海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170530

明星によせて 13(東方神起・パラレル長編)
「目、悪いんですね」
 おそらく鞄にしまったのだろう眼鏡の存在を思い出し、ユンホは聞いた。
「ああ、はい。でも近視じゃないんです」
「え?」
「あ、えーと、遠くが見えづらいんじゃないんです」
 足元に置いた仕事用鞄を漁り、チャンミンは先程ユンホの手の中にあった銀縁の眼鏡を耳にかけた。大きな目がより大きく、迫るようにユンホに向かった。
「分かります?」
「えー…と」
「これ、遠視用なんです」
 元から人より目立つ、目自体も、黒目も大きいそこは、常以上に広がり、いっそ珍獣に似た趣さえたたえていた。
 外したチャンミンにユンホは言った。
「老眼鏡と同じような眼鏡ですか?」
 苦笑したチャンミンは返す。
「そうです。仕事に要るんです、これ」
 鞄に再びしまう。
そのようすを眺めてユンホはずっと気になっていたことを口にした。
「シムさん」
「はい」
「仕事って…」
「ああ」
 名刺渡してませんでしたね、と言いながら、胸ポケットにチャンミンは手を入れた。
「どうぞ」
 両手で受け取ったそこには、製薬会社の名前と、チャンミンの役職と名前が連なっていた。
「…薬の?」
「そうなんです。多分うちの薬を使ってらっしゃる入居者の方、いらっしゃると思います」
 照れくさそうな表情でビールを干したチャンミンは、厨房に向かって同じもの、とグラスを持ち上げた。そして上着を脱ぎ、椅子の背にかける。
「あっつ」
 薄く香水の香りがした。
いちばん上のボタンを外し、ネクタイを緩めると更に香り、ユンホは意外な感に打たれた。
「作ってるんですか、薬」
 前を向いてそう問うと、だいぶリラックスした姿になったチャンミンは答えた。
「はい、研究してます。だからだいたいずっと会社の研究施設にいます」
「そうなんですか」
「顕微鏡とか見てますよ」
 お代わりがやって来る。首肯して受け取るチャンミンがまた、その麦の酒を気持ちよさげに体の中に落としていくのをユンホは左側面で感じていた。



つづく




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