海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20160717

人さらいの条件 27
ぱしぱしと優しい攻撃をしかける湯の跳ねを受けながら、ギョンスはすぐ隣に立つ自分より背の高い弟を無言で見上げていた。
「………それで?」
ようやく、ひとこと漏らす。
「それで、俺に、何をしろって?」
やけくそになったように、ギョンスは視線を逸らして顔にシャワーを当てた。
瞼の上を水の玉が打つのを感じながら、カイの声が遠くから聞こえる。
「…………触るのは、駄目でしょ」
顔を両手で拭い、カイの上目遣いをギョンスは見る。
どこを、と聞くのは、もはや野暮と言ってもよかった。
何を晒して目の前に突っ立っているのだ、自分は。
瞼の上を両の手の指でぐっと押さえ、外すと、カイを見ないままギョンスは言った「それは駄目だ」。
「………うん。…じゃあ、なにして、くれる?」
またこれだ、と思いながら、ギョンスは瞬きし、逡巡した。目の端にちらつくカイの体の一部に関する何かだけは、絶対に避けなければならなかった。
「……………また、キス、してやる」
カイがギョンスを見るのと同時に、間を空けず、先を言う。
「こないだのより、もっと、………濃いやつ」
その言葉と視線を同時にカイに与えた。ギョンスは撮影時のテクニックを用い、提案の甘さを底上げした。
湯がふたりの間を絶え間なく流れていく中、ギョンスはタイムリミットが迫っているための焦りを出さぬよう気を付けた。要求を跳ね上げられるのは避けたかった。
やっと、カイは重い口を開いた。
「……濃いやつ?」
「…そう」
答えながらギョンスはさりげなくシャワーを口にわずかに含み、ゆすいで、流すを繰り返した。
「分かった」
安堵の表情を浮かべぬよう注意しつつ、ギョンスはカイににじり寄る。
「…バックアップって…」
「……SDカードに入ってる」
「キスするから、消せよ」
「…分かった」
どんどん体を近付けながら、息のかかる位置で会話する。
肩を押され、カイは浴槽の縁に腰を下ろした。
洗われてつるりとした顔のカイを見下ろし、ギョンスは自分の濡れた顔にかかる髪の束を後ろに送る。水滴が顔を彩るように包んでいるのをカイは見上げ、口を開けたまま喉仏を上下させた。
期待を受けて、座った腰の上のものが硬くなっている。
どうしたって目に入ってしまうそれを、ギョンスは可能な限り注意しないよう努力した。カイの勃起したものを見るのは、初めてだった。
両手でカイの顔を包んだ。ギョンスは2回目のキスを、彼に与えた。
今度はカイが目を閉じ、ギョンスは開けていた。
効果的に快感をもたらそうと、ギョンスは自分の性的なスキルをフル稼働させた。
差し迫る仕事が脳裏を離れなかった。
他のメンバーがやってくることも。
踊れば神がかるカイも、こういったことに関してはまだまだうぶと言っていい動きしかできないことを、ギョンスは実感する。
それに、どうやら感情の高まりで、うまく体が使いこなせなくなるようすだった。
舌を縦横無尽に相手の口の中で動かしながら、ギョンスはカイが哀れに思えた。
せめて今だけ、気持ちのよい思いをすればいい、と、心のどこかで考えた。そんなことを思うのは違う、と自分を叱りつけながら。
チェンの横に広がる口と違い、カイはその幅のない膨れた唇を、擦り付けるようにするのが好きらしかった。
察したギョンスは、カイが求めているだろうやりかたで器用に唇と舌を用い、彼の唇を下、上と交互に刺激した。
舌を持ち上げるように絡め、吸い、そのさなか唇を挟むように擦る。
また、抱えたエラのあたりから、血液の流れが勢いを増すのをギョンスは熱いほど感じた。
と、何かが自分の肘を触れた。
カイの指だった。
何かを探すように、ぴくぴくと動いている。
口の隙間から、カイは漏らす。
「………さ………さわ………りたい………」
カイの手を掴み、そのまま下ろさせ、ギョンスははっきりと、だが優しく諭す。唇を唇に付けたまま。
「駄目だ。約束しただろ?」
掴んだ手を、屹立しきったカイ自身のものの方に、近付ける。
「…ほら、自分の、触るのは、許してやる」
ひきつるように美しい指を伸ばし、あくまでも上を向こうとするそれを、手は見付けた。
すぐ、いつもしているだろう方法で、手は動きを開始した。
ギョンスは目を閉じ、これはカイではない、と暗示をかける。
ついさっきまで、自分が犯していた相手。
一緒に眠っていた相手。
好きだ、と、思わず零して慌てる相手。
必要以上に体がその想像を受け止めそうになり、出しっ放しで隠すこともできない部分を、反応させぬよう、ギョンスは心身のバランスを取りながらくちづけを続けた。
マスターベーションに耽るカイは、口腔からもたらせる快楽も相まってすぐ達しそうになっている。
ギョンスはあえて音を立てて、カイにも聞こえるようそのキスの卑猥さを教える。
「…あ…いきそ……」
スパートをかけ、ギョンスは喉の奥まで舌を突っ込み、唾液を流し入れた。
「んううっ」
激しく体を震わせて、カイは射精する。
口に口を被せたまま、ギョンスはカイの体が止まるのを待った。
それは図らずも、先程チェンとかわしたのと、同じ行為だった。
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