海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170501

死んでもいい(東方神起・リアル短編)
いつもべろべろに酔うようにしている。
目も閉じてキスをする。ほんとうはしたくないから。
酒の味しかしないくちづけはそれでもやはり快感だ。ただ体の熱を高めるだけ、渦を巻く血を速く巡らせるためだけに、集中してその舌を吸う。
髭の痛みに内心舌打ちし、俺はいよいよいらだちが募る。
 破れるかと思うほど性急に服を脱ぎ、相手のそれも痛みを伴うくらいの力で剥ぐように取る。立ち上がってパンツを下ろせば、窮屈さを訴えていたであろうペニスが、ぶるりと俺の目の前に顔を出した。特有のにおいが鼻を抜け、酒を戻しそうになる。
ローションは使わない。その都度何かで代用する。このことに備えていたということが堪えられないのは、相変わらずだ。今日はサラダ油だった。
俺は最中、ずっと顔をしかめている。ここのところ、眉間の皺が深くなりすぎ、取ることも真剣に考え出していた。
「チャンミン」
 息の荒くなったユノが、呆けた顔で俺を呼ぶ。間抜けな顔だなと毎回思う。欲情している男は悲惨だ。隙だらけのようすをして、なんとか獲物を獲ようとしている。
ベッドの上でするのも好きじゃない。まるで恋人同士のようだから。
ソファで、床で、風呂で。
どこでだってよかったが、安らかな眠りに就く温かなベッドでふたりで横になる気はなかった。
硬く締まった俺の体を兄が細長い指でそっと触れる。それはもう、おずおずといったさまで。
怖いのだ。俺が。
恐怖が彼から伝わってくる。表情から、仕草から、声音から。何もかもから。
 全身の汗腺が、耐え切れぬように俺を濡らす。心臓が、小動物のそれのように、くるくるくるくる打っている。
壁に体の前を付け、俺は尻をユノに向けた。首にユノの掌が来る。熱いそれは俺の汗を蒸発させる。
必ず、ためらいがある。
きっと不器用なせいもある。しかしおそらくそれだけではない。繰り返し、穴を軽く啄ばむように、入るまでに間を作る。
それから、進める。
声など上げない。そう決めている。か、と喉の奥からぎりぎり許せる範囲の音を漏らすだけだ。歯を食いしばり、爆発しそうなユノの性器が俺を開いていくのを待つ。
その間、俺は自分で自分のものを擦り上げる。痛みで腑抜けたそれを、またみずからで高めていく。すっかり濡れていたことなど、無視して俺は自慰に耽る。
大きな溜め息が俺の髪にかかる。生温かいその感触。再度訪れるアルコール。肌が泡立ち、逃げ出したいと強く思う。
「チャンミン、入った」
 知ってるよ。
だが何も俺は言わない。
囁く声がどのような色を帯びていても、それはただの邪魔者だ。
唇を引き結んでいるだろう顔で、ユノは腰を振り始める。俺は思わず手が止まる。顔に力を込め、その衝撃に一刻も早く慣れるのをひたすら願う。
両手を壁についていた。粘ついた先がひどく擦れる。白い壁紙が汚れていく。荒い刺激の快さに、俺は後頭部がふわりとしびれた。
体の内を無理矢理広げられながら、体の外に飛び出た部分をひっきりなしに擦り付けた。
このときが、俺をおかしくしてしまう。こんな快楽、他にはなかった。
ユノの揺れる腹肉が俺の腰に当たる。筋肉の上についたたっぷりの脂肪。水分を帯びたその表面は、餅をつくような音を立てて俺の肌に吸い付いてくる。
すべてが嫌でしょうがなかった。だが変わらず体じゅうが沸き立つようになっている。拳を作って壁を叩くようにしながら、俺は相克する感覚と感情をしかたなく放っておいた。
肩に柔らかいものが触れる。ユノの唇。その中の舌。俺の腰に手を回し、自分にきゅうと引き寄せる。
燃えるような互いの体がひとつになることで、まるで溶鉱炉になったかのような錯覚に陥った。溶ける。いやだ。
「いや、だ」
 知らず言葉が口から出ていた。
 吐息と共にユノが呟く。
「痛い?」
 砂糖をたっぷり混ぜたような声の味。
いやだ。聞きたくない。
更にユノは両腕に力を込めた。腰と腰をくっつけ、かくかくとそのまま動く。
奥まで穿たれ、先から垂れたもので染まった俺のペニスはやはり壁と愛撫をし続け、ユノに抱きしめられながら気付くと俺は果てていた。白い色に白い色。ぬるぬると滑りのよさはいや増した。
「あ、いった、いった、から」
 きれぎれに俺は告げた。
「いったの?」
「うん」
「俺、まだ」
 分かってるよ。
だが結局また、何も言わない。
ユノは俺の肩に顔を埋め、ふうふう言いながら腰を速めた。
「チャンミン…」
 俺の名などと、認めたくないような言葉だった。
達した俺はこの永遠のように思える運動の奔流に圧倒された。濡れそぼった性器は壁と密着し、穴の奥も、ユノの中から出たものとサラダ油で、どろどろになっている。
つううと脚を液が伝った。
膨れ上がったユノのペニスが、俺を裂こうと奮っている。
いったばかりだと言うのに、俺は高波のようなものが背筋を襲うのが分かる。
「あ、出る、出る」
「出すなよ、中、出すなよ」
 慌てた俺はなんとか言った。毎度、するたびきつく注意をする事柄。なのに。
「出したらころ、」
 それなのにユノは引き抜くどころかより奥まで自分を入れ込み、びくびくとたくさん己を放った。俺の両の乳首を同時につまんで。 その衝撃で俺は再度射精した。ふるふる、ふるると、白い液は壁と床に飛んでいった。 
がくがくと膝が震えた。体力には自信がある。その俺が、立つこともままならない。脚を広げ、ふたり分の精液をだらだらと零し、肩で息をついている。
ずるずると体から侵入者は出て行った。その拍子に更に液は下る。不快感に目を瞑る。
「チャンミン」
 呼吸の合間に俺を呼ぶ。目の端で振り返る。俺を覗き込むようにして、ユノはこちらを見つめていた。
博愛主義者のような微笑みをたたえ、幸せそうに俺だけを目に映す。
「ごめん、出しちゃって」
 気付いたようにそう告げる。
 頭の横を壁に付け、俺は視線を泳がせた。脚を交差させ、股の間のひどいぬめりにぞっとする。
「…出したら殺すっつった」
「ごめんって」
 だって、とユノは続ける。
「中にいたくなっちゃうから」
 黒目をまた、兄に向けた。
なんの思惑もないその顔。思ったことをただ言っただけ。いつでも、どこでも、そうだった。
殺してやりたい。
そう思う。
そしてそのあと、自分も死にたい。



おわり



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