海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20160719

束の間から 8
アイアンマンを一緒に観た日から、俺たちの関係は変わった。
正確に言うと、関係性の中にひとつ、項目が加わった。
隙を見て、お互いのものを抜く、という。
この隙というのが実際あまりなく、頻度はそれほどのものではなかった。
だが、とにかくストレスフルな日常を生き抜くための、ひとつの吐け口に、これはなった。
性欲に振り回されて苛立つことが減った。
眠いのにわざわざシャワーを浴びて抜くなんてこともあまりしなくなった。
まあいいや、あいつとやろう。
そう、俺もチャニョルも思うだけで、ひどく気が楽になった。少なくとも俺は、そうだった。
マネージャーからスケジュールを告げられると、あ、明日いけそうだな、と考えているだろうと、お互いが推察し合っていたはずだ。
この行為を、俺から誘うということはなかった。
いつもチャニョルが俺を部屋に引き込み、鍵をかけた。
しかし俺も本当は待っていた。
あいつが始めたこの短い時間の交歓に、俺から踏み出すのには二の足を踏んだ。
自分が自分でなくなるような、変な感じに、自ら飛び込むのがどこか怖く、俺はチャニョルが俺を呼ぶのをただ、待った。
しかもチャニョルは常に俺を好きにもてあそんだ。
それが特別嫌だったというわけではない。だったら、していない。
断ったことはなかった。
けれど俺がそれを望んでいるとはっきり示すのは、しゃくに触った。
勘のいいチャニョルは、俺が今日もきちんとそのために時間を空けていただろうこと、そしてその意味を察している。
と、いうことを、俺も実際は、疑っていなかった。


俺の部屋で、夜、チャニョルとふたりでいた。
ベッドの上に座り、胡座をかいて寄り添って向かい合い、相手のものをしごきながら濃いキスを交わした。上半身だけ服を着て。
薄暗い部屋の中、ぱしぱしと擦る音、ふたつ、ちゅ、ちゅ、と鳴る音、ふたつが、流れていた。
もう、互いがどういったこと、どういった箇所を好むのか、把握していた。
なのですぐに快感が俺たちをくるみ、頭の上から湯気が立ちそうなほど、熱が発散されていった。
ふと、チャニョルが舌と手の動きを止めた。
目を閉じ、夢中になっていた俺は、遅れて同様に体を止め、瞼を上げた。
潤んだ目を半分ほど開け、チャニョルは俺の目をじっと見つめ、言う。
「…なあ」
「…んだよ」
「…口でしねー?」
「……あ?」
「口で、くわえんの。フェラチオ。しねー?」
俺はチャニョルのペニスを握っていた手を、離した。溢れていた液で、手がべたべたする。
「やろーぜ」
「…やだよ」
「なんで」
「やだよ、手でならともかく、口は無理」
「ちょっと我慢すれば慣れるって」チャニョルも俺から手を離した。「俺最初んときお前にしたじゃん。忘れた?」
忘れるわけがなかった。
チャニョルは目の中を意欲で燃えさせ、口元には笑みさえ浮かべている。
俺はその視線を受けず、斜め下を見て、言う。
「お前よくできるよな。俺は無理」
「やってみてもねーじゃんか」
「やりたくないんだよ」
「なんでだよ」
「気持ちわりーんだよ」
「お前な。女の子は大勢やってんだぞ」
「俺は男だから」
「でも俺たちは今お互いがある意味女の子なんだよ」
「なんだよそれ。気色わりーな。お前のどこが女なんだよ」
「お前も俺もほんとは女の子がいいのに、しかたなく男の俺たちで我慢してるんだよ。やってることは女の子相手にすることだろ。だからどっちも男であり、かつ女でもあるんだよ」
「お前そんなこと思いながらやってたのかよ」
「まーな。お前が女に見えてるわけじゃないけど」
「そーだろーな。お前が俺にやるみたいな荒っぽさで彼女とやったら、即ふられるぞ」
「あったりまえだろ。彼女にこんなふうにやるわけねーじゃん」
「お前それ論理が破綻してるだろ」
「そうじゃない。女の子を相手にするようにやれってんじゃなくて、自分が女の子ならするようなことをしよーぜっつってんの」
ぽんぽん飛び出す発言に俺は口をあんぐり開けて、言葉が出なくなる。チャニョルのひどく熱心な姿を見つめる。
「そしたら男としての俺らが、気持ちよくなれんだよ」
「……馬鹿馬鹿しい」
俺は体を離して横を向いた。すっかり興が削がれていた。
俺の肩を掴み、チャニョルは言う。
「俺がまたやってやるよ。そしたら、お前もしろよ?」
振り向き、頭に来て俺は反発する。
「やだっつってんだろ」
「ほんとにか?お前俺がやった感じ忘れたのか?あれが味わえんだぞ?」
口を小さくぱくぱくして、俺は黙ってしまう。
あのときの快感は、決して記憶から消えるものではなかった。
それが今体に蘇り、しぼんでいた部分に血が戻ってくるのを感じる。
唾が口の中に溜まり、思わず音を立てて飲み込みそうになり、俺は慌てて、やめた。
絶対にやりたくないという意思と、今すぐやってほしいという切望が、俺の頭の中で激しい喧嘩を繰り広げた。
その時間にすればわずかな間、チャニョルは俺の心を読み取ったかのようににやりと笑った。
「分かったな」
そう言って俺をくるりと自分に向かせる。
ふっくらとした股間を見下ろし、チャニョルはそのまま顔を下げていく。
あ、という言葉が俺の口から漏れた瞬間、俺の一部は再び、チャニョルの来訪を迎えていた。



にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ EXO RANKING ⊿⊿
FC2BLOGRANKING
( korea boys rank ) Kiss&Hug.
にほんブログ村テーマ BLラブへ
BLラブ
trackback (0) | comment (0) | 束の間から(チャニョル × ベッキョン)
束の間から 9 | 束の間から 7

comment

コメントを送る。

URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 

trackback

この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
  • ミス・レモン
ようこそお越しくださいました。
EXOのメンバーを登場人物にした二次創作BL小説や、オリジナルのBL小説、好き勝手なことを綴った雑記などを置くブログでございます。
内容を読んでのコメント、メッセージなど、いつでも心よりお待ちしております。
よろしくお願い致します。

最新記事

人気投票 1

人気投票 2

人気投票 3

人気投票 4

人気投票 5

ブログ村

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 韓流二次BL小説へ

人気ブログランキング

アクセスカウンター

有料アダルト動画月額アダルト動画裏DVD美人フェラポルノ動画フェラ動画美人フェラ無修正アダルト動画フェラチオ動画無修正フェラ
アクセスカウンター高画質アダルト動画無修正フェラ動画アダルト動画無修正アニメ動画海外アダルト動画
無料カウンター無修正DVDクレジットカード
無料アクセスカウンターウォーターサーバーアダルトグッズランジェリー無修正盗撮動画AV女優名教えて
ブログカウンター