海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20160818

ことの共犯 4
全体練習が終わって、皆疲労困憊だった。
夜11時を回っていた。
夕食を軽く取ってはいたが、そこここで、再び腹の虫が鳴っていた。
とりあえず帰ろう、帰ってから出前でも取ろう、となり、マネージャーがメンバーを引き連れ、車2台でマンションへ向かった。
なんの出前を取るかを、携帯を通じわあわあ相談しながら、車は夜道を疾走した。
昼間いったんやんだ雨が、また、降り出していた。
タイヤが水を弾く、シャーッという軽快な音が、たまに車中に紛れ込んだ。
ジョンデは窓を伝う雨の筋を見つめながら、耳に入る話の内容に対し、時折大声で賛成したり、反対したりしていた。
ジュンミョンは、もう一台の車に乗っていた。
セフンと一緒の、車だ。
小さく息をはくと、その温かみで一瞬窓が薄く曇った。
「ジョンデ」
声がした。
振り向くと、隣に座ったイーシンが、半分眠ったような顔で、むにゃむにゃと言葉を発した。
「お腹……空いたねえ……」
もうとても目を開けていられないというように、イーシンはまぶたをしばらく閉じたり、突然開けたりしながら、シートに深くもたれ、腹の上に手を置いていた。
胸がゆっくり、上下する。
「うん」と呟くように答えたあと、そんな彼を見下ろすと、ジョンデは膝掛けを引っ張り出し、その手の上から、そっと掛けた。
「……ありあと……」
今やまぶたは完全におり、かすかに開いた唇からは、断続的に緩やかに、寝息が漏れ始めていた。
「いつもの韓国料理だってー」
車中に届くよう大きな声で、ギョンスが結果を公表した。
慌てて、ジョンデがその目を隣の兄に走らせると、相変わらず熟睡している。
ひと安心し、抑えた声で、またー?と、体ごと前に持って行き、不満を表す。
「まー、いーじゃん」
携帯をいじりながら、ミンソクがジョンデをなだめる。
「いーけどさ」
すぐに言葉も体も引っ込めて、ジョンデは再度背もたれに上半身を預けた。
ぷすー、ぷすー、と、聞き取れないくらいの雑音を吐息に混じらせて、寝入っているイーシンの方を、ジョンデはもう見なかった。
まだ、雨のやむ気配はなかった。



つづく




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