海の底、森の奥

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20160831

ことの共犯 13
しばらく、ジョンデはジュンミョンを抱いていた。
ジュンミョンはぴくりともせず、顔を手の下に潜めたままだった。
目を開いた状態にして、ジョンデは瞳の上から余分な水分を蒸発させた。
ジュンミョンは泣くだろうか、とジョンデは考えた。
できれば泣いて欲しかった。
涙の中にいろんなものを詰め込んで、体から出してしまって欲しい、とジョンデは思った。
だが、どうやら泣いてはいないようだった。
体からなんの変化も、伝わっては来なかったから。
ジョンデはゆっくり体を離した。
顔を相手の顔の前に持って来ると、やはりそこには手があって、眉と鼻の一部と唇が、見えていた。
眉根だけは、先程以上に寄せられていた。唇がきゅっと閉じられているのは、変わらなかった。
そんなに背丈が変わらないため、ジョンデにはむしろ首を落としたジョンインの、前髪が向いていた。
そこに手を置き、さわさわと、優しく撫でる。
ジュンミョンの髪をこんなに触ったのは、初めてだった。
癖のない、どちらかと言うと硬めの髪だった。
まだ入浴していないジュンミョンのそれは、特別さらさらとした、清潔なものではなかった。
だが構わず、ジョンデはそこを愛撫し続けた。
お茶でも持って来てやろうか、と考えたとき、か細い声が、小さく開いた唇の隙間から、漏れ聞こえた。
「……………あんま、眠れないんだ…………」
ジョンデは心臓を直接、手でぎゅっと掴まれたような感覚に陥った。
その、力ない声。
吐息の混じった、儚い声。
そして、懸念していた通りの事態。
血の気の薄い顔の意味するところ。
「兄さん」
無意識に呼んでいた。
だがジュンミョンからの反応はなかった。
ジョンデは自分が自分の体から乖離するような、経験のない状態に急速になっていくのを感じていた。
額のあたりである考えがちかちかと瞬いていた。
そんなことはできない、と、ジョンデの中の良心や常識が、彼を叱りつけ、罵倒していた。
しかし、心の深いところで、この思いつきが有効であり、そしてそれ以外自分にできることはないという真実が、ジョンデには既に分かっていた。
体が震え始めていた。
喉が渇き、自分こそお茶が飲みたいとジョンデは欲した。
やめろ。
逃げるな。
ふたつの相反する声が、ジョンデの中をこだました。
並んだ指の下の唇が、酸素を求めるようにかすかに開いたのを、ジョンデは目にした。
体が動いた。
その両の肩に手を置いて、顔を傾けると、目の見えないジュンミョンの唇に、ジョンデは自分のそれを、押し付けた。



つづく



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