海の底、森の奥

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20170101

サンクチュアリ(リアル短編・お正月企画)
は、とイーシンが息をついた先にいるのはジョンデで、ジョンデは彼特有の眉を歪めてイーシンの肩に腕を回していた。
スタジオのトイレの、一番奥。
ふたりは個室に入って年末の寝不足と欲求不満のうち、後者を共に解消していた。年が明けてから初めてのセックスだった。
芳香剤と汗と精液のにおいでイーシンは頭がくらくらした。疲れもあった。
しかしそれは立ったまま自分に絡みつくようになっているジョンデの皮膚と中の、温かみと悦びで、快感へと昇華された。眼前にあるジョンデの眉の傾斜がイーシンの心身を更に加速させた。
「に、さ」
 途切れ途切れに漏らす声に、イーシンは小首を傾げた。みずからの眉も相手に劣らぬほど困惑したように曲線を描いていた。目は常と同じくまぶたが重いものの、瞳は黒々と濡れており、そうした彼のそれを見たことがあるのは彼に抱かれた者だけだった。
 首を浮かし、ジョンデはイーシンの鼻に己のそれを擦り付けた。
求めているのは唇だろうと、イーシンには察せられた。
口角の切れ上がった誰にも好感を与える口元はしかし、今そのいつもの役目を果たさず、ただ卑猥にぱくぱくと欲を訴えていた。白い蛍光灯のもとで、頬が色を持っているのもきちんとイーシンの目に映る。
壁に押し付けたジョンデの顔の両頬を手で挟み、目と目を合わせた。
体の動きは止まらない、ずっと、間断なく、イーシンはジョンデの中を行きつ戻りつし続けている。
唇に唇を触れさせる。いっそどこまでも優しく。
きつく目を閉じたジョンデは、眉を寄せて身をくねらせる。あらかじめ先にあてがわれたペーパーをもっと湿らせているだろうことがイーシンにも分かる。
額に手を置き、眉を親指でなぞるようにしながら、舌で上唇を舐めた。歯も一緒にぞろりと触る。ふるふるとジョンデは体を振動させ、首に掛けた腕の力を強めた。
上が終わると、今度は下だ。
決してジョンデはこういう際に焦って急かしたりはしない、そうしたらいけないことを知っている。自分の舌をイーシンに差し出すのは求められたそのときだ、そう、本能で察知していた。
だからジョンデは震えながら自身が固く、大きくなり、溢れ出たもので衣服を汚さないかという心配だけをし、完全にイーシンに身を任せた。
イーシンは夢中だった。
この時間も、もうすぐ終わりだ。
それを目いっぱい堪能するつもりで、実際そうしていた、セックスはいつでも、イーシンにとって栄養剤のようなものだった。
男を抱いたのはジョンデが初めてだったし、ジョンデ以外の男を今後抱くことがないだろうとも思っていた。ジョンデとこうした交歓を持つのは---ひとことでは表現し得ない感覚だった。ふたりはただの仕事仲間ではない、寝起きを共にし、食事から何からすべて一緒で、互いが互いにとっての異国で身を粉にして働き、何もかもを分かち合った。その延長線上での、関係だった。そうでなければ男となど寝ないことを、イーシンは深く自覚していた。ジョンデも、本来女性と関係を持つ、男性に対しどうこうなるタイプでないことは言われずとも明白だった。そんなふたりがこうなったのは、環境のなせる業---そうとしか言いようがなかった。しかもふたりは愛し合っていた。イーシンはジョンデを見ると、いつまでもいじめていたいような、構ってほしいような、アンビバレンツな思いに支配され、ジョンデはイーシンといると、どうしようもなく彼のすべてを許し、何もかもをしてあげたく、求めることを叶えてやりたくなってしまった。
とうとう唇は唇を吸った。
さんざん待たされたそこはひくつきながら相手を受け入れた。ジョンデは無意識に、あ、あ、あ、と小さな声を漏らしていた。膨らんだ性器がよだれを垂らして自身の毛を濡らし、穴がイーシンをぎゅうっと締め付けた。
頭の中が沸騰しながら、心が澄んでいるのをイーシンは感じた。ジョンデを自分のものにしていると思うと、彼はそういう幸福を得た。
夢を思い出す。
仕事の合間のうたたねで、イーシンはジョンデの運転する車でどこか知らぬところ、ただ緑の広がる誰もいない地にやってきていた。森が現れ、ふたりはその中へと車を降りて入っていった。
ジョンデはしっかりとした足取りで、イーシンの手を握って横を歩いている。ちらちらと横目でイーシンはそんなジョンデを見、どこへ向かっているのだろうと怪しむ。どこかわくわくしているが、実は不安が渦巻いている。
小道を辿っていくと、突然開けたところに出た。
湖だ。
陽光を遮る樹木がずらりと並ぶ、濃い青と緑が充満する世界に、水鏡が迫っていた。木々すべてをその身に映し、ちらともさざめきはない。完全に凪いだ、大きな潤いの溜まりであった。
ふたりは立ち止まり、手を繋いだまま、呆然と目の前の光景を見つめた。こんなに静かな場所は生まれて初めてだ、イーシンは思った。
粘膜の中に、粘膜を差し入れた。
唾液が広がる、息が混じる。腰をみずからも動かしそうになるのをジョンデは渾身の力で我慢していた。そうしたらすぐにでも達してしまうのが分かっていた。
すぼまるアナルはイーシンの運動を妨げようとするかのようだった。だが当然だがイーシンはそんなことには負けず、ジョンデを犯すのをやめなかった。
舌は舌と離れなかった。イーシンは全身をジョンデに密着させ、体全部でジョンデを食った。
ジョンデは限界を迎えていた。
イーシンに抱かれると、彼が踊るときのような情熱のほとばしりに翻弄され、ほとんど正気を失いそうになった。今もそうだった。彼には彼にだけしかない何かがその身の内にあった。時折、それが垣間見えることがある。性交はその発露のひとつだった。
「…っあっ」
 口の中で声を発せられ、ジョンデは気が遠くなりながら射精した。精液を吐き出しながら、イーシンが紙がずれないようにときゅっと握ったものだから、涙を零して腰を揺らした。
そのさまをもうほぼ閉じんとしているまなこで捉えたイーシンは、そのときあの湖にいた。
鳥が飛んだ。
隣を向くとジョンデが自分を見ていた。
笑うでも、悲しむでもなく、ひたすらまっすぐイーシンを。
達しながら、イーシンは瞬きもせずにジョンデを、細くまぶたを開けた、まんまんと水をたたえた瞳のジョンデを見つめた。
あそこがどこなのか。
ほんとうは、イーシンにはとっくに分かっていたのだった。



おわり




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