海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20160716

人さらいの条件 10
少しずつ、空が白み始めている。
夜からわずかに抜け出した辺りは、薄墨色に満たされ、ギョンスはようやくベッドに入り、横になっていた。
すぐそばのベッドに、カイがいる。カイも、床に就いていた。
ギョンスは当然ながら、カイの方を見ないよう、背を向けて寝ていた。目を閉じ、眠りへのいざないを待つ。ちょっとした衣擦れや、吐息。そんなものすら立てぬよう、身じろぎもせず、瞼を閉じている。
「ここ、…座って」
カイはキッチンのシンクとコンロの間をそっ、と叩いた。
少し離れたところに立ち尽くしたギョンスは、カイの手の置かれたところのみを見つめ、無表情で、まるで普段通りのことをしているかのように、カイの近くへ歩み寄った。カイが手をずらすと、ギョンスは台に背を向け、両手を後ろ手にしてその上を掴み、ぐっとジャンプして示されたその場所に腰を下ろした。その一連のようすをカイは唇に隙間を作り、いっときも目を離さず見守っていた。ギョンスの足はぶら下がり、部屋着のスウェットから伸びた素足が、飛び乗った名残りで揺れている。
唾を飲み込んだ音を、ギョンスは聴いた。
斜め下に俯いたギョンスは、その横幅のある目の端で、カイの寝巻きのジャージの前が、その素材の柔らかみが既に膨らんでいるものを隠し切れていないのを、認めていた。
まだ、触ってもいないのに。
ギョンスが、冷え切った体の温度が更に下がり始めているのでは、とぼんやり憂う中、カイはキッチンの床にぺたりと腰を下ろした。振り子の止まった、顔のすぐそばにあるふたつの足を、寝ぼけたような顔で見つめる。
そ、と片手で足の甲に触れた。浮き出た骨を指がゆっくりと滑る。
くるぶしのへこみやでっぱりを、人差し指の先で、彫塑を行うかのように、繊細になぞる。
親指、人差し指、中指、薬指、小指。順々に、その先の部分に滑らかに指を走らせ、かかとへ飛ぶ。足の裏をくすぐるように、すべての指で爪先に向かって触れていく。
片手で行われていた足への愛撫に、もう片方の手が加わる。今度は若干力を込め、握るように足を触った。掌の熱が、冷えたギョンスの末端を包む。
カイはギョンスの足しか見ていなかった。
そんなカイを、ギョンスはいつしか目をそらすことなく見下ろしていた。
自分の足をこんなにまで執拗にいじられるのは生まれて初めてだった。チェンとセックスするときも、チェンがこのようにギョンスの体を愛したことはなかった。でも。ギョンスは思った。チェンは今のカイのように、自分の足を気の済むまで弄びたいと願っているかもしれない。チェンは今だに、ギョンスに触れることに緊張した。嫌がられることを極度に恐れているようだった。そんな彼のようすを見ると、ギョンスは肌の毛がすべて電気を帯びるような感じがし、その体を食べ尽くそうとやっきになった。自分に触れられるより、相手に触れたくなった。もしかしたら、チェンももっとギョンスに自ら、触れたいのかもしれない。
見下ろすカイは、つむじをさらして自分の唇をギョンスの足につけかねない状態だった。だが、自分の言ったことをかろうじて覚えているらしく、なんとか寸前でこらえていた。いくらその口元をかすめそうになっても、決して触れることはなかった、色の付いた膨らんだ部分には。
指と指の間に手の指が入り込み、くすぐったさにギョンスは足をびくりと震わせる。
その反応自体が嬉しいのか、カイは唇を歪めて微笑んだ。
カイの胡座をかいた足の付け根の真ん中が、微かに染みているのをギョンスはふいに見てしまう。ああ、誰かに見咎められないといいが。ギョンスは要らぬ心配ばかりする自分がどこまで馬鹿なのかとゆっくりと瞬く。
ただ。
これがチェンなら。
その眉尻を下げ、目を糸のようにし、頬と耳を染め上を向いた口角を緩めて、おそるおそるギョンスの足を思う存分愛で、激しく勃起していたら。
悪くない、とギョンスは思った。
その長い一瞬の瞬きで、ギョンスは今、足にもたらされる刺激が少し、快感に傾いたのが分かった。
手を要求されたとき、それきりと思い、カイへの反発も今ほど強くなく、その愛で方への意外性も込みで、体が反射で反応しかけたのとは違い、今回はギョンスの中にカイとの接触をポジティブに捉える余地などないはずだった。だが、人間は辛いとき、どこかに吐け口や逃げ道を求めるものらしい。ギョンスは目をつむり、この手はチェンの手だと思い込んだ。それこそ、自分の演技スキルを最大限に発揮し、これは恋人との触れ合いだと夢想した。ギョンスにはそれができた。
ジョンデ。
夢の中でギョンスはチェンを見、名を呼んだ。
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