海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20160716

人さらいの条件 14
初めて、チェンは、ギョンスに、してもいい?と確認を取らぬまま、ギョンスのペニスを口に含んでいた。
ベッドの上で肘をつき、チェンが自分の股間で頭を上下に動かしているのを、ギョンスは潤んだ半目で見下ろしている。吐かれる息が、艶を持っていた。
ギョンスはシャツのボタンがすべて外され、胸の真ん中からへそまでの皮膚が見えている。そのまま下に降りると、チェンの頭があった。じゅ、じゅ、と、たまに水分が泡立つ音が零れる。
部屋の中は暖房が付いていたため暖かかった。服がはだけていても、寒くはない。それどころか、呼吸は徐々に速くなっていき、ギョンスは体内が熱く、頭がぼうっとした。頬や耳や胸が赤かった。チェンはギョンスの股しか見えていないようでいて、実際は目の一部分でギョンスのそのさまを認めていた。自分がギョンスをあんな風にしていると思うとたまらなかった。頭の運動とともに、腰も動きそうになる。そんな無様な姿は見せられなかった。チェンは辛うじて、動かすのは上半身のみにとどめた。
「ジョンデ」
ふいに自分の名前が降ってきた。
チェンは唾を引きつつ性器から口を離す。その顔は熱に浮かされたようになっている。名を呼んだ相手を見た。
「…お前、今日、何聴きたい?」
肘をまっすぐにしてギョンスは体を起こす。動いた拍子にちらちらと胸の色の濃い部分が覗き、チェンを誘う。ギョンスの言ったことが6割ほどしか頭に入って来なかった。
「……歌?」
「そう。お前が選んで」
呪文にかかったようにチェンはベッドを降り、自分のiPodを鞄から引っ張り出す。いっときリストを眺め、セットし、ベッドに戻った。音色がゆっくりと上空を舞う。バンドとボーカルが、愛を確かめ合うように絡んでいた。美しく、若々しく、澄んだ、洗練された、女性の声であった。
「…お前が女なら、こんな感じかなあ」
夢見るような表情で、体の中に音を溶かしながら、ギョンスは呟いた。
「こんなによくないよ」
恥ずかしそうにチェンは否定する。視線を外したまま、ベッドに腰掛ける。半裸で勃起したギョンスが自分の歌声を思い浮かべているようすを、直視できなかった。チェンはまだ、服をすべて着たままだった。こんなことは初めてだった。
「これ、誰?」
「…サラ・ガザレク」
「……お前の声の方が、ちょっと哀しい感じだな」
「…そう?」
無意識に、ギョンスを振り向く。
胡座をかいたギョンスは、シャツの下で自己を主張するその部分が少しだけ隠れてはいたが、それが逆にひどくいやらしくチェンの目に映った。唇の端がほんのわずかに、上がっている。
「うん。それなのに逆に、お前の方がユーモアもあるよ」
「…どういうふうに、捉えろって…」
「それが、お前らしさだろ」
ギョンスの話し方の特徴に率直さがあった。
自分の信じることを他人に有無を言わさず断言した。
デリカシーがないのではない−−−その方がいい、と思ったことは言うのだった。そして確かに、それで物事がたいてい少しは、改善した。
「…そうかあ」
「うん」
「これくらい上手く歌いたいよ」
「できるよ」
やはりギョンスを見続けることはできなかった。チェンは返事の代わりに、ベッドに着いた自分の手を見下ろしながら淡く笑った。
「来いよ」
そんなチェンにまた、有無を言わさずギョンスは言う。
目線を戻し、笑うのをやめ、チェンはベッドの上にゆっくり乗った。ずるようにして体を恋人のそばに寄せる。ギョンスは一瞬もチェンから目を離さない。射るようにチェンの目を見続ける。
近くに来たチェンの顔に、ギョンスは手を伸ばした。こめかみから頬のあたりを、なでるように柔らかく包む。この前も、ギョンスはこうして顔に触れた。そのとき、自分に、ああいう言葉を、投げ掛けた。それを思い出し、チェンは動悸としびれを感じる。再び、体の上と下を繋げる部分が熱いようなむずむずするような落ち着かない状態になる。どうしても、期待をしてしまう。そんな自分がなんだか情けなく、気付かぬうちに下唇を噛んでいた。
チェンの頬を捉えたギョンスの顔は、そこから何か読み取ろうとしても無駄だった。ただ、穏やかだとは言えた。
「…抱いてもいい?」
聞かれたのはこれが最初だった。
驚いたチェンは唾を飲み込み、まぶたの開け閉めを繰り返してから、答える。
「…なんで聞くの」
「お前の真似だよ」
ギョンスは顔を崩して笑った。その表情の甘さとさっきの求める言葉とで、チェンは体中を熱が駆け巡った。
「…でも、さっき、口でするのに俺に聞かなかったな。いいかって」
「……あ、ご」
「ごめんて言うな」
顔にあった手を口の上に覆いかぶせる。
眉を垂らし、チェンは黙る。
「…聞かなくてもいいんだよ、お前は」
目をぱちぱちさせるチェンの唇から掌を剥がす。
「されていやならいやって言うから」
顔が全部ギョンスに見えると、チェンはこくりと頷いた。
「…ちなみにさ」
ギョンスは目を伏せた。
「お前、………俺に入れたいとか思ってる?」
そして上目遣いでチェンを見た。
ギョンスの指はシャツの端をいじっている。
思ってもみなかった質問にチェンは思考回路が一時ストップした。
すぐ我に返って考える。
なんと答えるべきなのか?
目の前で、ギョンスは自分のまだ硬く上を向いた一部分の前で手をもじもじさせている。ふわふわとシャツが揺れ、裸の胸や乳首、棒がそのたびに顔を出す。俺が、ギョンスを、抱く。今日、チェンは割と細身のパンツを履いていた。ずっと窮屈さを我慢してきたが、もう限界だった。本気で股間が痛かった。
「えっと」
こちらをギョンスが見たのは分かった。だがギョンスは見ずに、あらぬ方を向いて、チェンは唇を湿した。
「えっと。………考えたことは、あるけど」
何故だか締まりのない笑みが口に浮かんだのが分かる。言い終えてもギョンスの方を向けはしなかった。
「…そっか。そりゃそうだよな」
うんうん頷くようにギョンスは言った。
チェンは頭の中のクエスチョンマークが肥大していくばかりだった。
これは、これは抱いて欲しいという意思表示なんだろうか?
俺は今すぐここでギョンスを押し倒すべきなんだろうか?
聞くなって言ったのはそういう意味もあったんだろうか?
ぐるぐるぐるぐる脳内を回る疑問は答えが出ず、たとえ出たとしても、何も言わずにギョンスをこの腕の下に組み敷くなどとてもできそうになかった。チェンはただ、黙してギョンスの言葉を待った。
俯けていた顔を上げ、ギョンスはチェンを見、チェンもなんとか見返した。
「でも、俺は抱かれたくない」
片方だけの笑みを口に成して、え、という声を出しそうなチェンの顔を見つめる。
「いやならいやって言うって言ったろ」
そう言いながらギョンスはチェンににじり寄る。チェンの体の両側面に腕を置き、そのままチェンは後ろに倒れ、ギョンスはチェンに馬乗りになった。
「ま、俺はこんな風にされてから言ったわけじゃないけど」
顔の脇に両手を置いたギョンスの顔が、チェンのそれに近付いていく。
「お前の確認癖、役に立つこともあるな」
チェンにギョンスの息がかかる。
煙に巻かれたような心地で、チェンは少しずつ目を細める。
「…お前に襲い掛かられるのも、悪くないかもしれないけど」
そう言ってギョンスは舌でチェンの唇を剥き、その歯を舐めた。
既に目を閉じていたチェンは、自分の舌を上に向けながら、そんな日が来るとはとても思えない、と思った。
そうしていつもの通り、音楽の中で、チェンはギョンスの食事となった。
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