海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170526

明星によせて 10(東方神起・パラレル長編)
チャンミンが祖父を訪れるようになって半年以上が経っていた。
ユンホはその間、チャンミンと長い時間言葉を交わしたということはなかった。
シムに会う前、そして帰り際、何かしらスタッフ側に伝えたいことがあるとき、チャンミンはユンホをスタッフルームから少しの間呼び出した。声を抑えて事情や要求を話すと、そのまままた深くお辞儀をし、去っていく。チョンさん、と声を掛けてくるのは、シムがユンホともっとも多く接していると、シム自身が話したのだろうとユンホは考えていた。事実そうであり、チャンミンの訪問はユンホに向けてその旨が伝わってくると言ってよかった。
 長いまつげを伏せてチャンミンはユンホのごく近くで祖父について語った。
ユンホはこんなにも足や腰を曲げたりせずに、立ったまま、顔の近い相手と会話することなど稀であると、そのたびに思った。時折、探るような目でこちらを見られると、どきりとした。よろしいでしょうか?よく、そう問われた。
帰る後ろ姿を見送りながら、どんな人なのだろうとユンホは思った。自分の友人たちとはまったく異質な存在であると、会えば会うほどに感じていた。
シム自体が独特な老人であった。
本が好きで、日がな一日読んでいる。テレビはあまり見ない。社交もそこまで好まない。仲のよい入居者もいないではないが、ひとりでいることをいちばんに選んだ。
妻が死に、リウマチが悪化したことで、長男夫婦が同居を勧めたが、それを断りみずからユンホの勤める施設に入ってきた。手続きもほぼすべて彼自身が行った。
彼と話すと、ユンホは自分が非常に会話が不得手であり、知識も少ないことを自覚させられ、落ち込むというより意識を向上することができた。時に勘違いしたふるまいを行いそうになってしまうのがこういった職種であるが、それを諌める役割をシムはしてくれた。
「そうだね」
 よくシムはこう言った。
「それは皆に話す前によく考えてみないといけないことだね」
 少しの間ユンホと会話したあと、また椅子に腰掛けた老人は眼鏡を掛け、チャンミンの持ってきた本を繰るのだった。



つづく


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