海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20160722

心中の道連れ 番外編 「petite mort」
名前を呼ぶな。
そう思うほどにこの状況と、自分を見つめ、声を出す相手の男に、ベッキョンは支配され、侵食される。
鍵を掛けた部屋。
初めて唇を合わせたクローゼット。
膝が自分のものではないように小刻みに揺れる。
背中をクローゼットの扉に押し付けられ、逃げ場などない。
同じ高さにある、こちらを貫く目線は、知っているはずのものでありながら、全く知らぬもののように見える恋人の、それである。 力の抜けたふたえのまぶたの甘やかさ。
ギョンスは体全体をベッキョンの体のすみずみに合わせるように、隙間なく覆い被さる。
両頬を掌で包まれ、ベッキョンは顔を傾げる。そうされたのか、自分でしたのか、分からない。
「ベッキョン」
また。
針でどこかをつつかれたように、ベッキョンは唇の前の唇から受ける息の温度、湿度、鼓膜に届く音の振動の、その癖に飽きずに体が反応し、下半身に血が溜まる。
硬度を増した体の中心に、同様の状態のお仲間はぴったりとくっつき、離れる気配はない。お互いが硬さに痛みを覚えるほどに。その甘美な痛み。
知らぬうちにしかめた眉は、ギョンスの目には誘いに映る。少し開いた口の間も。小さな三角を描く自分とは正反対のこの唇が動くたび、ギョンスの目は釘付けになる。ひそやかな扉の向こう。白い歯の行列や、色の濃い舌は、自分を待っているとしか思えない。舌や、指や、それ以外のもの。そこに入れたくて入れたくてたまらない。
ベッキョンは立たなくなりそうな腰を懸命に保持し、体の後ろのひんやりした感触と、対照的に熱く、これからもっと熱くなるだろう人肌のぬくみを両方感じながら、口を少し、大きく開いた。ゆっくりと、瞬きをして。
もちろん、ギョンスはそれを食べた。
それぞれの舌を突き出し、目を閉じて、お互いにとっての生きる糧を貪った。
くちゃ、ぺちゃと、音は鳴る。
ギョンスの、ベッキョンの顔に置かれた手に力がこもり、指が首の後ろまで伸びる。押さえつけ、逃すまいと。
ベッキョンはギョンスの背中に腕を回す。その広いとは言い難い背の、柔らかな部屋着の生地の下の、求める素肌をまだ、触れない。上から好きなだけまさぐるにとどめる。ふいに腰の皮膚に触れるだけで、指先は喜びに震える。
「…あっ、ベッキョン…」
キスの波間に吐息とともに自分の名が漂う。
ベッキョンは眉間にしわを寄せ、苦痛に耐えるかのようにその余韻に悶絶する。しっかり立っていられない。その細い腰を、相手の、こちらも負けずに細い腰に、擦り付けるように動いてしまう。
「ベッキョン…………っは、」
だから。
息を抜くように自分を呼ぶな。
舌を舌で巻き込みながら、とめどなく唾液を送り込みながら、唇を赤くするのに精を出しながら、俺を呼ぶな。ベッキョンは気が狂いそうな心地になる。
ギョンスは触れた指先から伝わる首筋の熱にさえ欲情した。
自分にはサイズの小さいベッキョンの唇はしかしどこまでも美味だった。
時折瞼を上げて相手を盗み見ると、考えの被った向こうの瞳と瞳が出会った。揺らめく小さな儚いそれは、自分しか映さない。そう、こいつは自分のものだ。ずっと、そうだった。俺がただ、俺のものにしてさらっていくだけ。どこまでも一緒に。
首。
この、あられもなく人をその気にさせる、長く、繊細な首。
ベッキョンの顎から首の道を、幾度しゃぶり尽くしたいと願ったか。
あちこちに花びらを散らし、筋という筋を舐め尽くし、その色が桃の色へと変わるのを見たいと、どれだけ切望したか。
今ギョンスは果たして、その願望を叶えられるようになった。
「ふわ……っ」
のけ反って、惜しげもなくその鉱脈を自分にさらすベッキョンに、恍惚となりながらギョンスは舌と唇を這わせる。それはもう、這わせる。通らぬ道などない。耳の後ろを執拗に襲い、ベッキョンは声をたまらず漏らす。
「ぅわ、あ、ああ」
力の入らなくなった腕が、ギョンスの腰に引っかかっている。
ギョンスは両手でベッキョンの頭を好きに、しかし優しく動かし、噛んだり、吸ったり、味を堪能し尽くしていく。
鎖骨、それはなんと魅惑的なものなのか。
ベッキョンは細い首と広い肩の流れが両性具有的に見る者をそそる。
その間をつなぐ鎖骨は、性別関わらず、相手にアピールをし続ける。
ギョンスは目にするたびやるせなかった。
今日だって皆に存在を絶えず主張していた。
その誘惑を、完全に受け止めてよいときが来た。己れだけが。
首を落とし、その線に沿って舌を動かす。のけ反らせた顔の上、唇と唇の間に、ギョンスは指を持っていく。割り込み、弾力のある部分にぐにぐにと押し付ける。粘液をからませる。戸惑いを感じながらもベッキョンの口は来訪者を拒まない。目を閉じ、首の下の骨の刺激に翻弄されながら、与えられたおやつを頬張り、舐める。
指先が求める。ようやく脇腹のあたりから直に隠された部分に触れる。ギョンスが一瞬ぴくりとするのをベッキョンは知る。だが動きは、欲求は止まらない。するすると滑らかに、その美しい手は饒舌に語る。肌の感触から得る感動を。そのすべらかさに陶然とする。骨のかたちを確かめる。掌全体で背を覆う。動きは終わりを知らない。口を犯され、肩をしゃぶられながら、ベッキョンはギョンスの腹から胸をまさぐった。
突起部分に到達し、両手の指先で繊細に摘み上げる。
「…ぅあっ」
小さくだが、確実にギョンスから反応の声が上がる。
ベッキョンは耳のすぐ近くで聞こえるその音を、もっともっとと思う。
くっと、強めに今度は摘む。
「あっ」
先程より大きな声。
我慢できない。
それはギョンスも同様で、指を抜き、顔をベッキョンから離すと、トップスの裾に手を掛け有無を言わさず無言で頭から覆いを取り去る。
全体がほのかに色付いた、やはり線の美しい肩を誇るベッキョンの裸体が、ギョンスの目に飛び込む。
荒い息が、その口から絶えず漏れる。興奮が収まらない。上気した肌はギョンスとて同じだった。風邪をひいた子供のように、熱に浮かされた目付きでベッキョンの顔と上半身を交互に、ぶしつけに見た。
ほの暗いクローゼットの中は、充満した生と性の匂いで息苦しいほどだ。
ギョンスは自分の服もさっさと脱ぎ捨て、ベッキョンに向き直る。
さっき刺激した色のついたふたつの部分は、変わらず硬く締まっている。ベッキョンは味見したくてしかたない。癖が出る。舌で唇を潤わせてしまう。
当然ギョンスはそんなベッキョンを見て我慢などできるはずもない。
すべてに触りたいのに、いっぺんには叶わない。
動いたのはベッキョンだった。
躊躇せずに胸の小さく膨らんだ片方を口に含んだ。もう一方は指先で押す。
ふわふわしたベッキョンの髪の感触と匂いに顔が包まれ、与えられた二箇所からの快感に、ギョンスは息を吐く。
「……は……あっ」
かろうじて声になる。
ベッキョンは自身のものの先からゆるゆると液がとめどなく溢れているのが先刻から分かっている。
歯を軽く立てて指先もくっと力を入れると、ギョンスの体はびくびく跳ねる。
たまらずベッキョンはギョンスの腰に添えた片手を前の膨らみへ持っていく。
湿り切ったそこはがちがちに硬直し、ベッキョンの手は経験のない愉悦に思わず力が入る。服の上から、ギョンス自身をつかんだ。
「あっ」
予測していなかった行動にギョンスははっきり、声を上げた。
首ががくりと下がり、体全体がかすかに震えている。
その手が道に惑うようにベッキョンの腰から、下へ移動する。ゴムのパンツの中にすべての指先が侵入する。ギョンスのものをしごき始めていたベッキョンは、直接触れられた敏感な箇所から、悦びが全身に広がり、また元へと戻ってくるのを時間が引き延ばされたかのように濃密に、長く、感じた。
そしてそれぞれの主張する部分を、それぞれの手が直に、捕らえた。
押し込められていたそれらは液をまとわせ肉であるなどとはにわかに信じられぬほど硬く大きく育っていた。
ギョンスもベッキョンも、その状態にそれまで以上に興奮した。
考えるより先にぬめりを活かして動きは開始された。
「くっ……あ、あ。ああ」
「は、は、は、は」
お互いの肩によりかかりながら手を上下させ続けた。
耳にかかる吐息の温度に導かれるように、ふたりはまた、口をつけ合った。
ぐちゃぐちゃと、上からも下からも音は響き、それが燃料のように熱はどんどん上がっていく。
気持ちよさにぐらぐらとしているのはどちらもで、口や性器が溶け出しているのではというほどふたりはひとつになっていた。
「はあ、ベッキョ……ベッキョン…」
そんな声で呼ばれたら。
ベッキョンは昂りを抑えきれなくなっていた。
「ぎょん…す……っ、あ、あ、もう」
ギョンスもベッキョンの口から発される自分の名で耳の奥がぼわあとし、手の速度が増した。
「あっ、ああ!」
ぷはっ、と口を相手から離すと、息を詰めてベッキョンは射精した。
ギョンスは両手でベッキョンの棒の先を押さえた。掌ですべて受け取れるよう。白く濁った、どろどろのそれはギョンスの手を満遍なく汚す。
ベッキョンは肩で息をしながらその上に向けられた掌を見つめ、ごめん、と零す。
上目でベッキョンを見たギョンスは、にや、とおかしな具合に笑う。気まずそうにその目を見返すベッキョンは、視線を逸らしながら笑いの意味を考える。
「ベッキョン」
ギョンスを見直すと、真顔に戻った相手は退けられぬ雰囲気でもって、告げる。
「脱げよ」
膨らんだ部分はまだまったくかたちを変えていなかった。
ひっかかる下半身の衣類を、言われるままのそのそとベッキョンは脱ぐ。
さすがに羞恥がベッキョンを襲う。
てらてら光る出っ張った部分とそれを囲む硬い毛を、ギョンスに見られるのを見ることができず、ベッキョンは斜め下を向く。
「俺のも脱がして」
顔を上げると、そこにはまた、真顔のギョンスがいるだけだ。
当然のことを言っているとばかりに、何の抑揚もなくベッキョンに促してくる。
ためらいながらも、その腰から注意深く、下着と一緒にパンツを引き下ろす。
ぶるぶる、と跳ねながらさっきまで掴んでいた棒が顔を出す。そのさまだけでベッキョンは脳みそが溶けそうになる。
素っ裸になったふたりは、ギョンスの方から、ベッキョンに近寄った。
「四つん這いになって」
床はカーペットが敷かれていた。
ゆっくりとベッキョンは両腕と両膝をつく。
心臓から血が送られる速さが尋常でなくなってくる。
恐怖と期待で膨らみきった心と、性器が、ベッキョンの姿態を更に妖しくさせた。腰はひねられ、美しいカーブを描く。
「すごいな」
考える間もなく、ギョンスはただ口にしていた。
「お前やばいよ」
そう言ってギョンスは膝をつき、手に受けた精液を伸ばし、こちらに向いた尻の間の一部分にそっと、塗り込め始めた。
「んっ」
感じたことのない温度と感触に、ベッキョンは全身が泡立った。
玉の方に向けて、割れ目全体をぬるぬるしたものがまとわりつき、快感に肘が震える。
そしてギョンスは相手の棒を掴んで、再びしごきを始めながら、ずず、と人差し指を穴へと入れた。
「えっ、あっ」
驚きと違和感でベッキョンは顔を振り向けようとする。
するとギョンスが自分を見て、意地悪そうな笑みを、一方の口の端だけ上げる笑みを、こしらえ、すぐにまた視線を落とすのが目に映る。
笑顔の意味にびくびくと股の間は反応し、先走りがまた自身を濡らす。恥ずかしいほどに。
そんな間も待つことなくどんどんギョンスは押し入ってくる。
どんどん、どんどん。
もちろん、痛い。
ベッキョンはしかし性器のしごきと、ギョンスの表情と、射精した直後であることで、痛みよりも、それに近くはあるが違う、気持ちよさが勝っていた。
ギョンスが指を3本にして自分の中を抜き差しするのを、ベッキョンはよだれを垂らしながら遠い意識で感じた。
「っあ、っあ、っあ」
断続的に、動きに合わせて声も出た。
「……そんな声、出すなよ……」
蜜壺から溢れ出たような、匂い立つ声でギョンスが囁く。
そんな声、なのはお前だ。
朦朧としながらベッキョンは反駁する。心の中だけで。
「我慢できなくなる」
溜息をつくように息を漏らすと、ギョンスは指をそろそろと抜いた。そして穴の付近をしつこく親指でほぐす。
「んんっ、やだ、それ」
ベッキョンの反発など聞く耳を持つギョンスではない。
声の色から、言わんとすることが逆なのは明白だった。
ぐにぐにと液を更に塗りつけながら、ギョンスはベッキョンにのしかかる。
肩のあたりにその顔がやってくる。
穴の周囲では柔らかななにかがひっきりなしに触れている。
ギョンスの吐く息を耳の後ろで感じ、腫れ上がった体の中心は侵され続け、ベッキョンは気が触れそうだ。
ぴと、と、穴にキスをするように触るなにかが、ある。
「……ベッキョン」
ああ。
やめろ。
「ベッキョン……ベッキョン」
やめてくれ。
とろとろと中身は出続ける。
背中に感じる温度と、皮膚と、汗。乳首の盛り上がり。
精液と香水の混じった、むせるような匂い。
おかしくなる。
もう、おかしいのか?
「ああ……」
言葉にならない声しか、もう出ない。
早く。
早く。
早く。
「……ベッキョン……」
そうギョンスは言いながら、腰を進めた。
「うう」
「っああ」
圧迫の強さにふたりの顔は歪む。
「あ、ああ、ああ」
ベッキョンは声が抑えられない。
その手に立ち上がり続けるものを捉え、ギョンスは背中から首にキスを降らせる。
「黙って……聞こえるぞ……」
そう、優しく脅す。
それにベッキョンはこの上ないほどの情動を得る。
音の低さ、何重にも含みがあるような、その声の重み。
しかし自身の声は、なかなか抑えが効かない。
ギョンスは進行を止めるはずもない。
「あ、あ、あー、ああ」
舌で背中から肩を舐め回し、両腕と顎をカーペットにくっ付けたベッキョンに、耳の裏から、しー、しー、と言い続ける。無情に。
「……っ、ぜんぶ、…はいった」
囁きが。
ベッキョンはぎちぎちになった穴の中と、掴まれたままの自身の一部の熱が、ギョンスの声によって発火するのではないかと危ぶんだ。
「…きつい……。ベッキョン……苦しいか?」
苦しい?
当たり前だ。
もう、ずっと、苦しい。
一緒にいると、殺されるんだ。
そして、それを、望んでる。
「ベッキョン……」
ギョンスは自身をくるむベッキョンへの愛しさで爆発しそうな心境だった。
汗をかいた髪の毛も、かっちりとした肩の幅も、大きな赤い耳の端も、何もかもが愛しかった。めちゃくちゃにしたかった。
ベッキョン、と呼ぶたびかすかに震えることを、ギョンスはこっそり、知っていた。
けれどギョンスは、意識的にそう零していたわけではなかった。
自分のものであるということを、言葉にしている感覚だった。
渡さない。
どこにも行かさない。
手の中のものは一度放出したとは思えぬほどの硬さを誇り、ギョンスの手をひっきりなしに汚し続けた。
「ベッキョン…」
そう呟くと、ギョンスは腰を動かした。
「あっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
突くたびに声は漏れ、ギョンスは自身の体を張り付けた相手の乳首をそっと摘んだ。
「ああっ」
くーっと、引っ張ると、中がひくひくと動く。
もう片方に移動し、同じようにする。
「くうっ」
ギョンスはベッキョンの中を楽しむ。
すさまじい締め付けに顔をしかめながら、それでも楽しくてたまらない。
体を起こし、繋がっている箇所を見下ろしながら、ギョンスは大きく腰を突く。
「はあっ、はっ、あっ、んあっ」
ず、ず、と運動に合わせ体がずるベッキョンは、だんだんと、中の摩擦でのほんのわずかな灯火が、感じられるようになってきていた。
痛気持ちいいような、それは不思議な感覚だった。
「あ……」
ギョンスの低音が上から降ってくる。
ベッキョンは犯される悦びに全身が浸っていくようだった。
「ベッキョン……顔、見たい……」
頭がくらくらしながらその言葉を全身で受け入れると、惚けた顔でベッキョンは、棒を抜くギョンスを振り向く。
「……あっ」
抜かれた衝撃で声が漏れる。
ギョンスが座り、ベッキョンに上に乗るよう腕を掴んで促す。
慣れない動きながら、なんとかそろそろと、腰を落としていく。
「うあ、あ、うっ、い、た、ああ」
ぎゅーっと顔に力の入ったベッキョンを、薄ら笑いで見つめながら、ギョンスは自身で貫いていく。
楔は根元まで穿たれ、ベッキョンは浅い呼吸を繰り返す。
「……動いて」
ほら、と、ギョンスはベッキョンを見上げる。その黒い目玉の中心。
ベッキョンは目尻の垂れた、壮絶な色気を放つ双眸で見返す。
「ベッキョン……」
ギョンスは唇を重ねる。
舌を舌で跳ねさせながら、ベッキョンはようやく動く。
「んっ、あ、ギョンスっ……」
「ん、ベッキョン、ベッキョン」
ぐち、ぐち、と、腰を落とすたび繋がっている証拠が鳴り響く。
ギョンスはベッキョンのでろでろのいちもつを握り、滑りのよすぎるそれを勢いよく擦っていた。
奥深いところまで侵食されたことと、ギョンスの手の動きで、ベッキョンはまたしても達しそうだった。
「ぎょん……すっ……、いき、そ」
蕩けた目で、涙の薄く張った目で、ベッキョンはギョンスをキスの合間に見つめ、懇願するように言葉を発した。
そのさまにギョンスも、自身のものが最大限に大きさを増した。
手を止め、ベッキョンに立つよう促す。
「横になって」
また解放された脱力感に満たされながら、ベッキョンは指示通りに仰向けになる。
髪が広がり、額がむき出しになる。
ギョンスが両脚を持ち上げベッキョンの顔の上にその顔を持って来る。
そして股間には、蓋がされた。
だいぶ滑りのよくなったそこは、ギョンスの来訪を拒むつもりがほとんどなかった。
脚を広げたベッキョンは、完全に快楽へと移行したこの行為を、体中、頭のてっぺんからつまさきまでで味わった。
ギョンスの顔は自分のすぐ上にある。
虚ろな目をして、口を開け、ベッキョンを見下ろしている。
舌を唇で湿すベッキョンに、ギョンスはにやりと笑みを作る。
「わざと?」
はあはあという呼吸の合間にそんなことを言う。
「ちが……」
するとギョンスは動きを速める。
腹と腹に挟まった棒が擦られ、めくるめくような電流がベッキョンの全身を巡る。
「ベッキョン」
言うか言わないかのうちに、また、口で口を塞ぐ。
ベッキョンは肩に手を回して、ギョンスを離すまいとした。
息が、うまく、できない。
卑猥な、聞いたこともないような音があたりに満ちている。
「ベッキョン」
「ああっ、いい、あっ」
気持ちよさに負け、無意識にそれを伝えてしまう。
「やめんな」
もう泣きそうな顔で、眉を寄せ、ギョンスを見据えて歌うようにベッキョンは言う。
「あっ、名前呼んで、ギョンス、ん」
「……ああ、ベッキョンっ」
「あっあああっ」
「ベッキョン、すき、だ。ベッキョン」
「んあっ、やばい、ギョンス、ああっ、おれ、も」
再びキスに陥ると、間を空けず、ふたりは体を痙攣させた。
どこまでも終わらないような、それだった。
ふたりならどこまでだっていけた。



おわり



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