧き上がる血がますます腰にかけて集中していくのを感じた。セフンの腹はすっかりぬるぬると汚れており、そのことがミンソクをあっという間に高めていることを知っていた。
指先を先刻より尖りを強めたふたつの乳首に持ってくる。きゅうと強く引っ張ると、びくびくと相手は揺れた。
「んん、んんーっ」
 塞がれた口から抵抗するようなこもった音が漏れた。だが意に介さずセフンはもっと強烈にそこを引いた。
「んんん、んっ」
 達しかけているのを知っていたためセフンはミンソクをさっと倒した。その衝撃で開いた口からミンソクの大きな声が吐き出された。
「あああっ」
 脳を直撃するような快さがセフンの中を駆け抜けた。ああ、もっと、もっと。もっと聴かせて。激しく腰を突きながらミンソクのペニスに彼の手を沿わせると、擦ってと早口で告げた。
ぱんぱんぱんぱんと、しんとした部屋には不釣合いな音が満ちた。シーツを掴んだミンソクは言われたとおりに自分をしごく。
「あ、いく、いく、兄さん」
 中で出すことをひどく嫌う(当然だが)ミンソクであったが、外に出せ、と言われないことでセフンはそのまま腰を速め、これ以上入らないというほどに奥まで突っ込むと、そこでほとばしりをすべて出した。その瞬間ミンソクの動きが止まり、ふあっという声と共に彼も射精した。きゅううう、と中もその部分も収縮し、セフンは食い千切られる妄想が頭を占拠するほど破裂しそうな大きさになっていたそこ全体を圧してくる感覚に歯を食いしばった。ミンソクの脚が交差して腰に巻きつく。びくびくとまだ痙攣する体は、より白い汚れであちこちが光っていた。
濡れた額を手で触れると、うっすらと目が開き、セフンの顔を映した。ず、ずず、と腰を引いたセフンが完全に体から抜けると、あっ、と、小さな声が喉のあたりから零れ出た。
しばらく並んでベッドに倒れこんだあと、サイドテーブルに置いておいたペットボトルをセフンは手に取り、喉を鳴らして飲んだ。
「口移しする?」
と笑って問いかけたセフンをにらむようにして、
「貸せ」
と言ってミンソクはボトルを取った。
 喉を潤すと、ミンソクはまた窓を向いた。全体が灰色がかった風景が、相変わらずどこまでも続いている。見慣れぬ、山の中の、淋しいような、またどこか安堵をもたらすような、霞んだ景色。
「なんでここにしたんだ?」
 ぽつりとミンソクはセフンを見ずにそう聞いた。
「ここ、雪よく降るんだって」
 セフンも窓を向いていた。青々とした木々が山肌を覆うさまはこれからの暑さを予感させている。
 振り向いたミンソクは呆れたように言った。
「お前な。今何月か知ってるか?」
「うん。でも、初雪を見たふたりは、って言うじゃん」
 にこにことミンソクを見返すセフンは、冗談なのか本気なのかといつもミンソクを訝しく思わせる弟そのものだった。
「とりあえず来てみて、よかったらまたその頃来ようと思って」
「初雪狙って?」
「うん」
 なんと答えていいか分からなくなり、ミンソクは背中を掻いた。セフンが付けた跡があちこちかゆかった。
「それに兄さんは、人の多いとこよりこういうとこのが好きかと思って」
 並んで、まるで雪を眺めているかのように窓を向いたふたりは、長い間黙り込んだ。自分たちが自分たちの体から出たたくさんのものでまったく心地いいものでなくなっているということを忘れ、絵のように、映画のように視界いっぱいに迫る雲や山、そこここにある家屋、飛び退る鳥、そして見えないはずの雪を見て、じっと、座っていた。



おわり



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