海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170427

日食(東方神起・兵役終了企画4・リアル短編)
部屋の扉を開けるとそこに立っている男が手にしているものが視界に入り、黒目がちの小さな目の男はなんだそれ、と思わず言った。
部屋に足を進めながら大きな目の男は答えた。
梅ですよ。
墨で描いたような枝に、ぽつぽつと色付き始めたつぼみが付いている。ひとつふたつ、ぷっくりと大きく膨らんでいた。
訪れた男は手にビニールの袋をふたつ持っていた。
ごろごろと入ったビールの缶を、ベッド脇のテーブルに置く。ホテルの部屋は間接照明があちこち点き、部屋の主も、その他の何もかも、オレンジ色に照らし、また、濃い影を作り出していた。一方の袋の中の小さな箱を、見つめてくる相手に手渡し、1リットルのペットボトルをビールの横にぼこりと置いた。
「お腹は空いてないんでしょ」
「うん、なんとか食べた」
 受け取った胃薬の箱を不器用なさまで細面の男は開けようと試みた。あまり手間取るので再び買ってきた男がその箱を細長い指から奪い取り、あっという間に封を破ると粉薬を放った。
「さんきゅー」
 受け取った男が洗面所に向かうと、ベッドの上に訪問者は腰を下ろした。早速缶をひとつ開ける。喉を鳴らして半分程も飲んでしまった。
眉をしかめて男は上着を脱ぎ、椅子に放った。服の下にもう、薄く汗をかいている。台の上に置いた梅の枝に視線を送る。水につけなければと思う。
戻ってきた男に尋ねた。
「何か大きめなグラスみたいなのないですかね」
 え、という口のかたちをこしらえて胃を痛めた男は立ち止まる。
「ないですよね」
「そうだなあ。ホテルだし」
 頼めば持ってきてくれるかも、という言葉に、気のないふうに返事をすると、横長の唇を引き結んで男はホテルのアメニティのカップを取り出した。
危ういバランスで、水を入れたグラスに梅は生けられた。テレビの横、白い壁の前。絵のようにまるで見えた。少しの衝撃で、すぐに倒れてしまうだろう。
「どうしたんだそれ」
「拾ったんです」
「きれいだな」
「はい。腹、どう」
「まだちょっと痛い」
「歯磨き粉飲んだって?」
「少しだけな」
「馬鹿ですね」
「うるさいな」
 テーブルに乗ったビールを再び男は口に運んだ。残った半分を一気に干す。長い首がうねうねと動くのを、小さな黒目で男は眺めた。
「腹下してないってことでしたけど、一応スポーツドリンク買っといたんで」
 独特なかたちをした唇を解放して男がそう言うと、目を奪われていた男は我に返って応じた。
「うん、分かってる」
「お礼は」
「ありがとう」
 目尻を更に上げるように男は笑った。それを目の端に入れて空き缶を持ったままの男は口角を落とし、瞳の色を変えた。
もうひとつ、缶を手に取る。
ベッドに座った胃を押さえた男は、壁に頭をもたせかけた。
立ったまま、より背の高い男は中身をすべていちどきに空けた。食い入るようにまた、そのようすを相手は見つめた。
は、と息をついた男は首を横向けパートナーと目を合わせた。先刻以上にその中は濁ったようにうごめいている。
「あちい」
 そう言ってトップスを脱いだ。タンクトップも剥ぐように取り去る。
彫られたように筋肉の浮き上がった色の付いた素肌を目に映し、小さな唇をわずかに男は開けた。
上半身をさらした男は、力の抜けた眉、だが据わったまなこでベッドに上がる。唇は漢字の一のようである。
「ちゃ、」
 言い終わらぬうちに男は強引に組み敷かれた。その拍子に、空いた缶がからからと床に落ちた。

脂肪と筋肉のよく付いた尻をまた、突きながら男は張った。
「あっ」
 枕に顔を埋めた男から、くぐもった声が漏れる。
 かすかに赤くなっているそこを、唇を湿しながら男は見下ろす。すぐ横の繋がった部分は、まるで日食のようだった。いつも、体に塗るクリームを使い中に入れた。だから白く、穴の入り口が動くごとに泡立った。それを見ると吐き気を催し、同時にまた、血が腰に集中するのを男は強く実感した。
「ほら」
 ひざまずき、尻を突き出す男にざっくばらんに男は言った。
「自分で擦って」
 そしてもう一度叩く。ああっ、と高めの声が部屋に響いた。
「女みたいな声出して」
 男は笑った。汗を飛ばして、揺れる大きな背中と小さな頭を俯瞰しながら。
 震えた相手が片手を自身のペニスに言われたとおり触れさせるのを見、強烈な嗜虐心が男を捕らえた。
「やっぱ駄目」
 そう言い、その手を取ってえ、え、と零す男を無視して被さるように背中に乗った。体が張り付く。汗が滑る。
「ああ、ああ、ちゃ、み」
 腰を振りながら男は下の男の性器の穴に指の先を入れた。ひい、と食いしばった歯の隙間から悲鳴のような声が上がる。指を透明な粘りのある液がたらたらと伝った。
「好きものだなあ」
 耳元で囁く。赤い耳を更に赤くし、男は枕に顔を隠す。強く綿を握り締める。
ぐっと体を起こすと、男は動きを速めながら、人差し指を広い背中に置いた。
 ゆっくりと、揺れる体の上で、写経のように丁寧に、手を動かした。
「なんて書いた?」
 笑いを込めた声で男は問うた。細かい振動で執拗に中を犯しつつ。
「そ、それ、…日本語か?」
「よく分かりましたね、で?」
「わ、わか、んね」
「駄目だなー」
 お仕置きだな、そう言って乱暴に男は男をひっくり返した。
反り返った男性器をいやそうに男は見やった。
「どんだけ感じてんの」
 ぱしんと叩く。
「やめ」
「好きでしょこうされんの」
 メトロノームのように揺れるそこは、勢いの悪い噴水のようにひっきりなしによだれを零した。
「真っ赤になってるよ」
 ははは、と声に出して笑う弟分に、兄は両腕を交差させて顔を隠した。
 その光景が男には至福だった。足を大きく開脚させ、好きなだけ激しく突く。
「あっあっあっあっ」
 上品な口元からあられもない声が断続的に漏れ続けた。
強い力で男がぶらぶら風を受ける木のようなペニスを掴んだ。すさまじい勢いで上下に擦る。
「ひあっ、あああっ」
 何もつけてなどいないのに滑りは抜群で、しごく手が時折外れた。
「こんな汚してまあ」
 呆れたように言うと、下になった男は唇を噛んだ。
「泣いてんですか?」
 ふるふると横に顔は振られる。だが知っていた。いつもこうなると兄は泣く。それがたまらなく弟は嬉しい。
「も、だ、めだ」
 分かっていた。もちろん。ぱんぱんになったそこはとっくに限界を迎えていた。
「くううう」
 ぱっと手を離して男は達した男が腹に大量の精液を撒くのを見ながら、中にたっぷりと自身も出した。眉間を寄せ、死んでも声など出さないと思いつつ、頭がいっしゅん真っ白になる。
 息を抜いて根元まで入れ込んだ自分のものをゆっくりと引いた。先から白濁した液が粘りを帯びて付いてくる。穴は白く染まってひくひくと大きく口を開けていた。
それを目にするとまたむらむらとその気が起きそうになるのに嫌気が差し、男は視線を逸らした。
ぐったりと脱力した横たわった男は、はー、はーと呼吸していた。厚い胸が膨らみ、しぼむ。
「…は、」
「は?」
「腹…壊しちまうだろ」
 相好を崩し男は答える。
「大丈夫ですよ」眉で縁起のいい漢字を描く。「正露丸買っときましたから」
 黙った相手に男は準備いいでしょ、と言ってまた笑った。

シャワーを浴び終えた男が、もう既に髪を乾かした光る大きな瞳の男の元に戻ってきた。
「なんて書いたんだよ」
 ほのかに微笑を浮かべて男は聞いた。
「ああ、あれですか」
「そうだよ、教えろよ」
 タオルで髪をかき混ぜながら男は目を男に置いたままである。
 再度ビールの蓋を開けて男は答えた。
「ばか、って書いたんですよ」
 刹那、動きを止めて互いの目を双方が見つめた。
まだ唇の端に笑いを含めて目尻の上向いた男は言った。
「なんだよ」
 コップに刺さった梅は、やはり美しく壁に線を描き、ところどころが薄赤かった。



おわり



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