海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170429

赤と青(東方神起・リアル短編)
汗を浮かべたチャンミンは、海のようなにおいがする。
その日チャンミンは、俺の家までシティサイクルでやってきていた。そうするとすぐ分かった。部屋に入ってきたやつの肌には、汗が流れて光っていた。
持参したタオルでごしごしと体を拭うさまを、俺はソファに長くなったまま仰ぎ見た。チャンミンはリュックサックを床に置き、キッチンの冷蔵庫を勝手に開けた。
 取り出したミネラルウォーターを大きなグラスにどぼりどぼりと注いでいく。細く長い喉が水を速やかに流し続けるようすを、やはり俺は飽かず眺めた。
 そしてすぐに服を脱ぐ。体に吸着したようになったそれらを、ぽいぽいとこちらに放る。顔にはなんの表情もない。俺の目をただ、瞬くことなく捉えている。
 全裸になるとこう告げた。
「ほら、早く」
 大きなソファ―――これはお気に入りだ―――に横たわった俺に、顎をしゃくるようにする。
「ここで?」
「あっち」
 うんざりしたような顔でチャンミンは言う。俺からしたら巨大と言っていいその目は、開けるのが面倒だとでも言うように半ば閉じているように見えた。
ベッドの上で―――これも大きくて、すごく気に入っている―――俺はチャンミンの股の間に顔を埋めていた。
鼻から息をしながら、全身くまなくかいた汗の香が、脳を浸していくのを感じた。
チャンミンの香水と、体臭と、汗が混じるにおいを得ると、海岸に立っているような心地がした。
特に、ここ、今、俺が精一杯頬張っている箇所は、強いにおいに満ちている。鼻を鋭くついてくる。不思議なことにこれを嗅ぐと、俺は勃起してしまう。それはひどく恥ずかしく、俺は体を小さく折りたたみ、腹と太ももでしっかりと隠していた。
 はー、とあてつけるような溜め息を耳が捉えた。
「へったくそだなあ」
 俺はぬるぬると口の中からペニスを抜く。ほんとうにチャンミンのそれは大きい。俺よりもずっと。
 上目で見た俺に、まぶたの被さったような目でチャンミンは視線を下ろした。
「どうしたらうまくなんの」
「…そんな駄目か」
「駄目だよ。こんなんでいけるわけない」
「…わりい」
 もう一度、盛大な嘆息がチャンミンの口から漏れる。
「もういい」
 体をずらすチャンミンを見ながら、俺は上半身を起こした。
「も、っかい、やってみるって」
 チャンミンは今日、いつも以上に不機嫌だった。それはなんとなく分かっていた。こういうことをするとき、必ずこいつはそうなった。だが、さすがにここまでではない。
食い下がる俺に、軽蔑したようなまなざしを向けてチャンミンは言った。
「いい」
 太ももに置いた俺の手を乱暴に払う。
「でも」
「いいっつってんだろ」
 再度置いた俺の右手をチャンミンはまた、強く払った。その拍子に、俺の顎にチャンミンの爪がきっと滑った。
「って」
 さっとチャンミンは俺を振り返る。
指先で痛みを感じたところに触れる。人差し指の先、見るとそこには色が付いていた。
「…血、出た?」
 俺の傷跡と指を交互に見てチャンミンは問うた。
「…そうだな」
 人差し指を口に入れた。鉄の味。
「…こっち、向いてみて」
 瞳がすべて、俺に向かって姿を現していた。薄暗い、カーテンを閉め切った部屋の中、それなのにその星のような目は光を取り込みらんらんとしている。
 チャンミンは俺の顎に手を添えてまじまじと傷を見た。きっと横にぴい、と入ったかすかな跡だ。唇のすぐ下。髭剃りのミスだと、きっと人は思うだろう。
唇が弧を描いた。濃い眉は、眉頭が柔らかく上を向いた。
「もっと出ないかな」
「え?」
「いい色だから」
 そう言ってチャンミンは親指で俺の傷の横を押した。
「いてっ」
 だがチャンミンは黙っている。爪を立て、きゅううと俺の肌を押す。
「…あんま出ないな」
「も、やめろ、って」
 顔をしかめる俺に、力を込めるのをやめたチャンミンは、輝く目を合わせた。
「しょーがないな」
 光は失われなかった。それに微笑みも。俺はただ混乱する。チャンミンとこうしていると常に、何をし、何を思ったらいいのか、皆目見当がつかなくなった。だがそれが好きだった。ふたりでいるのにひとりきりになったかのような、おかしな感覚がこのときだけに訪れた。
 チャンミンの顔が迫った。と思ったときには唇がふさがれていた。すぐさま舌が入ってくる。だが急に引っ込み、下唇に噛み付かれる。強く吸われる。
「あ、ちゃんみ、いた」
 無視されるに決まっていた。チャンミンは俺にキスをあまりしない。こんなことは珍しい。口の中を翻弄され、その久方ぶりの快楽に、俺は軽くめまいを起こした。
 音のするほど激しくチャンミンはくちづけてきた。痛いのと気持ちよいのが混ざり合い、俺は眉間に皺を寄せた。
 ぢゅば、という音と共に唇が離れ、おそるおそる目を開けるとチャンミンの顔が数センチ先にあった。満足そうな笑顔。子供の頃を思い出す。
「いいねえ」
 じんじんとする唇を凝視しているのは俺にも分かった。そうしながら相変わらずにこにこと破顔している。
呆気に取られているとチャンミンが急に俺を倒した。ベッドに仰向けになった裸の俺を見下ろし、唇から歯を覗かせて笑いながらチャンミンは顔を下げた。
体じゅうのあちこちを執拗に吸われた。
強い痛みの走るくちづけを服に隠れるところすべてにまんべんなく受けた。乳首など、その上噛まれた。千切れるのではとぞっとした。
どれくらい時間が経ったのだろう。
チャンミンはようやく俺を吸引するのをやめた。鈍い痛みがそこらじゅうからする俺は、それで少しだけ安堵した。
気を抜いたところに、体の中心に、いちばん強い刺激が訪れた。
「うああっ」
 ふにゃりと横に折れていたそこを、チャンミンは強力に吸い上げた。でろでろの舌が俺の下腹を犯す。食うようになぶられる。
「チャンミン、やめ」
 あまりの悦びに、思わずそんなことを口走る。恐ろしくなる。血が巡る。ふつふつと、体が煮えるようになる。
 風船を膨らませたように俺のペニスは充血した。
 口を離したチャンミンは、あーははーと抑揚をつけて笑いを零した。
「すごいなあ」
 その充足感に満ちた声。あざけったような口ぶり。俺はたまらなくなる。恍惚となり、熱い頬に手をやった。
俺の先走りを手に取ると、チャンミンはなんのためらいもなくずっとアナルに指を入れた。声を上げる俺に何も言わず、また、口に立ち上がった部分を含んだ。
 薄いグレーのシーツの上、俺は投げ出された流木のようになっていた。おそらく全身、斑点が浮いている。血の浮かび上がった、赤いしみが、いくつもいくつもついている。唇と性器を腫らし、チャンミンが染色するのに俺はただ、任せていた。
上を擦るように中をまさぐられ、唇と舌でしつこくしごかれ、俺はもう、射精をしかけた。
それに気付いたチャンミンは、すべての動きをぴたりと止めた。
 目をきつく閉じていた俺は、薄くまぶたを開き、視界の中にチャンミンを探した。
体を起こしたチャンミンが、俺の脚を抱えている。
「いけると思ったの?」
 また、嘲笑を口に乗せる。
チャンミンの太い、太いペニスの先が、俺の穴にくちづける。その感触に、全身が泡立った。
 ぬ、ぬぬ、と入ってくる。
俺は口をぱくぱくさせて、足の指を強張らせた。
「ああ、いいね」
 チャンミンの声が降る。
「舌もちゃんと、赤くなってる」
 顔の真上に、チャンミンの顔がある。
そのにおい。
 潮が満ちる。
 栓をされた体を揺すられながら、俺は呼吸を繰り返す。
ただひとり、繰り返す。



おわり



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彼らにほんとうに見られるということ | ユノ氏は横顔ですよね

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