海の底、森の奥

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20170106

誘惑の作法(リアル短編・お正月&リクエスト企画3)
ジョンデのことを好きだと思ったときのことは、よく覚えている。
レコーディングをしていた時期だった。
そりゃあもう、悩んだり落ち込んだり奮い立ったりと、歌を録っているといろいろある。何度同じことを繰り返しても、満足するということはほとんど皆無だ。
そんな中、ジョンデだけは沈んでいる印象を抱かせたことはまずなかった。ジョンデはああ見えて、プライドが高く、特に歌に関しては他の追随を許さない。全身全霊を捧げていると言っていい。決して、泣き言などを吐くことはなかった。
あるとき、スタジオの休憩スペースに行くと、ジョンデが楽譜を見ながらお茶を飲んでいた。
俺が横に立ち、よう、と言うと、顔を上げてあの笑顔を覗かせた。ギョンス、と俺を呼びながら。
「順調?」
 尋ねつつ隣に腰を下ろすと、苦笑して、そういうわけじゃないけど、と返された。
「でも、やるだけやってる」
 手に持ったペットボトルの中で水がちゃぷりと揺れた。ジョンデが俺の目をじっと見据える。その目の中に潜んだものに、俺は初めて気が付いた。そんなふうな野心を、俺にこれほど強く感じさせたのは、ジョンデだけしかまだ、いない。
驚きと困惑が入り混じった頭で、ジョンデの目をただ見返していた。時間にしたら数秒だ。だがひどく、長く感じた。
いつもは上を向いている口の両端が、ただの平凡な唇にしか見えないような、引き結ばれた状態の、眉もまっすぐ、一の字を描いた顔から、突如ふにゃっとジョンデは再び、笑って言った。
「がんばろーな」
 そのとき、俺は恋に落ちたのだと思う。
背には鳥肌が立ち、心臓がひとまわり縮んだのだ。


だからきっと、俺の方が先にジョンデを好きだったのだろう。ジョンデはそうとは知らないはずだ。知らなくていい。ずっと。言うつもりもない。
 もともと異性愛者であるし、好意を持ったからといって、おいそれとその状態に慣れたわけではなかった。ずいぶんと、途方に暮れた。
だが、そのうちジョンデの俺を見る目に、俺と同質のものが混じっているのに気付き出した。それは最初はかすかなサインだった。本人はばれないように気を付けていた。けれどそんなことは無意味だった。俺がどんなに神経を使ってその一挙手一投足を見ていたか、ジョンデは知らなかったのだ。視線の色、眉の角度、所在なげな指先。ジョンデのすべてが俺に向かってある言葉を発していることに、どんどんと確信が持てた。
そうして、とうとう、ジョンデを俺のものにした。
きちんと、俺のものだと、俺の楽器だと、教え、納得させ、承諾させた。
歌うたいは歌うたいに、愛の歌を聴かせる羽目になったわけだった。


「なあ」
 ジョンデの中は熱い。いつも。そもそもこいつは体温が高い。繋がっていると自分が炎になったような気がする。汗がこめかみを滑り落ちる。
「…な…に、…ん、あぁ、あ、あ」
 顔から胸を真っ赤に染めているジョンデを、眉頭を上に向け、ほのかにひらいたまなこを俺に預け、鼻から息を激しく繰り返すジョンデを俯瞰しながら、俺は聞いた。
「あの子と、何、話してたんだよ」
 囁くように、突っぱねるように、区切りながらそう言うと、どうしても屈辱感にさいなまれ、え?と聞き返すジョンデをもっともっと攻め立ててやりたいという嗜虐心が湧いてきた。
「テレビで、共演してた子だよ」
「…レビって…、あっ、あ、んっ、…あ、あの子…?…あの…グループの……」
 動きはまったく緩められないどころか、その激しさがただ増す中、ジョンデはうわごとのように話した。
「…そうだよ」
 ジョンデのぶるぶると揺れるペニスをぐっと掴む。力を込め、手を激しく上下させる。
「やっ、やめろって、ぎょん、す、い、いった、ばっかりじゃんっ」
 そう、そこはぬるぬると滑らかだった。出したばかりで、大きさは最高潮だ。
今日は、一度いかせるだけで済ます気などさらさらなかった。思い知ればいい。泣けばいい。びくびくと体をひきつらせるさまを見て、俺は笑みを浮かべずにはいられなかった。
 すさまじい速さでしごきながら、絶えず腰も突きたてた。奥の奥まで差し込んだり、上側を擦ったりする。
「…やっ、やだ…ってっ…、う、駄目だってっ…」
 さっきあんなに腹に撒いたくせに、ジョンデの先からは俺の手を汚すものがまたゆるゆると溢れていた。傘の下あたりを親指で重点的に舐ると、いっそう、そこからよだれを垂らした。
「ひぃ、やっ、やだっ」
 両手で俺の手を止めようとしたため、片手でその手首を合わせて上で押さえつけた。ジョンデの方が力は強いが、俺は上から体重を掛け、更に性器への刺激を加速させた。ジョンデは体を起こせなかった。
「あああっ、あ、や、や、やだっ、へん、なるっ」
 きつくつむった目の尻から、ぽろぽろと涙が零れる。眉間の皺が縦に深い。
「なあ、あの子、そんなに感じよかったか?」
 自分の声の毒々しさに心中呆れかえりながら、俺はジョンデの顔の前に顔を下ろす。息がかかったためか、緩くまぶたを上げると、ジョンデははあはあしながら言った。
「…ただの、仕事だよ……そんなん、分かってるだろ…、んん、んんっ」
 口をへの字にして何かに耐えている。その顔がたまらなくて、もっとしろと思ってしまう。
「収録後も、仲よさげだったって、チャニョル言ってたぞ」
 脅すような声音でそう告げると、そんなことない、そんなことないよ、と目に涙をぶわりと膨らませた。
「俺が、俺が……そんなこと、すると、思うの?」
 顔を伝うとめどない涙を見つめながら、体を起こした俺は、ジョンデのペニスの根元を強く握り、中のものを上向け、感じやすい部分を執拗に攻め続けた。
「だ、だめ、だめだ、ぎょんすっ、それ、前、やだっつったじゃんっ」
 痙攣するかのごとく、ジョンデは体全体がびくついた。自由がきかないらしく、俺を止めるすべがない。
「ひあっ、ああっ、ん、あああっ」
 ああ、いい声だ。俺は思う。夢見心地のようにすらなる。
ジョンデの膝の裏を擦る。脛にくちづける。尻を軽くつねる。
もう、ジョンデは抵抗すらしない。ただ口を開けるだけで、声も出せなくなってきた。
そろそろだな、そう考えたとき、訪れた。
「んあっ、ああああーっ」
 最後の理性でジョンデは片手で口を押さえた。俺は収縮するジョンデの中を堪能する。ジョンデが俺を食おうとしている。そのはしたない口で、貪欲に。俺はたっぷり身をさらす。ほら、お食べと誘いかける。
 今日は中に出してしまおうと、最初から考えていた。俺のもので汚れきってしまえばいい。あとできちんと、きれいにしてやるから。
そのまま、俺はジョンデの内で果てた。


風呂を済ませて戻ってくると、ジョンデはベッドの上に腰掛け、向こうを向いていた。
 黙って隣に腰掛けると、横目でちらりと俺を見る。
「……なかなか、全部、出なくて…」
 言いながら恥ずかしくなったのか、もっと下を向き、耳を赤くした。
「…俺の?」
「…うん」
「だから、やってやるって言ったじゃん」
「だって、誰か帰ってくるといけないだろ」
 いっしょに入るつもりだった風呂に、ジョンデはいやだとかぶりを振ったのだ。きっと、わけはそれだけではないだろう。珍しくへそを曲げている。
「……怒ってんのか?」
「…怒ってない…」
「嘘つけよ」
「……あんなふうに、しなくたってさ……」
 指にはまった指輪をいじくりながら、ジョンデは俯き続けた。
「…ほんとに、あの女の子のこと、なんとも思ってないのか?」
 ジョンデは誰に対しても人当たりがいい。そこが当然長所でもあるのだが、俺としてはしゃくに触ることも多かった。たしなめても、人間、簡単に変わることなどできはしない。そう分かってはいても、いやなものはいやだった。
少し充血し、潤んだまなこをそろそろと俺に向け、ジョンデは口を開き、その美しい声で言った。
「……当たり前だろ……」
 その目。
ほんとうは分かっている。ジョンデを見れば、俺に絶えず、発しているのが。
お前を。お前が。お前に。
体の中の黒いものが音を立てて霧散していくのを俺は体感する。頬が緩む。
「…ごめん」
 首をかしげ、ジョンデの顔を覗き込む。
「ごめんな、なんでもするから」
 何してほしい?と、低く甘く、呟いた。
ぐ、と唇を結んだジョンデと、目が合う。
「…じゃあ」
「じゃあ?」
「…こないだ、日本のお土産で買った、……浴衣、着てみて」
 まったく予想外の要望に、俺は一瞬、押し黙った。
自分の欲求の滑稽さをジョンデも分かっているらしく、決まり悪そうな表情で、目を逸らした。
 ふふ、と俺は笑った。
「いいよ。今?」
「…また、今度でいい」
「…それ着たかっこで、したいってことか?」
 耳だけでなく、頬と首まで色濃くし、照れくさそうに顔をゆがめ、ジョンデはうなずいた。俺は途端に胸が甘酸っぱいもので満たされ、苦しくなる。また、したくなってしまう。
「分かった」
 俺をまっすぐ、ジョンデが見た。
「あ」
「え?」
「まつげ、なんか付いてる」
「ほんと?」
「いじんなって、目、閉じて」
 そっと、ジョンデが両の目のまぶたを下ろす。
長い長い、その光るまつげを見つめ、嘘だよ、と告げると同時に、俺をそそのかしてやまない特別な唇に、くちづけた。



おわり






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