海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20170731

思い出しては楽しむ、後夜祭【『海に沈む森の夢』企画1・東方神起二次小説】
こんばんは。
企画後の平日でございます。
フェリシティ檸檬です。

7月最後の日でございますね。
皆様如何お過ごしでしたでしょうか。
私は先程祖母から送られてきた枝豆を茹でました。とても美味しいです。

企画はお楽しみいただけましたでしょうか。
まだわたくしのお題がひとつ残っておりますが、それに関しては既に考えているのですけれども、いつ上げるかというのは決めかねておりまして、しばしお待ちいただけると嬉しいなと思います。
それと同時進行でひとつささやかながら企画をさせていただきたいなとも思っておりまして、もしよろしければそれにもお付き合いいただけたらなと思っております。

拝見させていただきましたところ、なかなか拍手など、それぞれの書き手様のところでされているようでございまして、ほんとうにありがたく、嬉しく思いました。
してくださった方々、心より感謝申し上げます。
素敵なお話を書いてくださった方ばかりですので、当然でございますが。
友人が近々に感想を上げてくれるということで、とても楽しみなのですが、私自身も上げたいと思いながらも先日から申し上げている通り先述のお題とかぶるところがございますので、ぐっと我慢している次第でございます。
お題を消化したお話を上げましたら、感想をまた別に記事としてあげるつもりでおりますので、それまで今しばらくお待ちくださいませ。

それでも、それとはまた無関係な点でお話をさせていただきますと、みむ子様の「それでいい」と、わたくしの「輪舞曲2604」をお読みになった方はお分かりかと思いますが(ちなみにβカロテン様「Sword and Sorcery」、睡魔夢子様「ハーケンクロイツ」、タイトルをクリックすると記事に飛びます)、ユノのお相手というのが同じでございまして、そしてそのフックとしてみむ子様はかの方を使ってらっしゃり、わたくしが先頃からつれづれにて触れておりましたグループNCT127の方でして、私ども何も示し合わせてなどおりませんので、お互いびっくりいたしまして、ここでもまたシンクロが起きてしまったわけでございました。
やはり類は友を呼ぶと申しますか、考えが似た方向に流れるということは、好みが似たりしておりますと往々にしてあることでございますね。しかし驚きました。
ですが受け攻めが逆でして!それがまた、面白かったのです。みむ子様らしいとものすごく思いましたですし。みむ子様はよく、身長は受け攻めに関係ないということをおっしゃられてまして、そのお考えがとても表れているなあ、いいなあ、と感じ入ったのでございました。
それにまた、お使いになられた曲をわたくし知らず、パフォーマンスを確認させていただきましたところ、おお、このような…と、特にイントロの感じが素敵でしたのですが、どうやらそのパフォーマンスは三曲をくっつけた物語形式になっておりまして、それはその曲ではなかったのでした。一曲目はとてもマイケル・ジャクソンの「You make me feel」に影響を受けた演出となっており、そこが大変好きでございました。
以前、他の曲の振りに関しても、これに似ているという話をしたことがございましたが、女の子を引っ掛ける、というステージパフォーマンスは基本あれを踏襲しているということになるのでございますね、もしくはMVであっても。男性数人がわいわい言いながらがいい女を追いかける、という。
この三曲の流れはなかなかよく出来ており、女性にも訴えますし、ステージのことを考えて作られているのだなあとしみじみと思いました。
「off-road」はとても切ないものでございました。みむ子様のお話を読んでいたのでやはりな…とは思いましたけれども、ファルセットを多用した感じがすごく利いているのでございますね。ふたりとも声が高いですので、それを活かした曲は大変いいと思ったのでした。

勝手ながら、ここでかの曲、東方神起「Off-road」(その三曲が続いているものでございます、最後が「off-road」です)を。




そしてβカロテン様からは、最初からファンタジーで、スライムとか出るんですけどいいですかという話で、もちろんですよ!というお返事をしておったのですが、おお、ほんとうにスライムである…、勇者である、魔法使いである、ということで、これまた素晴らしい感慨に耽ったのでございますね。
わたくし今回とても良かったなあと思いますのが、友人のお題の「排泄」という単語を入れるということを、皆様まったくばらばらの使い方で取り入れられたということでございます。
βカロテン様に至ってはああしたふうにお使いになってらして、唸らされたのでございますね。動物の身を守るすべとしての行為と言いますか。
友人とも話したのですが、そこもまことに今回の企画で面白い点だったのでございます。

そして友人のお話とβカロテン様のお話は、曲が同じでございましたね。
その韓国語バージョンを貼り付けておこうと思います。



私は東方神起の特に五人時代の歌は、きちんとした職人の方が歌詞を書かれてらっしゃるなと、かなり好感を持って聴いていたのでありますが、この曲も、確かに本来は韓国語の音と内容のほうがそれは合っているのでございますが、日本のものも悪くないと思っており、それがとても嬉しいのですね。
ユチョンの「ケンチャナ」が「平気さ」となっているのなど、彼の声質でサ行を発音されるとそのハスキーさが目立っていいなと思ったりするのでございます。
しかしやはり呪文でございますね。分かりますです。

友人のお話はわたくしめちゃくちゃ萌えまして、人を選ぶ点があるだろうなあ、とは大変思うのでございますが、彼女のこれまでのブログのお話の中でも一、二を争うほどに個人的に萌えを感じたのでございます。
なかなか皆様に受け入れがたいところがあるかと思いますけれど、どうかその世界を堪能していただけたらなと思います。
「どきどきインド」をご覧になった方なら、あのジョンヒョンの感じがすごく分かるのではないかと思うのですね。私はあれを見まして、「ジョンヒョン、きみってやつは…」とひとりごちたのでございます。

どきどきインド



私これを見まして、え、インド料理食べたことないの?とびっくりいたしまして、確かに友人から、韓国の食に関しては聴いておったのですが、想像以上でございまして、再び彼女に聞きましたところ、やはりそうらしいのですね。
映画やドラマ、もしくはバラエティなど見ておりましても、かなり食の選択が狭い印象がありまして、それにとてもインスタントラーメンを好まれているようで、私は韓国には住めないな、とよく思っておったのですが、やはり今のところそうかもしれないなと改めて思いました。
いえ、韓国料理は大好きなのですが。よくサムギョプサルとスンドゥブは作りますし。
そういえば蛇足でございますが、先日EXOのチャニョル、セフン、ディオ、ベッキョンが何やら番組でうなぎを食されてまして、かの国ではどうやら酢と塩で食べるのが一般的なようでありますね。
わたくし、これを見て、ああ、だからジュンスや、確か他の誰かもひつまぶしひつまぶし言っていたのだなと納得だったのでした。
韓国の方は、その食文化の味の方向性からもきっと蒲焼やひつまぶし、お好みだろうと思うのです。
おそらく、当然人にもよるでしょうが、多くの方があの甘じょっぱい、ご飯に掛けたうなぎを大変好むと思います。
もしかしたらもうEXOメンバーも食べた上で、それでも塩や酢が好きと言っているのかも知れませんけれど、おいしい蒲焼やひつまぶしをまだ食べていなかったとしたら、今度来たときには食べられるといいなあと心から思ったのでした。
こんなことを申し上げておりますが私はうなぎ、蒲焼やひつまぶしにあまり興味がありません←
わたしは子供時分はそんなことがなかったのですが、成長してから、甘じょっぱい味というのよりも辛いであるとか、おいしい塩味であるとか、何やかやと複雑に味が混ざっているものが好きになりまして、またスパイスやハーブが利いたものを好むようにもなったからであります。確かにあれは山椒という素敵な調味料がお供とはなりますが、ちょっと甘いのでございますね。
でもとても美味しい、そして人を引き付ける食べ物であると、うなぎの蒲焼、ひつまぶしには思うのであります。

完全に脱線いたしましたが、わたくしの話で使われた東方神起の「Nobody Knows」を貼り付けておこうかと思います。



以前もこのようにご紹介したのでございますね。
わたくしは、日本の歌謡曲らしさというものがとても含まれたこの曲を、東方神起に当てるのが、いろいろな思惑が感じられはいたしますが、いい化学反応を起こしていて魅力的だなとずっと思っていたのです。
不倫をしている男女の歌で、おそらく女性側が結婚しているのですが、ファンは昔から年齢層が幅広かったこともありまして、既婚の女性に訴えようという気概が多分にある曲となっておりますね。
私は特にジェジュンとユチョンにこの曲は合っているなと思います。
これも蛇足ですが、このライブの基になっているアルバムの中にはジェジュンの作曲した歌が入っているのですが、彼はかなりその才能がありますね。私はユチョンよりも彼の方が作曲家としては好みです。

その曲も貼っておきます。
東方神起「9095」



いやあ、やはり楽しさは無限大でございますね。
あれこれといろいろ考えているだけでうふふふと思うのでございます。

それではまた近々に、お会いしたいと思います。


突然思い出したぐっと来る台詞「俺はね、美しい顔っていうのに興味がないんだ。いくらでも整形で作れるからな」
フェリシティ檸檬




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20170731

まとめとなります!【お知らせ】「『海に沈む森の夢』企画1・東方神起二次小説」お題・小説・あとがき一覧
こんばんは!
企画の連休が終わります。
フェリシティ檸檬です。

さて、先程友人のあとがきが更新されましたので、それを改めて一覧に加え、皆様にお届けしたいと思います。

【『海に沈む森の夢』企画1・東方神起二次小説】
↓それぞれクリックすると記事ページに飛びます。

●お題●

睡魔夢子様ブログ「夢の続き」企画お題ページ

上記の簡単な概要

①東方神起のふたりが主役
②東方神起の歌を何かしらで取り入れる
③書き手の自分で思う人格をひとことで表し、それを作中どこかに記す
④東方神起以外のSMエンターテインメントのアイドルを出す
⑤「排泄」という単語を入れる
⑥書き手のキスのイメージを登場人物に言わせる

●企画記事一覧●

「虹を求めて」管理人みむ子様作品 「それでいい」
「緑黄色野菜」管理人βカロテン様作品 「Sword and Sorcery」
「夢の続き」管理人睡魔夢子様作品 「ハーケンクロイツ」
「海の底、森の奥」管理人フェリシティ檸檬作品 「輪舞曲2604」

●あとがき一覧●

みむ子様「それでいい」あとがき
βカロテン様「Sword and Sorcery」あとがき
睡魔夢子様「ハーケンクロイツ」あとがき
フェリシティ檸檬「輪舞曲2604」あとがき


以上が本企画、【『海に沈む森の夢』企画1・東方神起二次小説】でございました。
(ほんとうは、わたくしのお題⑦が残っておりますが、他の方が参加されたものということですと、これで終了となります)

これで完全に、この週末にお披露目となる予定でしたお話とあとがきが公表されたこととなります。
まだ読まれていないという方は、是非この機会に、どうぞそれぞれのブログにお立ち寄りくださいませ。

みむ子様のお話では、切ない過去とそれを飲み込んだ現在を。
βカロテン様のお話では、ふたりの異世界での活躍を。
睡魔夢子様のお話では、ヒューマニティとの邂逅を。
わたくしフェリシティ檸檬のお話では、回転したような概念の中にいるふたりを。

味わえるはずでございます。

そして繰り返しとはなりますが、今週末この企画にお付き合いくださった参加者様お三方、

みむ子様
βカロテン様
睡魔夢子様

そしてたくさんの読者様。ほんとうにありがとうございました。

どれだけ感謝してもしきれません。

どうかこの企画が皆様にとって、楽しみや面白みや、それ以外の何かを得られるものであったことを心より願っております。


ほんとうに、どうもありがとうございました
フェリシティ檸檬




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20170730

あとがき、出揃いました【お知らせ】「『海に沈む森の夢』企画1・東方神起二次小説」あとがき一覧
こんにちは!
素敵な祭りとなりました。
フェリシティ檸檬です。

朝方、友人の企画小説の記事ページを付け足し、参加者一覧を皆様にお届けいたしましたのですが、今度はそのあとがきの一覧をお届けさせていただこうかと思います。

友人・睡魔さんのあとがきは、まだ途中ということでございますが、更新されましたらまた新たに記事を上げたいと思いますので、とりあえず今段階の全員のものをここに並べさせていただきます。

まず、企画の小説一覧
↓クリックすると記事に飛びます。

【『海に沈む森の夢』企画1・東方神起二次小説】一覧

「虹を求めて」管理人みむ子様作品 「それでいい」
「緑黄色野菜」管理人βカロテン様作品 「Sword and Sorcery」
「夢の続き」管理人睡魔夢子様作品 「ハーケンクロイツ」
「海の底、森の奥」管理人フェリシティ檸檬作品 「輪舞曲2604」

そして、企画小説のあとがき一覧
↓クリックすると記事に飛びます。

みむ子様「それでいい」あとがき
βカロテン様「Sword and Sorcery」あとがき
睡魔夢子様「ハーケンクロイツ」あとがき
フェリシティ檸檬「輪舞曲2604」あとがき

睡魔さん自身のお題の返答は、まだ彼女のあとがき内では触れられておりませんね。これからと思うと待ちきれない思いです。
そして、それ以外の私を含めた全員が、その回答のほとんどを出している状態です。嬉しいです、ほんとうにありがとうございます。
皆様の柔らかい、それこそ秘められた部分を垣間見るような思いがし、得がたい経験だなあと感じ入りました。そしてやはり、友人のお題は素晴らしいなと思いました。
読んだ方々も、きっといろいろとこうではないかな?とあたりを付けられていたのではないかなと思うのですが、結果はいかがでしたでしょうか。
この宝探しのような問題は取り組むのがほんとうに楽しいものでございまして、何度も同じことを繰り返し申し上げておりますが、ひとりでやるのではない、誰かといっしょに何かをするという、企画の醍醐味をこれでもかと感じることが出来ました。
また、あとがきを読みますとその方のお人柄がものすごく伝わってまいりまして(もちろん話からもそうなのでございますが)、わたくしそれにも、思わず頬が緩んでしまったのでした。
このような素敵な方々といっしょに今回のような企画を行うことが出来たことを、心から幸せに思います。ありがとうございます。
そしてお読みくださった方々にも、まことの感謝を捧げます。

感想もしたためさせていただきたいと当然思っているのですが(友人のそれが楽しみでございますね!)、私は友人から出された、それに関わるようなお題⑦が残っておりますので、それが終わってからまたゆっくりと記事にさせていただこうかなと考えております。

何か書きたいことや書かなければならないことが山のようにある気がいたしますのですが、とにかく皆様に、あとがきの数々を見に行っていただきたいなと思いますので、これくらいにして、この記事は上げさせていただこうかと思います。

またおそらく、あまり間を置かずやってまいりますので(遅くとも日を跨ぐあたりには)、その際もどうぞ、お気軽にいらしてくださいませ。


持ち味を存分に味わいました
フェリシティ檸檬


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20170730

あとがき「輪舞曲2604」【『海に沈む森の夢』企画1・東方神起二次小説】
おはようございます!
皆様どんな日曜日の朝をお迎えでしょうか。
フェリシティ檸檬です。

さて、本日は【『海に沈む森の夢』企画1・東方神起二次小説】においてお出しした拙作、「輪舞曲2604」についてのあとがきのためにやって参りました。と言いましてもこれを書いているのは週の半ばでありますが。

これがアップしますまでに、どれくらいの方が本編をすべて読んでくださっているだろう…とわたくしは思っております。ほとんど…きっといらっしゃらないのでは?という予想をしているのでございますね。そしてそれを誰のことも責められないなと。←

ちなみに、このタイトルは「ロンド」と読みます。皆様何言ってんだか、分かるよ、というところでございましょうが、一応でございます。
私は「輪舞曲~ロンド~」などというふうにタイトルを付けることをするのはまったく好みませんし、振り仮名ももし振れたとしてもあまり振りたくありませんし、ということで、そのままにいたしました。
この、タイトルの「~」問題は非常に深刻で、ブログのお話によく見られ、映画やドラマをも席巻しておりますが、これを付けてありますと、それはつまり内容自体の質の低さを基本物語っているということになりますので、どうしたって避けたいものでございます。
これはセンスというものがだいたいにおいてそこで測れてしまうということなのですね。

さて、SFでございました。
いえ、私などが書いたものを、SFです!などと声高に申しますのはとても気が引けるのでございますが、確かにジャンルはそうでございますので、おこがましいですけれども言わせてくださいませ。
そう、SFでございました。
もうこの時点で多くの女性の読者様が離れていく音が聞こえるようでございますね。
なんといっても私自身、それほどSFを好むということはございませんし。←
じゃあなんで書いたんだよということでございますが、この企画を立ち上げた当時、友人との会話の中で、よくあるSFというもののこういうところがよくないといったような話を私がしており、よくないと申しますか、好まないということだったのですが、その点を解消したお話を書いてみたいという気持ちが芽生えていたのでございます。
それにまた、好まないと言いましても、私は漫画やアニメはそこそこSFものをたしなんでおり、それはひどく狭い範囲のものではあるのですが、確実に血肉になっている作品ばかりなのであります。
小説はほとんど読んでいないのですが、以前ここで触れました萩尾望都のそれなどほんとうに素晴らしく、あんなものならば書いてみたいものだなあと思ったのもありまして、まあそんなことは不可能にしても、私なりの、そうした作品群へのオマージュ…とはまた少し違いますけれども、愛を表現した作品を完成させてみたいという欲求が沸いたのでありました。
お読みになってお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、手塚治虫と萩尾望都、そして松本零士の作品に大変な影響を受けたものとなっております。
私はSFに何を求めるかと言いますと、ある種の悲劇と、価値観の転換と、生物と無生物の関係性の描写でございまして、そこには多少なりともグロテスクなものの存在も欠かせないとも思っております。
どうしても無機的に描きがちになるその世界の中には、必ず有機的なものを潜ませないと、(小説として)血の通った、面白みのあるSFにはならないのではないかという考えが、ささやかながらこの中には盛り込まれております。
また、東方神起を取り上げるに当たって、このふたりをカップルでなく書こうということも最初から考えておりました。
何故かと申せばもうかなり書いたということと、再三繰り返しておりますようにこのふたりはたとえこうして書いた世界の中でもくっつくことはまずないだろうという考えを私は本来持っているからです。
その上で、友人との話の中で以前から出ておりました、ユンジェカップルをここで話の中に出そうということを考え付きました。
これはなかなかいいぞ、と思いまして、ほんとうはBLですらなくそうと思っておったのですが、このふたりのカップルを書くということで、考えていた方向を少し修正いたしまして、結果BLの範疇に入るお話と相成りました。
ジェジュンを出すならば、ということで、五人全員を揃えようと思い、ジュンスとユチョンも出した次第です。
私がそれとなくこれまで書いてきました通り、私はあの中でどうしてもカップルを作らなければならないのならば、チャンミンとユチョン、ユノとジェジュン、という感じでありまして、その実現をようやく見たのでございますね。それでも東方神起は非常にBLを書きにくいメンバーばかりでございますが。
ここでまた、多くの、現在の東方神起のファンの方がドン引きされた気配を感じますね。
話のコンセプトから、友人のお題④の、東方神起以外のSMのグループメンバーを選出いたしました。我らがチャニョルとSHINeeのミノでございます。ちょうどいいルックスとキャラクターを持ったふたりでございました。

あとのお題に関してでございますと、

①→ユノが主役、チャンミンが準主役って感じでしょうか。
②→「Nobody Knows」
これは未完のままの、「食べよ、歌えよ、恋せよ」の中でも用いたのでちょっとためらいがあったのですが、この曲が好きですし、ユノがジェジュンと不倫しているというのがすごくいいなと思ったのですね。それでやはり使いました。
③→不精
私の人間性に関してでございますが、いくつか考えましたのですが、友人のお題のように、~な人、というように書ける単語がいいだろうと思い、そう表せる意味の言葉を思うと、私がかねてから苦しめられてきた生来の性質、「面倒くさがり」というものが浮かんだのでありました。というわけで、この言葉を選んだ次第です。これにはほとほと愛想が尽きるほどに悩まされまして、ですが子供の頃よりはだいぶましになりました。それでもやはりまだ大変それによって困った羽目によく陥ります。
④→EXOのチャニョル、SHINeeのミノ(繰り返しとはなりますが)
⑤→宇宙船の中のトイレにて。
⑥→慈しみ
私はかなりキス魔の傾向がありまして、だいぶ落ち着いてはきましたが、それでも動物にはほんとうに愛情表現として頭の上にぶちゅうとよくするのでございます。
人間ですと、頬にキスをしたりするのはとてもいいなと思います。されたいというよりもしたいのですね。その人を大事に思っているという証のような感じでございます。
⑦→これからでございますね。

こんな感じでございました。
皆様の予想と、合致しておりましたでしょうか?
他の方のあとがきで、どこまで触れられているか分かりませんけれども、以前申し上げたように、このようにすべてについて書かずとも結構でございますので、もし今上げられているあとがきの中でこうなっていなくとも、お気にされないようお願いいたします。
私も他の方のあとがきを見るのがいつも以上に楽しみでございまして、さすが友人であるなと改めて思うのでございますね。きっと読んでくださった方々も同様だろうと想像します。企画というものの、お題があるということの醍醐味でございますね。

しかしこんな素敵なお題をいただいておきながらなんなのですが、そして友人にも言ってあるのですが、私にとりましてこのお題はもちろんお話の基礎となっている部分もあるのですが、それよりも何よりもやはりこの時代のこの世界を描くということに注力しなければならず、ほとんどお題があることは書き始めてすぐに忘れてしまいました。
そもそも、私はこうしたお題を消化することはよくこれまでも自分で行ってきておりまして、それに抵抗がないということもあるのですが、書き方として、例えば長さをこうしたい、や、これを入れる、ということは、ものすごく前もって考えずとも、必然的にそうなっていくのでございます。
そのテーマを自分の中に取り込んだ時点でそれがぐにゃぐにゃと変容していくような感じでして、これは曰く言いがたいのですが、当然非常に労力を使いますが、どうしたってそんなことできない、ということはない、なんであっても、というふうに思うのです。
そんなわけで、当たり前ではありますが、この話そのもので描かなければならないものというのを突き詰めなければならず、そのためにはその背景にできる限りの説得力を持たせなければいけませんで、私ごときではまだなかなかに難しいのですが、必死に取り組んだのでございました。
少しでも、面白い、興味深い、と感じていただけたなら本望でございます。

読んでくださった方々、ほんとうにありがとうございました。
そして関わってくださった方々にも、心からの感謝を申し上げます。

「虹を求めて」みむ子様、「緑黄色野菜」βカロテン様、そして「夢の続き」睡魔夢子様。
ありがとうございました。

どうか皆様にとっても何かしら得るところのある企画であったことを心底祈っております。

そして、お読みになり、何かお感じになられた方は、どうかお言葉をその方にお寄せくださいませ。
私などにもどうかひとつ。←

これが『海に沈む森の夢』企画の第一回目となったわけでありますが、今後もまた違うグループなどで開催していけたらなあなどと夢見ております。先日友人が何か素敵なつぶやきをしておりましたことですし。
その際には是非!ご参加くださいませ。お待ちしております。
よろしくお願いいたします。



大大大大大大感謝
フェリシティ檸檬



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20170730

友人・睡魔夢子さんも参戦!!【お知らせ】「『海に沈む森の夢』企画1・東方神起二次小説」参加者様追加です
おはようございます!
急ぎ上げなくては。
フェリシティ檸檬です。

友人が日付を29日にして記事を投稿してくれたのです!
わたくしも先程読ませてもらいましたが、これはもう…!
というわけで、こちらにリンクを貼らせていただきます。
参加者一覧が下記となります。
↓クリックすると記事に飛びます。

【『海に沈む森の夢』企画1・東方神起二次小説】一覧

「虹を求めて」管理人みむ子様作品 「それでいい
「緑黄色野菜」管理人βカロテン様作品 「Sword and Sorcery
「夢の続き」管理人睡魔夢子様作品 「ハーケンクロイツ
「海の底、森の奥」管理人フェリシティ檸檬作品 「輪舞曲2604

いやあ、ほんとうにまったくばらばらの、個性溢れる話が集まったものでございます。
感想はまたゆっくり、企画が終わりましたのちに書かせていただきますけれど、わたくし今時点でも大満足でございます。
それぞれのあとがきがまたこのあとに更新されるわけでありますが、ものすごく楽しみです!何度も申し上げておりますが。
皆様も、どこまでその記事にて書き手様がお題についての種明かしをしてくださるかは分かりませんが、その予想をされながら、読まれてみては如何でしょうか。私はもちろん、しております!

それでは、皆様のあとがきをお楽しみくださいませ。


企画って素晴らしい
フェリシティ檸檬


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20170729

アップしました!【お知らせ】「『海に沈む森の夢』企画第一弾・東方神起二次小説」参加者様の記事ページ
こんにちは!
暑いですね、朝から歩いて、そして今呑んでいるからなんですけれども。
フェリシティ檸檬です。

朝、それぞれのお話が9:00に更新されましたですね!
とてもいい眺めでありました。嬉しかったです~。
ほんとうに、みむ子様、βカロテン様、ありがとうございました。
タイムラインに三話並んだところが見られて幸せです!

と、いうことで、昨日お知らせしておりましたとおり、お二方のその企画記事へのリンクを貼らせていただきたいと思います!

是非、まだという方はこちらから遊びに行かれてくださいませ。

↓クリックするとページに飛びます。

「虹を求めて」企画小説「それでいい」

「緑黄色野菜」企画小説「Sword and Sorcery」

先程わたくしも朝モスなどしながら←、読ませていただきました!
そしたらば、驚きでございましたね!いろいろなことが。
読まれた方ならばお分かりでらっしゃるだろうと思いますが…きっと私の話を全部お読みになった方はいらっしゃらないだろうと思うのでですね…そしてこれからもほとんどいらっしゃらないだろうと思うのでですね…なのでかなり内輪での話題となりそうな気配でございます!
なかなかに、個性の出たお話三つが並んだなと、改めて感じ入りました!

もしよろしければ、土曜のブランチのお供にでも、どうぞお読みくださいませ!

よろしくお願いいたします!

待ってます…!
2017072901
フェリシティ檸檬



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20170729

輪舞曲2604【『海に沈む森の夢』企画1・東方神起二次小説】
 業務用は特製になっていることでむしろ視界がクリアではない場合がある。
非常に高価なその分厚い強化ガラスは、たとえ隕石がぶつかっても割れることはない。小さなひびだけでも、入れるためにはおそらくレベル6程度の兵器を使用しなければならない。
そんな堅牢な、絶対破られない檻のような透明な面を通して目にする宇宙空間は、そこらじゅうに星と、ゴミが散らばっている。
故障したひとり乗り用の小型宇宙船が、部品を緩やかに周囲に撒きながらユノとチャンミンの間を舞っていた。
ヘルメットの耳部分に開いた穴から、チャンミンの声がユノの脳内にくっきりと響いた。
「どうします、これ思ったよりかなりでかいですね」
 げんなりしているのが声音でよく分かる。チャンミンは予定と違うことが起きるのを好まない。それをよく知っているユノは、ある角度で若干スモークが掛かるようになってしまう使い勝手の悪いただただ頑丈なガラス窓からチャンミンを見、目を合わせて言った。
「確かに。今日乗ってきたのだとこれ入れるとこれから回収する予定の数こなせねえな。行って戻ってくるってことになるけど、運転お前がするわけだから、お前に判断任せるよ」
 ぱちぱちとその大きな目を瞬いてチャンミンは答える。
「いいんすか」
「うん。これ旧型だな。こんだけでかいの久しぶりに見たよ」
「シートひとり分ですもんね。家族用じゃねーんだ、この大きさで」
「エンジンがすげー古い型なんだよ。今この十分の一だからな」
「これほっといたら間違いなく苦情来るな。あー、いやんなるな。どっから来たんだよこれ」
 髪に触ることができたならきっとわしゃわしゃとかき混ぜているだろうというようすの、だがそれが叶わないので型落ちの動きづらい宇宙服できしきしと腕組みをしているチャンミンを見て、思わずユノは緩く笑った。
「笑ってる場合じゃないんすけど」
 そう言って先輩であり仕事のパートナーであるユノをひと睨みすると、溜め息を吐いたチャンミンは、ひとりごとのように、しょーがないっす、後ろ積みましょう、と続けた。
「分かった」
 このスピーカーは、ほんとうにすぐそこでチャンミンが話しているかのように、かっちり型を抜いたような音を耳に直接入れてくる。だから自分の声もきっと、いくつか含めたニュアンスをきちんと相手に届けているだろうとユノは思った。
しかし彼の見た目に、それによる変化などは認められない。ユノはそれを期待していたわけではなかったため、もくもくと宇宙服の上から防護用の手袋を嵌め、その上で怪我のないよう金属片を掴むための大きなハンドクリップを持ち(これは大変改良が進み、以前よりずっと扱いやすくなっていた)、それで次々と蓋を開けた廃棄物収集用小型船に分解していくかつて誰かを乗せていたであろう旧式の船を入れるチャンミンを無表情に見守りながら、手伝うため、自分も同じように準備をし、彼の背後から零れ漂う残骸を集め、渡した。
移動にふたりが乗り込む前部は、かなりコンパクトな作りになっていたが、後部に廃棄物を乗せた船を取り付け、それを運ぶために、エンジン自体は最新式の、動力のあるものになっていた。部品の多い、ほろほろになってしまった旧型船をようやくすべて回収すると、チャンミンが先に立って船に戻り、ユノがそれに続いた。
 宇宙服を脱ぐと、汗が顔に広がったチャンミンが現れた。やっぱりと思いながらユノは無言でチャンミンに濡れタオルを渡す。
「あざーっす」
 ふうー、と息を吐き出し、回転しながらチャンミンは顔をその中に埋める。
「俺EMしてくる」
「あー、はい」
 長い脚を掻くようにしてユノは操縦席の背後、いちばん奥にある個室に向かった。
 陰茎に装着する、男性用タイプの排泄機具をユノは自分のペニスに被せ、用を足した。いつからか、すべてのこうした機械はEMと呼ばれるようになっていた。アメリカが最初開発した際に頭文字を取ったのが(Excretion Machinery)定着し、そのままになったという話だった。たいてい女性用と、また大便用がどの船にも常備されているが、女性用が使われることなど実は皆無だ。何故これを取り付けてあるのだろうとユノは毎度首を捻った。ずっとラックに掛かったままの、異性のためのEMをぼんやり見つめ、出したものを吸い込んでいる音を聞き終えると、覆った箇所をさっさと外し、洗浄用機械へとその先を突っ込んだ。
 その部屋を出ながらユノは後ろ向きで回った、頭の後ろに両手を添えて。ゆったりとした速度で席まで回転していくと、チャンミンが「ちゃんと手を拭いたでしょうね。不精しないでくださいよ」と横目でねめつけるようにしながら言った。
「拭いたよ」
「ほんとですか」
「うん」
「先輩のあそこ触った手とかほんと勘弁なんで」
「お前な。お前だって彼氏の触ったりするだろ」
「彼氏と先輩じゃ全然わけが違いますんで」
「まあそうだけど。そんなふうに言わなくてもいいだろ。それに拭いたっつーの」
「はいはい」
 信じますよ、と言いながら疑惑の目をなおもチャンミンは向けていたが、それはいっときのことであった。
卵の頭部分のような形態の船前部は、操縦席前は当然ながら強化ガラスになっており、その向こうに宇宙がどこまでも広がっているのをパノラマで見ることができた。黒々とした世界に、星、星、星、人口衛星、ゴミ、ゴミ、ゴミ、ゴミ、人口衛星、星。子供のままの神が、好き勝手に何かをばら撒いたかのようなごちゃごちゃとした光景だった。椅子に体を固定させ、ユノとチャンミンは疲れからぼうっと眼前の広大な景色をただしばらく眺めた。
宇宙空間に出ての作業は、彼らのような体力に恵まれた人間であってもひどく消耗するものであった。それは、惑星に住むということをしなくなった人類が、大型宇宙船に居住することによってそもそもの筋力が落ちていることも大きかった。世代を経ることで、どんどんと身体能力は落ちており、ふたりの代にまでなると、この仕事は非常に過酷なものであると言っても言い過ぎではなかった。
だから時間を見つけては体を鍛えることをふたりは、つまり宇宙に出る者は怠らなかった。今は仕事中なので、必要以上に体力を削ると事故などにも繋がるため控えていたが、帰りの運転中、その日の担当でない者はトレーニングに励んだ。今日はチャンミンが操縦担当であることから、ユノはどのメニューをこなそうかと頭の一部で考えていた。
プー、と、空母船からの連絡を伝える発信音でふたりは軽く体を起こした。ほとんど縛られているような格好であったが、確かにわずかに上半身を椅子から離した。
「はい」
 チャンミンが応答した。スイッチを押すと同時に下から飛び出した、画像を浮かばせる精密機器によって人の顔がその上に透けて映る。
何も顔に浮かべずユノは前を凝視していた。どんな予測も彼は基本しなかった。したところであまり意味がないと思っていた。言われたことをこなすだけ、それ以上でも以下でもない。
チャンミンは眉と唇に微妙な笑みを乗せて顔を突き出した。
「あ、シム?」
「キム先輩」
「ジュンスでいーって。他に何人キムいると思ってんだよ。キム率は二十一世紀からそんなに変わってねーんだぞ」
「じゃあジュンス」
「なんで先輩抜かすんだよ」
「ジュンスでいーって言ったじゃないすか」
「先輩抜かしたら駄目だろ?そんなのありなわけねーだろ?儒教の精神もまだ死んでないんだぞ?」
「うるさいなあ、分かりましたよジュンス」
「おまっ、お前それ分かったって言わねーだろ。だいたいうるさいってなんだ」
「ごめんなさい間違えました、ジュンス先輩、ところで用はなんですか」
「お前はほんとに、すごいな」
「早く言ってくださいよ先輩。室長に怒られますよ」
「分かってるよ!あのな、今日は今いるところじゃなくて、P‐NE5.7あたりに廃棄物が多いらしいんだ。報告があったし、AATで確認してもそうだった。だからそっち行ってくれ」
「了解しました」
「チョンさん映ってねーけど、そこにいるんだろ?」
「おー」
 カメラが感知するところまでユノは体をチャンミンに寄せた。
「あ、お疲れっす。何か変わりないですか」
「大丈夫だよ。そっちはどうだ?」
「通常通りっす。それじゃ今言ったこと、チョンさんも聞こえてたと思いますけど、そういうわけなんで、よろしくお願いします」
「了解」
「それじゃ」
 ププッ。
交信完了の音と共に、ジュンスとそれを映し出していた機具は操縦桿の上あたりに吸い込まれるようにして消えた。
椅子に背を付けながらチャンミンは言った。
「場所移動っすねえ」
「そうだな」
「まあそんなに遠くないですからね。一時間もあれば着くか」
「あんま飛ばすなよ」
「俺いつも安全運転じゃないすか」
「そうだけど、一応さ。急ぐと悪いと思って」
「急ぎませんよ、こうなったら。一旦戻るつもりでしたけど、こんな予定変更があるなら言い訳も立つんで、もう今日は指示されたところに行って、回収できるだけ回収して、それで業務終了にします」
「お前が上官みたいだな」
「俺の好きにしろっつったじゃないすか」
「そうだな」
「じゃ、そういうことで」
 巨大とも言える黒目でチャンミンはユノを一瞥した。横に長い唇の、両端を心持ち上に向けながら。
「…そんな不細工な顔で見んなって顔しましたね」
 半目になった黒目を再度ユノに向けてチャンミンが低い声で言い、ユノはさっと首を横に捻ってその視線を受けた。
「そんな顔してねーよ」
「いーえ、そういう顔してましたよ」
「お前そんな不細工じゃ」
「そんな誰が聞いても嘘って思うこと言わなくていーんですよ。ただそう思ってるって顔に出さなくていーんじゃないすかね」
「いやだから、思ってねーって俺は」
「そりゃ先輩の方が顔はいいですよ。でも先輩だっていいとは決して言えないんですからね」
「ああ、俺はそうだよ」
「でも目がそれだけ小さいじゃないですか。他がよくないですけど、でもそれは強みでしょ」
「お前さりげなく俺をすげー落としてるけど」
「目は褒めてるじゃないですか」
「そうだけど。お前だって唇とか悪くないと思うぞ」
「まあ…そうですね。もっと膨れてて、どっちかに曲がってたらと思うんですけど」
「今でも十分いいと思うぞ」
「お世辞を言わないでください。俺はそういうことを望んでるんじゃなくて、思いやりの精神ってものを持ってほしいって言ってるんですよ。慈しみの心ってやつですよ、分かりますか?ほんのり嘘までついてなんとかこの場をしのごうとするかそういうんじゃなくて、はじめから顔に思ったことをまんま出したりとかしないでほしいってことですよ」
「ごめん」
「謝らないでくださいよ、みじめになるんで。どうかこんなでかい不恰好な体してることとか、こんな人から馬鹿にされるような仕事してることとかを、意識させないでください」
 いつの間にかチャンミンは、本気で怒りによって色の黒い肌をより濃い色に染め上げていた。小さな、自分の体の中でもっとも嫌いな部位のひとつである唇をユノは引き結び、前を向いて船を発進させたチャンミンの顔をひたすら見つめた。
「…これから、気を付けるから」
 やっとそれだけ言うと、チャンミンは少し顎を引いて、小さく返した。
「…いえ、俺の方こそ、すみませんでした。上司に向かって利く口じゃありませんでした。調子に乗ってました」
「ううん、いいんだ。俺が悪い」
「いえ、感情的になった俺が悪いんです。先輩は何も悪くありません」
 眉をひそめ、上目で強い視線を行く先へ投げるチャンミンを、やはりユノは目に映していた。そうしながら、もう何も言わなかった。
 人類が星を捨てたのは、もう何百年も前のことだ。
そして宇宙空間で暮らすようになってから、徐々に人々の意識はすべての面で変化した。
宇宙では効率が非常に重視される。むしろそうでないと生き延びることができないため、だいたいのものが機能性を求めた見た目と作りをしているのだが、だからこそ、そうでないものに美があるという観念がゆっくりと、しかしなかなかもうこれは取り除けないというくらいに深く根付いた。所謂美醜というものが、ほとんどひっくり返ったような状態になっていた。
その中の大きなひとつが、人間の外見についてのそれである。
大型船が巨大であると言っても、場所は限られる。つまりスペースを取らない方がいいはずであるのに、そのことから逆に女性はむしろ大きな方が美しいとされるようになった。目鼻が埋まるほどに太った、トドのような女性がもっとも美人とされ、こぞって男にもてはやされた。
その状況には、宇宙空間では何故か女性が生まにくいという事態が関連していた。ホルモンバランスが崩れ、その影響から生まれてくる赤ん坊の多くは男児となった。比率は男性:女性が約五:一となり、女性が生まれるととにかく大切に扱われ、山のように食べ物を与えられた。ふわふわと浮く大木のような女性は邪魔そのものであったが、奇跡のような存在である彼女たちは、男性陣がぶつかると、彼らに幸運と幸福と興奮でたまらない思いをさせた。小さいよりも大きいとありがたみが増すという思考の流れが生まれたことも、その美に関する意識に関係していた。
体重の増加により当然病にかかりやすくなったが、そもそも人類自体が宇宙に出たことで大変健康を損ない、寿命が短くなっており、長生きそのものに価値を見出さなくなっていた。どれだけその間にことを成すかということがより重要になり、それは女性にとっては妊娠・出産、そうでなかったら学術や研究や芸術やスポーツの分野で業績を残すか、もしくは何かしら充実した毎日を送ることが人生の目的となった。どんな女性であっても(たとえ痩せ型で、体質的にどうしても太れないとあっても)男性はより取り見取りと言ってよく、恋愛を第一義とする女性はほどんど見受けられなくなっていた。
そしてある程度の年齢に達すると、望めば安楽死をすることが可能だった。法律で、性別関係なく、二十五歳以上はその意思を実行に移すことを認められていた。それだけ病気の症例は増え、宇宙飛行による事故死も多く、生から逃れることを否定する宗教や道徳の力はもはやなかった。
 男性は女性と結婚するためには、相当の資質と努力を要した。
 体型は、女性と逆で、効率を何よりも求められ、要するに小さい方がいいとされた。地球に住んでいる場合と違い、広大な内部を有する船とは言え、人口から考えれば狭い船内では、その方が小回りが利き、人や作業の阻碍もしない。手足は短く、体はコンパクトに。平均身長は今や男性は百六十センチメートル程になっていた。いちばん人気があるのが百五十五センチ程度で、それはセックス時に、あまりに背が低いと行為が難しくなるためだった。対して女性は身長に幅があり、百四十センチ台から百七十センチ台と多様であった。それでもやはり、世代を重ねるにつれだんだんと低くなり続けていた。
しかし顔は、体型に対する考えとはまた違い、女性の容姿の判断と似て、均整の取れたものからかけ離れている程いいというような嗜好が生まれ、バランスの崩れたそれがよいとされた。黄金比などどこ吹く風で、ひしゃげていたり、ぼこぼこと異常に骨張っていたり、パーツが離れていたり寄っていたりするのが美しいと、人は感じるようになった。目は小さければ小さい程よく、岩のような顔に、極小の目玉と大きく、歪んだ鼻や口があっちこっちといったふうに付いていたら、それがハンサムの見本であった。肌質もつるりとしているよりもざらざらごわごわしている方が好まれた。ニキビ跡など最高だと多くの女性が思っており、思春期にそれが表れると特に男子たちにとっては非常なステータスとなった。
つまりユノとチャンミンは、はっきりと不細工グループであった。特にチャンミンは、もう下の下と言ってもいいランクに相当した。
 ふたりの仕事は管轄内の宇宙空間の廃棄物処理で、彼らは清掃作業員に該当した。給料は少なく、社会的地位も低い。それは職種の前に船内での仕事に従事していない時点でそうなることが決まっていた。何故その仕事に就いたかと言えば、ユノの場合はそもそも学力に問題があり、資質から肉体労働に向いていたからで、チャンミンの場合は両親が金銭的余裕がなく、平均以上の知能を持っていたにもかかわらず教育機関―――選ばれた一握りしか進学できない―――に進むことができず、また船の内部での仕事をするには体が大きすぎて厄介者扱いされるからであった。
人口が以前よりかなり減少した人類は、それでも国ごとに基本船を分け生活していたが、その中でヒエラルキーが、かつての階級社会のようにしっかりと構築されていった。どの国でも似たようなものだった。
長寿と健康に意味がなくなり、この時代生きることとはすなわちその狭い世界の中でどう誇りを保ち有意義に過ごすかであった。いつ死んでもいい、という前提が皆の頭にあり、そういったことからもたまに女を巡って殺し合いが起きたりした。もちろん法律で禁じられてはいるのだが、人口をやたらに増やすことは奨励されておらず(食糧や住居問題があるため)、子供を作るということは人々の優先事項から外されかけてさえおり、そうなると甘い判決になるのかと思いきや、むしろ殺人のお咎めは厳罰化されていた。限られた空間において規律というのは大変重大な課題で、冤罪の可能性なく殺人を犯したとなれば問答無用で死刑であった。それは人殺しに走ってしまうようなタイプの人間の遺伝子を残す無意味さ、またその危険因子を抱え続けるというリスクを重く見ての判断であり、執行機関は死刑宣告とその後の処置になんのためらいもなかった。強姦や強盗や障害や詐欺など、あらゆるその他の犯罪も、ことによるとそれに手を染めた者に死をもたらした。
肥えた女というのは、それだけ食糧を確保する財源のある家ということで、今や食べ物はほとんどを土や水が無事である他の星からの輸入に頼っている地球出身の人類は、太陽系共通の通貨であるンテューをより所持している人間がそれを購入することができ、そうした理由からも男性諸氏は喉から手が出る程彼女たちとの結婚を望むこととなった。資本経済の基礎は変わらず、船内や船外で金を稼ぎ、それを元手に直接個人が星を越えて輸出入の取り引きをしていた。政府はそれにタッチしないということも法で定められており、仲買人や輸入業者というものは少数しか残存していなかった。
そんな中でも福祉の思想はまだ生き残っており、餓死する人間が出るようなことのない仕組みを国が敷いてはいたが、豊かな者と貧しい者の差は広がるばかりであった。先に書いたように、肉の塊のようになった女性が美しいと考えられた背景にはそういった面もあった。あの女と結婚すればその実家の援助が得られる。それは安楽な生活の保証であった。しかしいつしかその打算と概念が一致を見、その大きな女たちは単に計算ずくの男たちの餌食になるというようなことはなくなった。彼女たちは人にもよったがおおかたがもっとも進んだ、優れた教育を受けたエリートで、多くが傲慢で鼻持ちならず、だが知識と教養には溢れ、近寄ってくる大量の眼鏡に適わぬ男を一蹴して長いときを過ごしていた。
そんな状況から、男性が男性と恋愛関係に発展することが珍しくなくなった。
同性愛はごく一般的なものであり、婚姻関係も当然結べた。それは女性も同様で、女性同士で結婚し、共に暮らすカップルも多かった。
ロボットの進化はとどまることがなく、働き手が大量に要るという状況は望むべくもなくなり、そうしたことからも産めよ増やせよ精神がほぼ死に絶え、子供を持つことはただの生き方のひとつとなった。子供が生まれるときに期待されるのは新たな女児の誕生であり、そして実際この世に彼女たちが生を受けると人々はひとり残らず祝福した。それはわずかに残った、人類の滅亡への危惧の表れのひとつであった。
同性のカップルは、卵子(これは貴重である)や精子バンクからそれぞれ必要な方を入手し、我が子を得ることもあった。だが大部分はふたりだけで生活を送った。大型船内の集合住宅のひとつや、個人住宅の宇宙船で。
ユノは後者で、チャンミンは前者であった。たいていの成人男性は、自分だけの城を持つ余裕などなかった。ほんとうに広い、町が丸々入る船ではあったが、それでもそれは船であり、ひとりから三人ほどで暮らすためにあつらえられた居住スペースは、とてもささやかなものだった。
 俺がもし家持ってなかったら、いちばん狭い、やっすい部屋を借りるんだろうな。
くっくっと笑う声がユノの耳にこだまする。
お前の家は豪邸だよなあ。
唇には微笑があるのをユノの黒い目が捉える。しかし目は、横長の、やけに中が光る、何色かよく分からないその瞳は、まったく笑ってなどいない。
眉間が寄る。息が苦しい。まるで何も着ないままに、星やゴミ屑の浮かぶ空間に放り出されたかのように。
 お前、奥さんとやるとき、俺のこと思い出したりする?
顔のすぐ前に顔がある。長い前髪。他の誰とも違う目のかたち。角ばった顔。ふっくらとした、淡い色の付いた唇。
全然美形などではないのに、ユノはその顔や、色の白さに幻惑される。趣味が悪いなとその当人に笑われながら、それでも激しく興奮し、口を吸わずにいられない。
俺なんかとやって、お前馬鹿だな。
低く、やたらに重層的に広がる印象を抱かせる声が、顔のすぐ傍からもたらされ、何かから逃げようとするかのように目を閉じたユノは、それでもその甘さに体全体がしびれ、完全に参っていた。
真っ白い、滑らかな肌。その吸い付く感覚。こんなものは愛でるべきものではないはず。なのに。
「先輩」
 すうっと息を吸ってまぶたを上げた。
汗を掻きながら隣を向くと、チャンミンが怪訝そうにユノを見ていた。
「汗掻いてますよ、拭いた方がいいっす」
「…ああ…」
 深呼吸をしながらユノは現状を把握した。
夢か。
あんな夢を仕事中に見るなんて。思わず下半身を見下ろす。幸いベルトで下腹部は覆われ、そうとははっきり分からなかったが、確実にそこは膨張しており、押さえ込まれていることでかなり強い痛みがあった。
「悪夢っすか」
「……ああ…うん、……いや…」
 備え付けのタオルで顔を押さえる。熱い呼吸に、自分の昂ぶりの度合いを思い、後輩の横でと羞恥にタオルで視界を隠した。
「連絡がありましたよ」
 前方を見つめたままのチャンミンが言う。
「え?」
「別の船も後ろから来てるらしいんです」
「あ、そうなのか?」
「はい。そこの仕事が早く終わったことと、今向かってる地点に結構ゴミが集中してるってことで、俺ら以外にも人送ってるみたいです」
「そっか」
「使えるやつらならいいなあ。ぐだぐだ言わないでただ仕事だけぱっぱとやる連中じゃないと面倒なんすよ」
 眉をひそめて言うチャンミンの横顔を見、何も気付かれていないようだなと内心ほっとながら、口を開いた。
「まあな。でもこれで今日早く上がれるかもしれないしな」
「そう期待したいっす」
 程なくして指定された場所へ到着した。
スピードを落としていたチャンミンは、そこに近付きながら、うわー…と、無意識の内にといったような声を発した。
「ほんとに溜まっちゃってますね」
「そうだな」
 ゴミに接触しないよう、距離を取って船を止める。仕事の性質上もっとも丈夫な素材を用いてふたりの乗る船は製造されているが、ぶつかるなどの事故を起こせば無傷で済まない場合もある。それは船内の人間も同様だ。
ブレーキを完全にかけたチャンミンは、ユノと目を合わせた。
「それじゃ、出ますか」
「おお」
 作業服を着込むと、がこんと扉を開けた。
前を行くチャンミンの背後を、ユノはふわふわと追いかける。
何が原因かは判然としなかったが、ここ最近でもっとも汚れのひどいケースだった。機械類だけでなく、食品などの有機物もちらほらと浮いている。
「まじか」
 チャンミンは絶望的な表情を浮かべ、自分の前を泳ぐように過ぎていく、プラスチックで出来た菓子の袋を目で追った。
「事故でもあったのかもな」
 ユノはその赤い袋をばっと取った。中は空だ。
「そんな知らせはなかったですけどね。でも可能性高いっすね」
「あれなんか割と新しい型だけど損傷がひどいだろ。何かと衝突したんじゃないか?」
 長い腕を伸ばして指を指すと、チャンミンはその方向に顔を向けた。
ゴミの中心とも言えるところで、まるでそれが星で、その周りを衛星が囲んでいるとでも言うように、宇宙船が漂い、金属部品やあらゆる生活ゴミが輪を描いていた。
人が住んでいる気配はない。宇宙船には必ず、生体反応を示す巨大なランプが備え付けられており、人間や、ほとんどそんなことはないが動物がその中にいると、そのことをセンサーが感知し船外に絶えず伝えるシステムになっていた。百年単位でエネルギーを中に溜めておけるその灯を、船を作る際取り付けることをメーカーは星を越えて義務付けられており、つまり生物が内部にいるかいないかは確実に一目瞭然なのだった。
「とりあえず中見てみるか」
「はい」
 移動用の小型エンジンのスイッチを押し、ユノはその損壊した、見たところ数人乗り用の船に近寄って行った。チャンミンがそれに続く。
ドアの前へ辿り着くと、鍵が掛かっているらしく内側への進入はすぐには不可能だった。常に携帯する作業箱から、ユノは熱伝導で金属などを破壊することの出来る銃のような機具を取り出し、それを鍵穴へ当てた。ブシュ。あっけなくそこは壊れ、コックを軽く回すと簡単に扉は開いた。
「気を付けろ」
 軽く振り向きつつユノは後ろに呼び掛ける。はい、という確かな声が戻り、小さく首肯すると体を入れた。
ここ一帯は太陽系惑星の共有区域で、不法滞在という概念はなかった。それでも油断は禁物だ。犯罪者はいつの時代の、どんな場所でも存在する。何らかの理由でここに隠れ住んでいる不届き者がいるという可能性は、完全には否定できない。
武器となるものはかなり大量に持っていた。しかしそれは本来の使用方法でなく、こうした場合、もし危険人物と出くわしたらすぐに緊急連絡を信号で送ることになっている。ユノはそのスイッチをいつでも押すことの出来る体勢でそろそろと内部を進んで行った。
移動に特化してはいるが、普通の住居用の船舶であった。カップル用にそれは見えた。たいていふたつずつ物は揃っており、装飾の好みから言って持ち主は男性だろうと思われた。女性だと、もっと至るところが出っ張っていたり、色味が明度の押さえられた、土の混じったようなそれであったりする(ユノはしかし土というものをあまりきちんと見たことがない。子供の頃授業中、映像で何度か目にしただけだ)。けれどもここはそうでなく、ただ使いやすさだけを求めたつるりとした室内で、パステルカラーが目に付いた。間違いなく男のカップルだ。あまり推測というものが得意でないユノでさえそう分かった。そう結論付けた瞬間にチャンミンの声で「こりゃー男ですね。しかもヤロー同士だな。まあこれくらいの設備の船に女が乗ってるわけないしな」と聞こえた。
「そうだな」
 そちらを見ることなくユノは答えると、コックピットの見えるリビング兼ダイニングには誰もいないことが判明したため、寝室と思しき部屋の方へと移動した。
まだエネルギーの備蓄があるのかボタンを押すとドアは開いた。そして筒型の、ふたつ並ぶベッドに目を向けると、片側に人間の足が見えた。
「あ」
 つい零れたといったような声がユノの後方からした。小さな目をいっぱいに開けたユノは、ゆるゆるとその上方にしつらえられたベッドに近付いた。
外から開ける際に押すボタンに指を置き、力を込めると、シュー、と中がスライドし、クッションに覆われた円形の下部分がふたりの方に突き出てきた。
数秒黙りこくったあと、意を決してユノはその中を覗き込んだ。ひどいものを目にしてしまうことを覚悟した。
だがそこにあったのは、まだそれほど腐敗の進んでいない、割合綺麗な男性の死体であった。
これまでも何度か、ユノは仕事中に死体を目にしたことがあったが、その中でもこれはだんとつにまともなそれだった。千切れていないし、陥没したり、皮膚が変色し崩れ落ちたりもしていない。ミイラ化などまだまだ先だ。
口から泡らしきものを吐いた跡が少し残るくらいで、目もほとんど閉じていた。かなり身長があるなとユノは見て取る。自分やチャンミン程ではないけれど。手足がすうっと長く、顔立ちはハンサムから程遠い。つまりルックスは底辺だ。鼻だけは唯一、ほんの少し誇れるかもしれないといった作りの面であった。
肩に何かが触れ、びくりとユノは体を揺らした。首を回すとそこにはチャンミンの顔がある。その視線は、ベッドの上に浮かぶ男性にまっすぐ注がれていた。
大きく醜い目や、高くはあるがかたちのよくない鼻、ここだけは美が少し垣間見える灰色がかった長い唇が、すべて驚きに満ち満ちた。そんなチャンミンの表情を見たのは初めてで、ユノは絶句した。これまで長く共に仕事をし、いっしょにひどく痛んだ死体も見てきた。それなのにこの程度の死体にこんなふうな反応を示すなどおよそチャンミンらしくなかった。さすがのユノも、ただこれが死体であるという理由だけでチャンミンが凍りついたわけではないということを察した。
 筋肉と脂肪の乗った肩の上に手を置かれたまま、チャンミンの長い鼻を見つめてユノは囁くように言った。
「…チャンミン」
 黒目をうろうろと動かし、チャンミンは呼ばれた方を向かず、必要最小限に唇と舌を用い、応じた。
「…これ」
「うん」
「これ、………昔の、………恋人、です」
 喉の奥でひゅーっと音がしそうな呼吸をユノはした。そして再び見知らぬ男を振り向いた。
「…まじでか」
「…はい」
 ユノがチャンミンの交際相手に会ったのは一度だけだ。それも不可抗力でである。基本チャンミンはユノに私生活を明かさないスタンスを取っていた。だからこの死んだ男性とユノは顔を合わせたことがなかった。
チャンミンの恋人とは、数年前、偶然レストラン街で出くわした。重力発生装置の付いたその店で、チャンミンが連れていたのは男であった。と言うか彼程の容姿ともなると、女と付き合うのはまず無理と言ってよく、当然相手の性別は決まってしまった。その彼氏の姿かたちは、どこかチャンミンに似ているとユノは思った。細長い体の、やはり目のぱっちりした顔をした、少し若い男と並んで歩いてくる姿をしばらく見つめたあと、ユノは大きな歯を見せて笑顔を作り、彼の名を発した。隣には妻がいた。そこそこに太り、気が強く、我儘な伴侶は、重力が堪えているさなか、会話の途中で夫が仕事仲間に声を掛けたのが大変に不満だった。だからむっつりと、笑みなど顔に乗せず、黙って睨みつけるように彼らを見た。女性は基本的に男性よりずっと優位で、それを前提に大勢が振る舞うのが常識だった。
 ユノと視線を合わせたチャンミンは、気まずそうに眉の間を上に上げた。口角が曲がったようにかすかに上向く。軽く頭を下げると、そそくさと遠い席へと腰を下ろしにふたりは向かった。
「紹介くらいしてくれてもいいのになあ」
 がっかりしてユノがそう漏らすと、不機嫌そうに妻は言った。
「そりゃあんな彼氏連れてるところなんて見られたくないよ」
「あんなって?」
「とんでもなく不細工だったの見たでしょ、相手。チャンミンて人もほんとうに醜いけど、どっこいどっこいだった」
「そんなにかなあ」
「何言ってんの。誰が見たってそう。すごいカップル」
「そこまで言わなくても」
「事実じゃない。なに偽善者ぶってんの。だいたいきみ、ちょっと態度でかいよ」
「……ごめん……」
「まだ料理残ってるんだから、早く食べて。もう疲れた」
 赤く濁ったスープが丼に盛られている。妻の方のそれはもうほぼ空だ。
それでも向かいに座る女は、頬を揺らしながら上唇の腫れ上がったような口に、残りを熱心に運んでいた。寄った目を伏せている。そのそれぞれの幅は、一センチを少し越すくらいしかない。
美人なんだよな。
とっくりと見入ってユノは思う。
体格はそれ程立派ではなかったが、顔はかなり美しい部類に彼の妻は入った。引く手あまたと言っていい彼女が己を選んだことは、今だ人生における深く解けない謎であるし、とにかく自分は運がいい、とユノはよく考えた。
教育はいいものを授かっていたが、妻は賢い頭をしているとは言い難かった。だが例に漏れず、甘やかされて育ったことから気位は高く、好き嫌いが激しく、したいことは全部した。結婚もそうだった。
もともと裕福でない家庭に女子が生まれると、妻が欲しい成人男性はこぞってその家に援助を申し入れ、途端その家は豊かになった。そうした一種の個人的支援を受けることは恥でもなんでもなかった。それだけ女性は貴重な存在で、その赤ん坊をもうけることができたというのは宝くじに当たったも同然だった。それに、そうしたサポートを受けたからと言って、必ずその男と結婚しなければならないなどということはなかった。その際は娘の意思が何よりも尊重された。そんなわけでユノの妻は、金のない、見た目もぱっとしないユノと婚姻契約を結べたのだった。
ユノは妻と出会うまで女性と交際したことはなかった。男性数人と関係を持ち、妻に見初められ、そのとき付き合っていた男と別れた。
出会ったときもこうした飲食店で食事をしていた。
人々は無重力空間と重力空間を行ったり来たりしながら生活を送っていたが、女性が重力空間に赴くと、その体重の付加と体力の無さに耐え切れず、よく疲労困憊して食事もそこそこに店を出て行くことがあった。彼女も、もう死ぬかと思う程にぐったりし、両親と共にそこを訪れていたのだが、なんとか食事を終え帰ろうとしたところ、自動通路に足を引っ掛け、あわや転びそうになった。その瞬間、通り掛かったユノのがっしりとした長い腕が彼女の腹部に差し込まれ、倒れ込むことから逃れられた。
互いの目を見合うと、ユノはほぼ初めてと言っていい女性との接触に心臓が狂ったように鳴りながら、その肉の柔らかさと顔立ちのよさに陶然とした。そして妻は呆けたように相手の黒くつぶらな目を見つめていた。
その後あまり間を置くことなく、ふたりはいっしょになった。
妻は言った。
「目が、いいと思う。目だけだけど。あと、力があるっていうのは便利なことだなとすごく思った」
 それを聞いたユノはこの目をしていてよかったと、背があり、手足に筋肉があり、よかったと生まれて初めて思った。
女のために払われた、それまで両親が受け取った金持ちの男性陣の金銭を、返却しなければならないなどということはなかったため、実家はそれからのちも余裕ある暮らしができ、その助けも娘夫婦にもたらされることで、ユノも妻もつつましくしなければならないとか、懸命に昼も夜も働かなければならないとかいったことはまったくなかった。
 だがユノは仕事を続けた。それが性に合っていた。
妻からはさんざん文句を言われたが、のらりくらりとかわし、日々出掛けた。ふたり暮らし向けの住居用船舶を持ち、それはなかなか豪勢なもので、その中での暮らしは快適だったが、妻とロボットたちとずっとそこに、ただ毎日過ごすというのはとんでもなく苦痛であった。そんなふうに思うのはいけないと思いつつも、その感覚が失くなることはなく、あらゆるところにユノはチャンミンと共に出掛け、宇宙の掃除に精を出した。
明敏なところなどない妻であったが、夫が自分に輪をかけて頭脳が発達しているわけではないことは結婚する前から分かっていた。そのためことあるごとに彼をひどく馬鹿にした。確かにユノはそれすらもそこまで気にしない程鈍感と言え、彼女のそういった行為に苦しめられているということはなかった。
そもそも男性が女性にそうした扱いをされるというのは割と一般的なことで、つまり自他共にこんなにラッキーな男はいないと認めていたわけであるのだが、それでもユノはこの結婚は間違いだったのではないかと、時間ができると考えることがよくあった。新婚時代、その考えが脳裏をかすめると、そのたび無視してやり過ごした。が、はっきりとそれがかたちを成し、見ない振りをできなくなった。ジェジュンと出会ったからだった。
ある日の仕事帰り、通勤用の船を飛ばしていると、レーダーに停滞している機があるのが映り、ユノは運転を止めた。降りて近寄ると、エンジンがショートしたと、窓の向こう、中から文字が浮かび上がった。ここんとガラスを叩くと、運転手と視線が絡んだ。
なんだこの顔。
それがユノの、彼の第一印象だった。
結局ジェジュンの船は故障もしており、船舶の修理会社がそれを引き取っていき、見かねたユノが彼を家まで送ることにした。それが、始まりだった。
どちらがどちらを、ということではなかった。ユノはジェジュンの瞳から目を離せなかったし、ジェジュンは見てくるユノからまったく、逃げなかった。
親から継いだという家族用宇宙船(しかし存外小さなそれだった)にロボットたちとジェジュンは住んでいた。両親は相当早くに安楽死を選んだと、初対面のときに聞いた。
「ずっと、こいつらといっしょ」
 顎で指された四体いるロボットたちは、皆一様に、「ジェジュン」「ジェジュン」と甲斐甲斐しく彼の、そしてそれに伴いゲストの世話を焼いた。ユノは今まで接したロボットたちの中で、彼らがもっとも愛情表現に長けていると感じた。完全に家族として彼らはそこで暮らしていた。
基本ロボットは重力のあるところか張り付くことのできる足場のあるところでないと、行動の取れないものがまだまだ多かった。それはその作りと人々の需要が密接に絡んだ問題で、ある部分は特化し、ある部分は未熟であるという状況を招いていたが、しかしすべてひっくるめて、彼らは科学者たちの理想を体現する姿になるまでの進化の過程の只中にいるということを意味し、そんなに遠くない未来、ユノたちが従事しているような仕事もその手に渡ってしまうことは確実であった。だが今時点では、彼らは主に船の中で、細々とした精確を求められる職務であるとか、家の雑事であるとか、人体にはあまりに有害な危険を孕む任務であるとかいった、事務用、家庭用、工業用などに製造され、それぞれ職に就いており、ジェジュンが所有しているのは新しい型とは言えない家事や育児専用ロボットだった。当然だ。ジェジュンは彼らに育てられたも同然なのだから。ジェジュンの身の回りのことすべてに気を配るロボットたちは、どんなに磨いたとしても取れない汚れが全身にある程年季の入った人工物であり、また仕える青年にとっての親兄弟であった。
ロボットたちの仕事中、別の部屋、つまり寝室に忍んで行為に及ぶとき、よくジェジュンは堪えきれないというふうに笑った。
「あいつら、病気をすごい心配すんだよ」
 表情筋があるわけではない彼らが、しかし明らかに不安げにしているさまを想像すると、ユノは申し訳ないような、幸福なような、むずがゆい心地が胸のあたりから溢れるようになった。そのままぶくぶくと溺れるようにジェジュンと交わると、いっさいが遠くなり、これがほんとうに望んでいるものだと文字が浮かび上がるがごとく感じた。潤むジェジュンの目。薄い桃色の開いた唇。広げた白い脚。どこまでも続くような狭い穴。隣の部屋にはひそひそと会話を交わす彼を案ずるロボットたち。小さな丸窓が、ふたりの頭上から星を覗かせていた。
もう、二年以上、週に二、三度、ジェジュンと密会するという生活をユノは続けていた。
不倫関係はもちろんこの時代にもまだあった。しかし妻を持ちながら男と浮気をする男というのは、稀であった。
そんな自分にユノは落ち込んだが、ジェジュンは面白がっているような節があった。
「馬鹿だなあ」
 片方だけ、口の端を上げてジェジュンは言った。
「俺なんかにとっつかまって」
 しかしジェジュンはふたりの関係をばらそうとしたり、離婚を迫ったりなどしてはこなかった。射るような、コロナのように渦巻くまなこを向け、貪るごとくユノを見たが、完全に手に入れる気はないというような諦観が常にあった。それがユノを悲しくさせた。
ジェジュンの家の窓から仰ぐ外。果てしなく黒は続く。たいてい、家を訪れれば二回は性交をした。済むと笑いながら泡を撒き散らしてシャワールームで洗い合い、ダイニングへ戻る。料理上手なロボットが床に体を吸着させててきぱきと調理し、椅子に固定されたふたりに夕飯を運ぶ。輸入された水、肉、その他すべての食材を用い、古いレシピをインプットされたロボットが作ったタットリタンを食べながら、仕事やニュースについて話す。疲労を感じつつもしみじみと活力がユノの中に湧く。これから違う家に帰るなどとは、信じられないといつも思った。
時間が来るとそんなユノにジェジュンは無情に帰れと告げた。そしてそれにおとなしくユノは従った。扉を開ける直前、激しく唇を奪われる。口の中、先程自分も食べた食事の味を舌によってまた伝えられ、混乱するユノは目を瞑るが、突然ヘルメットのガラスを下ろされ、放り出される。みずからの唇を舌で舐めるジェジュンが遠のいていくのを、呆気に取られてユノは眺めた。それを何度も何度も何度も、繰り返していた。
チャンミンにこのことを話したことはなかった。誰にも、ひとことも言わなかった。話したくなどなかった。ジェジュンそのものを、誰にも見せたくないというような思いがユノの中に強烈にあった。それは彼がまことに醜い男であるからなどといった理由からではなく、むしろ逆だった。あの目に見られたら、誰もが自分のようになるのではないかと思えた。世間で通っている美しさとは違うものではあるけれども、何かその基準では図りきれない魔力があの双眸にはある。そうした気持ちからも、ユノはジェジュンを自分だけの秘密にしておきたいと欲した。金輪際、他の人間に触らせるつもりはなかった。
ユノはたゆたう死体を前にしながら、目の隅でチャンミンを捉え、その、昔少しだけ会った彼の恋人と、己の恋人を思い出していた。彼らの男たち。その中のひとりが死んだ。おそらく男みずからの手によって。
彼は安楽死を国に申し出たわけではないのは明らかだった。そうした場合、必ず派遣されたそれ専門のスタッフによる処置が行われる。室内の状態からもそのような痕跡は見当たらない上、こんなふうに死後放っておかれるわけはない。禁止されてはいるが、おおっぴらに出回っている、簡単に死に至ることのできる手軽な薬物による自殺の一例をふたりは目の当たりにしていた。
「…チャ」
「この人」
 声が重なり、ユノは口を閉じた。そして待った。少し経ってから、またチャンミンは言葉を発した。
「…俺が初めて付き合った人で」
 すぐ横にいるチャンミンを無遠慮にユノは凝視した。チャンミンはユノのそのようすに気を向けない。ただひたすらに男を見ている。
「……でも俺、振られちゃって……」
 そう呟くと、チャンミンは唇をぐっと結んだ。
少し長い髪の毛が映像の中で見た海という大量の水の中で揺らぐ草に似たさまでなびいていると、ユノは再度目を落とし、昔チャンミンを捨てたというその男に対し思った。鼻の途中が少しぼこりと突き出ている。きっとこれも小鼻の大きさと共に自慢であったろうなどと考える。それに対し、細く幅のある目、肉感的な整った唇、白くきめ細かな肌、長い首や手足には、相当苦しめられたことだろう。
「…業務、続けられるか」
 黒目を動かしながらユノが問うと、チャンミンは一拍置いて、はい、と答えた。
「今日はもう、帰ってもいいんだぞ」
「いえ、やりますよ」
 そしてユノを見た。いつものチャンミンの顔だった。眉頭が上がり、恐ろしい程に大きい黒目がゆらゆらと輝いている。両端の上がった唇は告げた。
「大丈夫です」
 ほんとうは奥歯を噛み締めているのがユノにも知れた。だがもう何も言わなかった。本部にこの事態について報告し、指示を待った。
その船は太陽系共有区域全体を管轄する総合警察が調べることになり、外に出たふたりはその周辺の物もまずは手を触れてはならないというお達しが出され、そこの清掃は一旦中止と相成ったことで、とりあえずこちらにもう到着する援護部隊を待っていた。
 きらりと光るものが彼らの目に映り、チャンミンが「来ました」と囁くように言った。
停泊した船からユノとチャンミンと張る程長身の男ふたりが現れ、こちらに飛ぼうとする体勢を取った。
「ああ、あれならいいや」
 チャンミンがそう言ったのが聞こえたかと思うと、ぶおんと音がし、既に彼らが数メートル先にいた。
「お疲れさまですー」
 それぞれのヘルメットの中にあるふたつの顔は、見知ったものだった。先に口を開いたのはすさまじく低い声の持ち主で、にこにこと笑っている。
「先輩方、遅れましてどうもすみませんでした」
 もうひとりも切れ上がった口角をそれ以上にし、にかっと笑って近寄った。
「えっと、きみは」
「先輩、また忘れたんすか」
 呆れ顔のチャンミンが、ったく、と言いながら口を挟んだ。
「チェ・ミノとパク・チャニョルでしょ」
「あ、そうだそうだ」
「悪いな」
 苦笑しつつ優しく謝るチャンミンと、追ってごめんごめんと微笑むユノに、
「ひどいっすよ先輩ー」
とチャニョルが言い、
「俺らの印象薄いんですかねえ」
とミノが続いた。双方にこやかな表情は変わらない。
「きみらを忘れるとかないけどね」
「ひでー先輩。それ悪口でしょ」
 おおーと言って頭を抱えるジェスチャーをするチャニョルの横で、ミノが鷹揚に
「そうですよねえ、やっぱり」
と大きな垂れ目を更に垂らし、応じた。
「俺らなかなか集まると壮絶だな」
 笑ってはいるが実に心からといった声音でチャンミンが言うと、またはははと笑ってチャニョルが話した。
「そうっすねえ。なんつーんですか、百鬼夜行ってんですかねえ」
「お前ずけずけ言うな」
「すんません」
「でもほんとですよ」
 ぐるぐる中で回転しているような黒目で、やはり大きく笑みを広げた口を見せ、ミノが言う。
「それをお前らはあんま気にしてないみたいだなあ」
 はあー、と大きく息を吐いてチャンミンは感じ入ったように言った。
「気にしてますよー。でもしょーがないですし」
「俺は確かに気にしてませんねえ」
 どちらもが見た目から想像する声よりずっと大人びたそれで、耳に直接入り込んでくるのがやけに快いとユノは思った。きっとチャンミンも同様だろうと考える。
「ミノなんか奥さんいるもんな」
「あ、はい」
「そうなのか?」
 知らなかった事実にユノも口を出す。
「そうなんです。先輩もいますよね」
「ああ、うん」
「先輩の奥さんすげー美人っすよね」
「俺見たことない」
「あ、そうでしたっけ?チェ先輩の奥さんは、痩せてんですよねえ」
「ああ、うん」
「その前に付き合ってた女の人はすごい可愛かったっすけどね」
「そうだったなあ」
「俺も見たことあるよ。しかもものすごいいいとこのお嬢さんだったよな」
 ただでさえ大きな目をもっと大きくしチャンミンは食いついた。
「はい。彼女と結婚するってなってたんですけど」
「まじで?もしかしてお前、それ蹴ったの?」
「はい」
「すげーな。てゆーかなんでお前ひとりでそんないい思いしてんだよ」
「そんなことありませんよ」
「あるっつーの。もっかいんなこと言ったらぶっ飛ばすぞ」
「すんません」
「奥さんのどこ好きなんすか?」
 尖った耳の先がやはりとても綺麗だなとユノはチャニョルを見ながら思い、ミノに視線を移した。
「え、全部だよ」
「え、見た目も?」
「うん」
「まじで?すごい目とかでかいっすよ?俺みたいな感じじゃないすか?なんか」
「お前失礼だろ」
 おいおい、というようにチャンミンが諭すと、ミノがいつものことなんで、と笑った。
「お前の目もいいと思うよ。俺は別に目が小さくて白目が見えないのだけがいいとは思わないよ。俺は奥さんみたいな方が好きなの」
「…へえー」
「それに明るいしね、性格」
「そうなのか?」
 驚いたチャンミンにミノは顔を向ける。
「はい」
「女性にしては珍しいな」
「そうだな」
 ユノとチャンミンが揃ってまじまじとミノを見つめると、はは、と小さな頭を彼は揺らした。
「そこも好きなんです。俺は自分が好きなものが好きですよ」
「へえー、俺はやっぱ暗くてきつい女性がいいっすけどねえ」
「叶わぬ夢だろ」
「あっひでーシム先輩!また馬鹿にして!!」
 けたけた皆で笑った。
そんな会話に混ざっている間、ユノはミノの言葉が反響しながら頭の中にとどまるのを感じていた。
自分が好きなものが好きです。
好きなもの。
俺が、好きなもの。
あの、目。
唇。
肌。
声。
諦め。
家族。
―――ジェジュン。
ああ。
俺はあれが好きだ。そう、あれをこそ。
少しだけ閉じていたまぶたの裏で、星が散ったように思った。
「ところで連絡行ってると思うけど、やっぱ作業なくなったから、本部戻るぞ」
 チャンミンが告げると、ミノがそれを受けた。
「いえ、実はまた他のところへ行けって指示されてまして、これから向かうんです」
「俺らにはここに残って、警察に話してから帰れって言ってたけど」
「はい。でもその指示は結局先輩たちだけにってことになって、俺らはその間ちゃんと別の仕事してろって話なんです」
「それなのにわざわざ来てくれたのか?SCで済んだのに」
「もし何かあったら手伝えたらと思いまして」
「悪かったな」
「いえ、全然」
 目尻に皺をこしらえミノは微笑む。
「じゃあ、こんなとこで時間食うと帰るのますます遅れるから、行けよ」
「すみません」
「先輩方も、警察に疑われたりしないように気を付けてくださいね」
「やましーことなんかなんもねーんだから気を付ける必要ねーよ」
 ぼんとチャンミンが押すと、チャニョルはうわーと言いながらくるくると転がって遠ざかり、自分たちの船へとそのまま泳いで行った。
「お疲れさまっすー」
 頭を下にしたチャニョルが、豊かな響きでヘルメットを通じ挨拶を送った。
「それでは失礼しましたー」
 そう言ってミノもエンジンを入れる。器用にさっとチャニョルを追い越し船へと至った。
 お疲れー、とユノもチャンミンも口にした。声を拾えるぎりぎりの範囲を彼らが越えるタイミングで。
 作業船が消えると、ユノはチャンミンを見、
「どうする?船内で待つか?」
と尋ねた。
 瞬きをすると、チャンミンは返した。
「あー。俺もうちょっとここにいようかと思います」
「…あ、そうか」
 ひとりになりたいのかもしれないと思い、ユノが踵を返そうとすると、声が追って来た。
「先輩」
「ん?」
 体ごと振り返ると、宇宙空間でぽつりと浮かぶチャンミンが、俯いて手指をいじっていた。
「…あれが元彼だって、言わなくてもいいですかね」
 気まずそうであった。プライベートに口出しされたくないという考えの強いチャンミンには、きっとこうした状況はひどく嫌なものなのだろうとこのときやっとユノは思い至った。
「…調べられて、あとからそれを知られると、なんで言わなかったのか、とは言われるかもしれないな」
「……そうっすよねえ……。今、何も関係ないにしても……」
「お前がどうしても嫌だと感じるなら、言わなくてもいいかもしれないけど。この件とはまったく無関係なんだし」
「……いえ、やっぱ言います。揉めたくないんで」
「……そうか」
「はい」
 しばし黙り込んだチャンミンに、もうそろそろひとりにしておいてやるかとまたユノが船に向かおうとすると、先刻と同じように引き止められた。
「先輩」
 距離の空いたふたりは、それでもただ小さく声を出すだけで何もかもが聞こえる。チャンミンはそんなふうに話すことがほとんどなかったが、今彼はぼそぼそと語っていた。
「…あの人がああなったの、あんまり意外じゃないんです」
 チャンミンはやはり下を見つめており、その横顔をユノは目に入れ、少し待ってから言った。
「…安楽死申請してたとかか?」
「…いえ、そこまではしてなかったんですけど。でも、なんと言うか、早く死にたがる人特有の雰囲気がいつもありました。いるじゃないですか、そういう人。ある日、ああ、あの人やっぱり申請したんだってなるような…」
「…そうだな」
「俺ほんとあの人に会うまですごい自暴自棄になってて、かなり救ってもらったんです。でも、俺はこの人を救えないなってずっと思ってもいて、結局、そうだったなあ……」
 チャンミンのその言葉はユノの胸を刺した。そう、チャンミンは自分の境遇を心底から恨んでいる。ユノや、ミノやチャニョルとは違う。生きるのが辛くてたまらず、きっと幾度も死を願いながらこれまでやってきたはずだ。それをユノも感じていた。だから、ユノはチャンミンによく思った。突然いなくならないでくれと。あの知らせを受けたくないと。
「…チャンミン」
「いえ、俺は申請しませんよ」
 ユノを見据えてチャンミンは言った。
「今の彼氏との生活は、楽しいんです。もう、女性と結婚するとかそういうことはどうでもよくなりました。いい仕事に就くとかも。…これでも結構、幸せなんです」
 甘く笑うその顔は、見たことのないそれであり、ユノは口を開けて黙した。
「先輩も、彼氏、大事にした方がいいですよ」
 言われたことの意味が頭に浸透せず、何秒もただ時は流れた。ようやくユノの口から出たのは、
「知ってたのか?」
だった。
 笑ったチャンミンは答えた。
「なんでばれないと思うんすか。俺ら毎日いっしょにいるんですよ」
「え、でも…」
「もう二年くらい付き合ってるでしょ」
「……ずっと…知ってたのか?」
「はい。言ってくれるかなと思ったんすけど、全然話してくれないんで、ああ言う気ないんだなと思って黙ってました。でも、まあ今日みたいなことがあって、言っとこうかなと思って。思ってたこと」
「……なんだよ……」
 項垂れたユノは恥ずかしさから赤面した。
「先輩。先輩はその彼氏の方が好きでしょ」
 ゆっくり、顔を上げた。
そこには笑みなど顔にひとかけらもない、真剣そのもののチャンミンがいた。
「失う前に、ちゃんと掴んどいた方がいいかもしれないっすよ」
 独特な声色を持つチャンミンの言葉が、ユノの脳みそに舞った。
そして浮かぶのは、ただジェジュンの船までの道のりだった。辿り着いた先にいる、彼と、彼のロボットたち。
俺の帰る場所。
「余計なお世話かもしれませんけど、ずっと思ってたことなんで」
「……そうか」
「はい」
 未知の船舶の到来を告げるアラームがふたりのヘルメットの中で鳴った。
「来たな」
「はい」
 あと数秒で警察の船がやって来る。
隣に来たチャンミンに、ユノは
「今日、話し終わったら、さっさと本部に戻るぞ」
と暗闇を見つめたまま早口で告げた。
 チャンミンがユノに顔を向ける。
「俺、早く帰りたいんだ」
闇の中に光が照った。



おわり





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20170728

お題は如何ように?
こんばんは!
再びやって参りました。
フェリシティ檸檬です。

企画にご参加いただくお二方のご紹介は、企画後にもっとさせていただこうかなと思っていたのですが、少し考えを変えまして、もう一度この記事にて、あらかじめさせていただきたいと思います。
どうぞお付き合いくださいませ。


みむ子様(ブログ「虹を求めて」管理人様)「虹を求めて」URL

私がこのブログをここまで続けてこられたのはこの方のおかげと言って、まったく言い過ぎではございません。
ブログを引っ越す前から、来てくださっていたとのことで、わたくしがこちらに参りまして、コンタクトがいろいろな意味で取っていただきやすくなり、お声を掛けてくださったのが交流の始まりでございました。
いつも私のお話を読んでくださり、そしてご感想をくださり、またそれ以外にも、プライベートや当然EXOを始めとしたミュージシャンや映画、漫画などのことまでお話をさせていただいておりまして、とても充実したブログ生活を送らせていただいているのでございます。
みむ子様のお部屋によく伺わせていただいてもおりまして、おそらくこちらにいらしてくださっている方の多くが、そこにも足を運ばれているのではないかと思います。
お話の数々からもそのお人柄がよく伝わってまいりますが、とにかくお優しく、温かで、誠実な方でらっしゃいます。
私などのような者にはもったいないようなブログを通じて出来ましたお友達なのですが、今回、企画を立ち上げまして、すぐにご参加の意思を伝えてくださいました。
みむ子様は、主にEXOのお話をブログで今お書きになってらっしゃるので、わたくしこの企画に加わってくださると思っておりませんで、まことに驚き、そしてそのお心のありようにほんとうに感銘を受けました。
そんなみむ子様の書かれる初めての東方神起のお話は、きっとどこか、みむ子様をまた表し、みずみずしさとまっすぐさを感じさせてくださるものになっているのだろうなと思っております。
お題をどのように入れ込まれたのかもとても気になっております。おそらく東方神起にそこまでご興味のない方であっても、それには興味を引かれるのではないでしょうか。
友人のお題はこのようなものでございます。
↓クリックするとページに飛びます。

ブログ「夢の続き」企画お題ページ

こちらでも簡単に書きますと、

①東方神起のふたりが主役
②東方神起の歌を何かしらで取り入れる
③書き手の自分で思う人格をひとことで表し、それを作中どこかに記す
④東方神起以外のSMエンターテインメントのアイドルを出す
⑤「排泄」という単語を入れる
⑥書き手のキスのイメージを登場人物に言わせる

でございまして、これをクリアしたお話となっているのでございます。
お分かりになりますように、東方神起以外のアイドルが必ず中には登場いたしますし、それは誰かなどを確認したいなという欲求だけでも、それぞれのお話に大変訴求力があると思います。
東方神起のファンでらしたらなおのこと、どの曲を?など、興味は尽きないのではないでしょうか。まこと、友人のお題には心から感服する次第であるのです。

みむ子様がいったいどのようにこれらを用い、お話を紡がれたのか、皆様、どうぞわたくしと共にご確認くださいませ。


βカロテン様(ブログ「緑黄色野菜」管理人様)「緑黄色野菜」URL

今回、わたくしの企画を知り、ブログを立ち上げてくださったということでございまして、わたくしまこと感謝の念しかございません。ほんとうにありがとうございます。
また新たな仲間ができたということだけでもとても嬉しいことでございますし、それもわたくしの企画にてご一緒させていただけるなど、光栄というほかありません。
管理人のβカロテン様とはそういった理由で、まだまだブログを通じての交流は少ないのでございますが、なんと申しますか、とてもほのぼのとした、柔らかく、お優しいお人柄の方でらっしゃることはよく分かりまして、それに他の書き手様とまた違ったご嗜好をお持ちでらっしゃるようで(皆無ではないでしょうけれども)、そこがとても素敵であるなあとわたくし思っておるのです。
こうした、ネットにてお話を上げられるということは初めてということでございますので、いろいろとご不安やご懸念も多くおありだろうと思いますが、きっとお好みになられる読者様はいらっしゃるのではないでしょうか。何故なら、そのお人柄というものはお話から感じ取れるものだからでございます。
大変な思いをされたというお話をお伺いいたしましたが、楽しまれたということでもあるようで、それが伝わるだろう物語を、どうか皆様、堪能してみてくださいませ。


このようなお二方のお話が明日の朝、更新されるわけでございます。
一応わたくしのものも、そう手配が済んでおりまして、三作品が9時に並ぶこととなります。

私のお話自体、EXOのものもそういったところがございますけれども、大変多くの方にお楽しみいただけるというものでもなく、そしていろいろとあらゆることを記事にて申し上げている、何を考えているのだろう?というような書き手でわたくしがあることで、おふたりにとりましてこの企画がメリットになるとはとても言えないところがあると思いますけれども、何かいい思い出と言いますか、経験になるような企画として終えられるといいなあと心から願っております。
何度か申し上げておりますが、何かしらご感想などお持ちになられたら、どうぞその心惹かれたお話を書かれた方に、その旨お伝えくださいませ。
よろしくお願いいたします。

それでは、明日、明後日と、お時間がございましたら、是非この企画にお付き合いください。

心より、お待ち申しております。


何が、誰が、出てくるのでしょうね!
フェリシティ檸檬




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20170728

いよいよです!【お知らせ】「『海に沈む森の夢』企画第一弾・東方神起二次小説」参加者様発表
こんにちは。
最近天気がいまひとつでございますね。
フェリシティ檸檬です。

さて、明日となりました。
企画、「海に沈む森の夢」第一弾でございます。
7月最後の休日を、この企画で皆様と共に過ごせることを幸せに思います。

そんなわけで、この企画に参加してくださった書き手様をご紹介いたします。
↓トップページの文字をクリックされますとそれぞれのお部屋へ飛びます。


ブログ「虹を求めて」管理人みむ子様 「虹を求めて」トップページ

ブログ「緑黄色野菜」管理人βカロテン様 「緑黄色野菜」トップページ


以上のお二方でございます。

企画参加者様がいらっしゃらないことも予想しておりましたので、そう考えますとこれは私的に快挙でございます。
お二方には感謝しかございません。ほんとうにほんとうに、ありがとうございます。

それに聞き及んだところでは、おふたりともなかなか個性溢れるお話をお書きになられたということでございまして、きっと皆様に、普段とかなり味わいの違う東方神起をお届けできるのではないかなと思っております。
私のお話は期待をいただくとちょっとあれでございますので、なんと言いますか、興味本位で来てくださるのがちょうどいいのではないかなと考えているのですが←
それでも、精一杯書きましたので、お楽しみいただくことを願っているのです、もちろん。
そんな私の話は措いておきまして、このおふたりのお話は、どうかそれぞれのお部屋に遊びに行かれて、お読みになってみてくださいませ。
新鮮な東方神起の世界を体験できるはずでございます。

何度もお知らせしておりますが、もう一度確認のため記載させていただこうと思います。

明日、7/29(土)9:00 企画本編更新
明後日、7/30(日)9:00 企画あとがき更新

でございます。

上におふたりのブログのURLを貼らせていただきましたので、この記事から読みに行かれることが可能ですし、日本ブログ村の、新着記事欄から行かれることももちろんできます。
明日、できる限りお二方の企画記事ページのリンクを貼った記事をこちらで上げさせていただきたいと思っておりますので、そこから向かわれてもよろしいかと思います。
お好きな方法で、どうぞ企画の小説をご覧ください。

夏真っ盛りに、そしてSMTOWNライブが行われた矢先に、こういった企画を皆様にお届けできることを大変嬉しく思います。
もしかしますとどのお話も、これは夏らしい!という感じとはまた違うものばかりかもしれないのですが、それもEXOっぽくていいのかななんて←
東方神起の企画でございましたね。
他の季節もそうでございますが、その中でも夏というのはひどく奥深いものだと私は思うのでございます。個人的に、思い出もたくさんありますし、何か特別な時季だと感じておるのです。
そんな中、第一回を迎えた「海に沈む森の夢」企画を、皆様、どうかお楽しみくださいませ。
よろしくお願いいたします。

それでは明日、みっつのお話で、東方神起のおふたりとお会いください。


いつもほんとうに、ありがとうございます
フェリシティ檸檬



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20170727

ミルフィーユ的な
こんにちは。
疲れております。
フェリシティ檸檬です。

昨日やはり花火大会に少しだけ行きましたのです。
綺麗でございました。帰りに呑みましたりして。
それだけではないのですが、そんなわけもありちょっとくたびれております。

友人からのリクエストもありまして少しその写真などをアップしてみます。

花火2

花火1

昨日は少し歩かなければならないということで、下駄を履かなくても済むように、少しカジュアルさを帽子などで添えたのですが、この写真では分かりませんですね。
あまりほんとうはそうしたことは好きではないのです。ですがしたかなく。
大したものではありませんけれども、昨夜はこんな感じでございました。

この花火はハートのように見えますね。
ピンクがなかなかいいピンクでございました。


いろいろ書きたいのですが上に書いたように疲れておりまして、ちょっと難しいかなという感じです。
しかも最近の記事はおそらく、友人と、読者様数人しかお楽しみいただけていないだろうな(よく言って)、という感じがものすごくいたしますので、頑張られても、ということかもしれません。
私の趣味ですのでそれはしかたのないことなのですが、なにか申し訳ないような気もしたりいたしまして。ですがこのまま突き進みます。←

友人とセブンティーンのジョンハンについて話したり、NCT127のテヨンやへチャンについて話したり、さまざましているのでございますが、私はそんな中マライア・キャリーについて語ってみようかなと思っております。←
軽くでございますが。
私は彼女の歌がとても好きでございます。
あの、音楽レーベルの会社の社長と別れてからが、好きであります。
音楽プロデューサーの松尾潔氏も以前こうおっしゃってましたが、彼女は基本出すCDにはずれがないと思います。ここ数枚買ってないという状態ではありますが。←
ですが、大コケした映画の、ど不評だったアルバムすらも、私は大好きでございまして、彼女の曲というのは、いつ聴いてもとても新鮮で、私はこんなに時代性を感じさせないポップスというのも珍しいなと思うのですね。
また、私は音域の広い方(男女問わず)、少しハスキーだけれども伸びのある声の方が基本大好きですので、そういった点でも、好みなのでございます。
ルックスと言いますか、お顔の感じも、可愛いなあ、と思います。
あらゆる意味で華やかと申しますか、ぱあっと咲いた花のようなところがありまして、ですが歌う歌がとかく明るいとかそういう感じでもなく、なんと言いますか、いろいろなものが入り混じった(人種的な意味でも)方であるなと、しみじみ思うのでございます。
よくその態度と申しますか、振る舞いから、ディーバと、よくない意味で言われてらっしゃいますが、それも割とどうでもいいと申しますか、何故ならああした声と作曲の才能を持っている女性はやはりなかなかおらず、今アリアナ・グランデがポストマライアと言われてますし、確かに彼女の声はほんとうに見事で、私も声質だけで言うとどちらがより好みかよく分からないくらいなのですが、彼女ほどの大器感はやはりないのでございますね。それは曲のオリジナリティーやクオリティーからの印象だと思うのですが。

何故に突然マライア、ということでございますが、美声、ということを考えていたからだと思います。
先日から申し上げているように、NCT127には美声が揃ってまして、特にテイルは聴くたびに、おお…と思うのでございます。
大変変わり者でらっしゃるだろうな、と思っておりましたけれども、先程見た感じではオニュ氏と同様、思った以上に感がございまして、やはりでございますか、ということでございました。
天然、でらっしゃるでしょうね…。自己顕示欲というものが希薄でらっしゃるでしょうし…。
しかしそうした方がああした歌を歌うのに、私はもはや萌えすら感じるのでございます。
ええ、わたくしは、別にカップリングだなんだかんだということには大してそうしたことを感じないのでありますが、そういう、創作や表現における何かというのには非常に萌えを感じます。
それはディオなどにも言えまして、以前少し書いたかもしれないのですが、あまり歌ったり踊ったりしなさそうな方がそうしているのを見ると、しかも上手いのを見ると、とても萌えを感じるのです。
これはそれこそマイケルにも通じるのですが、シャイだったりコンプレックスが強かったり真面目だったりする方が才能は溢れるばかりにあって、ステージに立ったり、録音したりした瞬間、化け物のようになるのがたまらなく萌えなのです。
それをテイルに今感じております。
ドヨン、ジェヒョンもとてもいい声をしてらっしゃいますね。ジェヒョンがベッキョンに声が似てらっしゃいます。ドヨンがふたりの中間という感じでしょうか。
そして、ヘチャンがそれとはまた別の、高く少年のような独特ないい声をしている上、リズム感がよく、勘のいいダンスを踊るところが素晴らしいですね。その性格のまっとうに明るい感じもとてもいいです。
テヨンとマークは皆様がとっくにご存知の通り、ラップにおいてもダンスにおいても非常に才能があり、また魅せるということを本能的かつ意識的にでき、それにとても感動します。
テヨンは特にその声が素晴らしく、久々にラップを聴いて、ああ、ラップってすごくいいなと思いました。それでしか得られない感覚というものがあるのでございますね。
彼らに混じってくるテイル、ドヨン、ジェヒョンの声というのが相乗効果で更に美しく感じられるという仕組みをNCT127は敷いており、それが大変魅力的です。
全然、EXOと違うのですね。
EXOは青年らしさというものが全員から感じられますが、NCT127は、そのボーカル陣は、両性具有的な感があります。高い声を出すのが上手いのもあいまって。そしてラップ陣はすごく老成した感すらあると言いますか、玄人感がありますね、ほんとうに悪いのではというイメージを抱かせます。主にテヨンですが。
そのバランスの感じで面白さを体感するのがNCT127でございまして、やはりそれぞれグループで持ち味は違うものだなと当然のことを考えたのでございました。

本日の一曲

マライア・キャリー 「Loverboy」



「グリッター」より。
私はこのところものすごく思っているのですが、重層的なものが好きでございます。
それは何にも言えまして、マライアはもう声が、彼女の声自体が何層にもなっているようなそれでございまして、私は彼女の溜め息のような声にもほう、となってしまうのでございます。
そして、NCT127のパフォーマンスが今ひとつだと申しますのは、その感じが少し薄いからでございます。
歌詞にも何にも言えますが、音楽自体の多層的なようすとは違い、何か表面的に過ぎる感じがするものが多いのですね。
私は上に書いたようなことから、そもそも音楽は、ハーモニーを好みまして、皆で同じ音を強く歌っている曲にまずあまり惹かれません。同じ振り付けを完璧に揃えているというのより、それぞれ微妙に違うのを合わせている、というパフォーマンスが好きですし。今回のEXO「KOKOBOP」の最後など、最高です。
顔立ちにも言えまして、幼い顔というのをあまり私は好まないのですが、それは、ロリ風味のエロにならなれますが、大人のきちんとしたセクシーを表現できないからであります。
いろいろなふうに、角度などで見える顔が好きでして、大切なのは顔のかたちでございます。
私はシウミンの顔が好きというのは、例えばその童顔な感じからでなく(と言うか、私は彼を幼い印象がある、と思ったこと自体、そんなにはないのですが、端から見て確かに童顔とは思いますけれども)、よく申しておりますように、尖った顎や、高く美しい頬骨や、釣りあがった珍しい目のかたち、そうしたものがあらゆるふうに見えるからでして、可愛いなあ!とそこで思ったりはしないのですね。むしろいつも、セクシーだなあ、と思っております。
話を戻しますと、当然読み物や見るものもそういう、多元的なものが好きでございます。
そういうものを作りたいと、いつも思っております。


突然思い出したぐっと来る台詞「すごく胸が目立つって?そうね、でもそれで私に興味を持ってくれたでしょう?」
フェリシティ檸檬


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