海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20161122

アールデコ調ですね
戦利品


今日の戦利品。
満足です。



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20161118

いつでも誘いを待っている
こんにちは。
つれづれを書くのは久しぶりでございます。
フェリシティ檸檬です。


まず、少し前に人気投票にご参加いただいたことへのお礼を申し上げたく存じます。
ありがとうございます!
しかも、コメント付きでして、それがまた嬉しさひとしおでございました。
なかなか興味深いお言葉でございまして、是非もっといろいろとお話を伺ってみたいものだと思った次第です。
もしよろしければお気軽にお声掛けくださいませ!


先日上げました短編は、ミックスものでして、そして、ここによく通ってくださっている方々の中にはもしや……?と思われる方もいらっしゃったのではないかと思うのですが、このお話は、ある短編の続きとして読めなくもないように書いたつもりでございます。
最近ユニット活動に忙しいふたりを想定して書いたこのお話、もし少しでもお楽しみいただけたなら幸いでございます。


今私は「高慢と偏見」の本を読み返したり、そのBBCドラマ(コリン・ファースがダーシー役!最高です)をつけっぱなしにしたり、その映画(マーク・マクファデンがダーシー役!これまたいいです)を横目に見たりしております。
この話は魅力に溢れまくってますので、定期的に見返したくなります。
特に主人公エリザベスと彼女の父親の関係性、と言うかミスター・ベネットと妻ミセス・ベネットのリアルさはまったく舌を巻くものでして、読むたび身震いする思いです。


昨日、久方ぶりに「ショウほど素敵な商売はない」のマリリン・モンローの歌い踊るシーンを見まして、じーんといたしました。
ディナーショーのようなところで新人歌手のデビューとしてひとり歌い、舞う彼女のこのシーン、大変わたくし好きでして、昔何度も何度も見たのです。
私はマリリン・モンローの大ファンでございますことは何かで触れたかと思います。
好きなところは山のようにあるのですが、その中でも、なんと言いますか……その、いっしゅんの、抗いがたい魅力のようなものにとことん惹かれます。
かすかに伏せるまぶたであるとか、唇を少しだけ剥いたりする誘惑とか、指先を魅惑的に動かすようすとか、自在にうねる空気をはらんだ色っぽい声であるとか。
彼女の素晴らしさを語り出すと大変長くなるので小出しにしていきたいと思いますが、とにかく私は彼女に魅了されっぱなしでして、カポーティの記した彼女についてのエッセイも、死ぬほど好きなのでございます。
ほんとうに、「ティファニーで朝食を」を彼女が主演していたら、どんなにか素晴らしいものができたろうにと思わずにいられません(あの話はモンローをモデルにしたと言っていいものなのです)。
カポーティが、オードリーが主演であると知ったとき、そして実際映画を見終わったとき、どんな気持ちであったろうかと考えると、まるで自分のことのように苦しくなる私がおります。おこがましすぎますが。


そう言えば。
EXOの日本の歌のMVを拝見したのですが、正直そこまで心揺さぶられるものでなく、少々残念でございました。
悪くはないですし、パフォーマンスを見れば……とも思ったのですが、少し映った振り付けも個人的にいまいちで、うーんと唸っております。
LOTTOがよすぎましたしねえ。
私としては、今年は好きなものとそうでもないもののはっきりした楽曲が並んだ印象がございます。
でもそれを言ったら、今までもそういうときはあったわけで、むしろデビューあたりの曲はそこまで好みでなかったりもして、いいときも悪いときもある(私の中で)ということで、クリスマスの楽曲に期待をかけたいと思います。
EXOのクリスマス曲すごくいいものが多いと思うので。
THE STARとか好きですねえ。


好き勝手に書き散らかした(いつもでございますね)つれづれでございました。



もう真っ暗
フェリシティ檸檬


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20161116

狙われたのち(ミックス短編)
部屋に来たときから窓が開いているのに気が付いていた。
時期的に寒いということはないが不用心にもほどがあると思い、それを言おうとしたらまず今日最初のキスをされた。
「何すんだよ」
 唇を離した相手に向かって声を放つと、その一瞬前までくっついていたそこに息がかかるのがこちらにも分かった。
「キスだよ」
 決まってんだろ、とは言われなかった。が、その声音は先程まで共に働いてるとき、連れ立って家路を歩いているときとはまったく違う響きと湿度の、有無を言わさぬしろもので、見事に場の空気は一変した。片手にはビールと缶チューハイの入ったビニール袋、もう片手にはスナック菓子や乾物の入ったビニール袋を持ったままだった。両手をふさがれ、押し返すこともできず、二の腕をどちらも掴まれ、再び口を口で覆われた。目は双方閉じることをしなかった。つまりあちらには横に長い、目尻の上がった目元、こちらには奥ゆかしい二重の、目尻の下がった目元が見えていた。向こうの瞳は面白いくらい輝いていた。蛍光灯の白っぽい光のせいだけではないようだった。
唇の上だけを動くのをやめ、舌の侵入が始まった。少し以前から、唇のみのキスでは済まなくなっていた。初めの頃はもちろん抵抗した。けれどそのしつこさに負け、今では好きにさせていた。とにかくキスがうまいことはいやというほど教えられた。
しばらくして解放されると、少しだけ開いていた窓を全開にするのをぼんやり眺めながら腰を下ろした、いつもの座布団の上に。薄いカーテンが風を受けひらひらと踊る。音楽がかかる。ボリウムを絞ったweekndが室内を舞う中、酒を飲み、つまみを頬張った。
夜の色はたとえカーテン越しであってもどこにでも入り込む。安いアパートの灯りなどものともしない。リズムを刻む高音と、甘ったるいアルコールに酔わされ、早々に現実と夢の境があいまいになった。時折指輪と缶が触れ合い、かつん、とかすかな音がする。そのたび手元を見下ろされているのに毎回神経がいった。このアクセサリーの送り主のことをどちらもが思い出した。感情が音符の合間を縫いあらゆる模様を描くのを黙って放っておく。そうしてすべてのことを棚上げした。差し向かいにいる男とは違い、逃げ続けていた、ずっと。
 どこからか、CDのものでない、高いキイの音が聴こえた。笛の音のようだった。
「なんの音だ?」
 溶けた目を窓の向こうにやりながら尋ねると、同じように顔を振り向けて窓を見やり、相手は答えた。
「ああ、何日か前からするな。多分近くの部屋の洗濯機が壊れたっぽい。洗濯機回ってる音といっしょにするからなあ」
 耳を済ませると、確かにごう、ごう、という、あの洗濯機特有の音も小さく聴こえた。
「なんか不気味だな」
 思わずそう言うと、意地悪げに笑い、
「まーな。なんだっけ、あれ思い出す。ハーメルンの笛吹き?だっけ?」
と返って来た。
 ああ、と応じながら、ますますこの混沌とした部屋の中がそら恐ろしいものに感じられた。笛が吹かれ、どこかに連れ去られてしまう、その恐怖がひどく現実的なものとして目の前に迫っているように思えた。唇の片端を上げて見つめてくる男は、その美しい手指で酒をあおり、どんどんと目の中の色を欲望のそれに染め上げている。手を引き、絡めとり、後戻りをできなくさせようと画策している。
笛の音は絶えず鳴り続けていた。
「子供じゃないんだから」
 ふと、そう零していた。
「何?」
 かすれながらも通りのいい声で聞き返され、かすみがかった頭を絞るようにして言葉をひねり出した。
「いや、たとえ魅力的でも、理性的な判断ができる歳だから、ついてっちゃったりはもうしないなって話」
 なんの話題なのかを突っ込まれたら困ってしまうような言い方をしてしまい、言い終えてから密かに焦った。
「何」明らかにトーンが変わった声で、言葉が襲ってくる。「俺のこと牽制してんの」
 顔を上げられなかった。見なくとも、小さなまなこが刺すようにこちらを向いているのが分かった。洗濯機の振動が激しくなった。へたなフルートに似た音はますます高くなり、警戒音のごとくふたりの人間の鼓膜を揺らした。
「そんな話じゃない」
「嘘つけ」
「ほんとだって」
「じゃあなんでこっち見ないんだよ」
「別に理由なんかない」
「だったら向けよ」
 しかし向かなかった。
洗濯機は脱水を始めているのだろう、今まででいちばんその身を震わせ、声を上げていた。 
そう、男は笛を吹く、たぶらかそうと、執拗に。
目の端に、膝小僧が映った。
シルバーリングの光る手をはっとするような作りを誇る手が取り、その体温の高さを伝えてきた。冷たい指輪までも溶かしそうに思えた。
「おい」
 斜め上に顔があるのを知っていた。それでも仰向かず、心拍を速めながらただ、床を見ていた。汗をかいた缶を、広げた菓子類を。
「こっち見ろよ」
そう言われたのと、洗濯が終わったのはほぼ同時だった。weekndと夜だけがあたりに満ち、吹き込んできた風が少し冷たく感じられた。
憑かれたように顎を上げ、再度開いた窓を見た。
「…なんで、窓、開けといたんだよ」
 外の黒に体が吸い込まれていきそうな気になった。なんでそんなことを問うているのか、自己防衛本能か、と頭の中で自問しつつ手を握られて夜の街を見続けた。
「え?」
「窓。…開けて出掛けただろ」
 少し間があって、ああ、と言うと、言葉を続けた。
「朝、蜂が入って来てたんだよ。出てかないからしかたなく窓開けといた」
 蜂、と呟くと、そう、と言われた。
「自分で入ってきたくせに出たい出たいっつって、でも出て行き方分かんなくなってんだもんなあ」
 まただ。
ゆっくり視線をずらし、ごく近くにある相手の顔を見上げた。
「…なんの話」
「蜂だろ」
「そうか?」
「…なんだと思ったんだよ」
 握られた手を包む力が強まる。全体が湿り、それがどちらのせいなのか分からない。
目の中に燃え上がるものに囚われ、じっと、待つしかない。振り払えない。立ち上がれない。どうして、来てしまうのか。何度も何度も唇を吸われ、舌をなぶられ、それでもなぜ訪れるのか。
「…もしかして、ずっとキスしかしないと思ってんの?」
 膝立ちをやめ、腰を落とし、隙間をなくして男は言う。口には残忍な笑みを浮かべて。
「だから、のこのこここまで来てんの?」
 追われるために体を後ろに傾けるしかなく、ふたりで床へと近付いていく。
 両腕の間に頭を付いたこちらを見下ろし、ふふっと笑う。
「馬鹿だな」
 揺れる前髪を、垂れて優しげに映る目の周りを、薄い唇が動くさまを、何も言わずに眺め、首に触れるフローリングの低い温度を感じていた。
 お前、俺がどんだけお前の喉仏が好きだと思ってんの、という言葉が脳を揺さぶるさなか、指にはまった愛の証が、繊細な指で丁寧に抜き取られた。



おわり


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20161108

私ならば
こんにちは!
なんだかほんとうに寒いですね。
フェリシティ檸檬です。

本日、はっきりEXOメンバーの名前を出したお話を久しぶりに上げました!
そして誕生日企画と言うのは、私自身の誕生日のことでございます(は、恥ずかしい…)。
このような企画を立てるつもりはまったくなかったのですが、二次BL小説ブログを営んでいる非常に親しい友人が、私の誕生日と関連付けてお話をたくさん上げてくれまして、わたくし感激いたしましたのです。
それで、私も何か書きたいなという、それに応えたいなという気持ちになり、パソコンに向かった次第です。
彼女のブログに関係するワードを入れ込んでみたりいたしました。お気付きになる方もいらっしゃるでしょうか…。
あとがきでも素敵な言葉を掛けてもらえて、私は幸せ者であるなと実感いたしました。
彼女は私などよりずっと物語を言葉でつづることに長けている女性でして、数多くのお話をブログ上で上げていますけれど、その力の一端しかそこでは目にできていないというのが実情でございます。それでも連載されていたり完結していたりするお話の数々はすばらしく、私とまったく違ったタイプの書き手さんでらっしゃいます。
そんな彼女のブログの中に私がお話のテーマとして組み込まれているかと思うと光栄と言うほかありません。

そして、読者様からも既にお言葉をいただき…。ありがとうございます!すごく嬉しいです。
このようなお話を上げたりつれづれを上げたからといってお祝いを言って欲しいですとかそういうことではないのです。言っていただけたらいただけたで身をよじって喜びますが。
これはほんとうに私の喜びの表れでございまして…。
そんなものに付き合わせてしまって申し訳ないなという思いもございますが、もし少しでも誕生日のシウドを楽しんでいただけたなら嬉しいなあと思っております。
ちなみにお話のタイトルはカポーティの小説と絡めております。私などがおこがましいことでございますが。

話の中でディズニーランドを出しましたけれども、私自身は行ったことが一度しかなく、シーは行ったことがございません。それは過去のつれづれにて触れたことがございます。
ですが欲しいグッズはいくつかあって、よくお土産を買うことだけ考えたりいたします。
まず「眠れる森の美女」の妖精のおばさんたちのもの、「ピーターパン」のナニイ犬、ナナのもの、「ピノキオ」の猫と金魚、フィガロとクレオのもの、「王様の剣」の魔法使いとフクロウ、マーリンとアルキメデスのもの。
他にもいろいろございまして、どんだけ散財するつもりなのかと自分で自分がおそろしくなります。
来年また別の友人が彼の地にて結婚式を執り行う予定でございますので、その際には…と考えなくもないのですが、きりがない感じもいたしまして、きちんと心積もりをして向かわなくてはならないなと今から思いを馳せております。


WOWOWにていつの間にやらか「プロジェクト・ランウェイ」新シーズンが放送されており、愕然とする
フェリシティ檸檬


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20161108

誕生日のおとなたち(リアル短編・誕生日企画)
毛布から飛び出た爪先を見て、ギョンスはそっと手を伸ばした。焦げ茶の分厚い掛け布団を引っ張り下ろしながら、靴下を履けばいいのに、と考えていた。真っ白な裸足の足を見るのはほんとうに好きだったが、触れて冷たいと哀しくなった。いつもそうして温めるわけにはいかないのだから。
小さな山が動いた。
んうー…という声と共に、どんどんと小山は崩れ、中から寝ぼけまなこのミンソクが現れた。ワックスを付けたままだったらしい。隣国の有名な漫画の主人公のように、鮮やかな金髪は逆立っていた。
「…あれ、ギョンス」
 目が合うと、ミンソクは吊り目を更に吊り上げ、歪んでいるように見える唇を不思議なかたちに更に歪めた。それはつまり彼の笑みだった。ギョンスはその顔を見ると否応なくぞくぞくした。桃色の歯茎と尖った白い歯が、いつも彼を誘惑した。
「なんかすごい寝ちゃったなー。何時?今」
 ふわあー、と特大のあくびをしながらミンソクはソファから滑り落ち、カーペットに座っているギョンスの横に腰を下ろした。
「…十二時ちょっと前」
 天井の蛍光灯がきらきらとミンソクの尖った髪の毛を照らしていた。光の届かないところは夜を表し薄墨色だ。
 脚を抱え行儀よく座り、自分を向くギョンスを捉え、ミンソクは半分まだ眠っているような心地ながらも胸がおかしなふうに締め付けられた。ギョンスといるとよくそうなった。しぐさや動作のひとつひとつ、その眉の反り具合、唇の開き加減で、ミンソクは翻弄された。今は小首をかしげるようにして体育座りをしつつ自分を上目でギョンスが見ている、それがミンソクには辛かった。辛いとしか言いようがなかったが、もちろんいやなわけではなかった。ただどうしたらいいか分からなくなったし、実際どうにもしようがなかった。
「ずっと、ここにいたのか?」
 同じようにミンソクも膝を立て、その上に両手を置いた。ギョンスが、背後のソファに投げ出された毛布を引きながら言う、ずっとってわけじゃないけど。
「帰ってきたらここで寝てるから。ジョンデもさっきまでいましたよ。風呂入りに行きました」
 そしてそれをほんとうにありがたいとギョンスは思ったのだった。もぞもぞと自分とミンソクの体に布団をまとわせる。
「キャンプしてるみたい」
 突然顔をくしゃくしゃにしてギョンスは微笑んだ。毛布の中で体を動かしながらその顔を受けたミンソクは、また不整脈のように心臓がいきなり縮んだ。ふたりはためらいがちに、体をぴたりとくっつけた。同じ高さの肩と肩が熱を分け合う。
「…そういや、夢見たよ、さっき」
 あらゆる意味で温かく、満ち足りて、たまらなくなったミンソクは顔を俯け、ふと思い出したことを口にした。
「どんな?」
 ギョンスはミンソクを向いている。熱い息が頬をかすめた。やはりギョンスを見られず、そのままミンソクは言う。
「ディズニーランドにいた」
 言いながら、くすくすと自分で笑ってしまった。
「ディズニーランド?」
 ギョンスも笑い声が言葉に混じった。
「うん。お前といっしょだったよ」
 横目で一瞬だけ、ギョンスを映した。その顔は不意を突かれた表情で、膨れてめくれ上がった唇はほのかに開いていた。
「ミッキーとかプーさんとかのぬいぐるみをお前じっと見てた」
 その横顔の白目を俺はじっと見てた。
とは言わなかった。
「ほしいのか?って聞いたら、うん、少し、って言ってたよ」
 なぜかは自分でも分からなかったが、ミンソクはまた笑いがこみ上げた。抑えられずふふふふ、ふふふふ、と喉の奥のほうで小さく笑った。
「…確かに、ちょっと、欲しいかも」
 ふざけたニュアンスのない声に、思わずミンソクが横を向くと、真面目な顔をして、よくよく考えてみたら、といった表情でギョンスがひとりうなずいていた。ミンソクはたまらず、今度はきっちり声に出し、あはははと笑った。
「あ」
 突然ギョンスが声を上げた。
そして振り向き、時計を仰いだ。十二時ジャスト。
 驚いたミンソクはギョンスの動きを呆けて見つめ、何事かと尋ねようとしていた。と。
くるりとこちらに向き直ったギョンスは目を光らせ、口を心臓の英語名のように整えはっきりと動かした。
「誕生日、おめでとうございます」
 そう言うと、耳の上部分を染めてつ、と目を逸らした。
ふたりの間に隙間などほとんどなかった。
それにもかかわらず、額を寄せ合うようにしながら、お互いを見ないでいた。
サンキュー。
しばらくしてから呟くようにミンソクは言った。とても、びっくりしていた。
誕生日のことは、寝て起きたら忘れていた。だいたい、ミンソクはギョンスといるとギョンスのことしか考えられなくなった。
だからお祝いを告げられたことを理解するより先に、ギョンスのその顔のさまにまず気を取られ、すぐに反応できなかった。嬉しさはもとより、何か強い恥ずかしさも襲っていた。嬉しいよ、と取ってつけたように言った。もっと気の利いたことが言えればいいのに、と思いながら。
「…プレゼントは、またあとで渡しますね」
 足の指を動かしているらしいギョンスは、やはり下を向いていた。もごもごともぐらが這うように、濃い茶色の毛布は弱く波打った。
目の端でミンソクはギョンスの伏せたまぶたを縁取る濃い、黒いまつげを見た。そして唐突に、ぬいぐるみに心奪われる夢の中のギョンスが浮かんだ。
「ギョンスってさ」
 妙にくっきりした声色でミンソクは言葉を発した。ぱっと、ギョンスは目を上げた。
「結構、可愛いもの、好きなの?」
 瞬きしつつなんとかギョンスの視線を受け止めると、ミンソクは答えを待った。
 魅入られたように黒目をふるふるさせながら、ギョンスは答えた。「はい」唇が、それそのものが生き物であるかのようにうにうにと目の前で動く。「好きですよ」
「…そうなんだ」
「はい」
 だから、とギョンスは言葉を続けた。
「兄さんだって、好きなんです」
 まっすぐな目で、ミンソクを離さず、愛を告げた。
体じゅうがその声に反応を示しながらも、俺はねずみや熊のぬいぐるみか?ミンソクがそう思った瞬間、囁きに近い声がした。
「…俺、結局何か買えたんですか?夢の中で」
 空気を震わせる、濃いホットチョコレートのようなギョンスの声がミンソクの耳に流れ込んだ。ほとんど無意識に、ううん、とミンソクは応じた。
「…じゃあ、夢の続きに」
 もう、ふたりとも互いしか見ていなかった。
濡れた瞳はそれぞれの胸のうちを如実にものがたり、何も隠せていなかった。ミンソクは高い頬骨を中心に自分が白から赤に変容するのを、ギョンスのまなこを覗き込みながら感じ続けた。
「俺に、代わりにいちばん可愛いもの」
 を、と言いかけたギョンスの唇をミンソクは覆った。みずからのそれで。
もう、こんな照れくさいことを聞いてやるわけにはいかない、なんと言っても、俺の誕生日なんだから。
如何ともしがたいくすぐったさと腹立たしさを心中押さえ込みながら、こうしてミンソクは、もっとも自分の望むプレゼントを誕生日の始まりに受け取ることができたのだった。



おわり



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20161107

目の下のほくろが色っぽい
こんにちは。
月曜日でございますね。
フェリシティ檸檬です。


まず、人気投票へのご参加、まことに嬉しく思ったことをお伝えさせていただきたいと思います。
ありがとうございます。
これからもよろしければお気が向いたときこちらに遊びに来ていただければ幸いでございます。EXO関連の話の更新頻度は落ちてしまっておりますが……。

「メタモルフォーゼ」のことでございますが。
たくさんの方がお気づきでらっしゃるのではないかと思うのですが、このお話はカテゴリをミックスとしている通り、完全なオリジナルともリアルとも違う、どうとも取れる小話でございます。
このふたりはそれぞれミとギが名前に付く人を想定しつつ書かれてございますが、違う、完全に創作した人物として読むことも可能です。
お好きなようにとっていただければと思います。
感じたことがおありの方は、是非お言葉をこちらにお寄せいただければ幸いでございます。

唐突にまた好き勝手な話をいたします。
私は薬師丸ひろ子のファンでございます。
それはまああらゆる意味でなのですが、特に「Wの悲劇」や「探偵物語」のあたりの彼女が好きです。
歌も好きなんです。
荒井由美が作った「WOMAN」は最高でして、私は声が低くこの歌をカラオケで熱唱することが叶わないことが大変残念です。
最近の彼女ももちろん好きです。
最近というか、まず山本文緒原作(一時期すべての山本文緒作品を読んでおりました)の「恋愛中毒」が好きでしたし、宮藤官九郎の「木更津キャッツアイ」の彼女は最高でした。
クドカンが彼女に岡田准一に向かって「マスターベーションばっかりなの?」と言わせたことを世の薬師丸ひろ子ファンはどう思ったのでしょうか。私は大変カ・イ・カ・ンでございました(親父くさいものいい……)。
まあ分かりやすい作り手側のSっ気でございますが、こうしたことをさらっとできる薬師丸ひろ子が私は大変に好きなのでございます。
「1リットルの涙」、「三丁目の夕日」、「あまちゃん」などでまたどんどん人気を得たようでございますね。私これらは見てないのですけれど。それは薬師丸ひろ子に興味がなくなったわけではなく地上波のドラマを見なくなったことと食指の動かないジャンルであったことが理由です。
あ、忘れてました。
なんと言っても江國香織原作、松岡錠司監督「きらきらひかる」は素晴らしかったですね。
すっごく好きな映画なんですけれど、この中に出てくる役者は皆彼らのいちばんと言っていいよいところを画の中に収められていました。
主役である薬師丸ひろ子はほんとーーーーーーーに可愛くて、うまくて、なんか胸のあたりをかきむしりたくなる感じです。
BLくくりでも楽しめる逸品でございますので、未見の方は是非。
あと最初に書いた「探偵物語」の松田優作とのキスシーンがお気に入りでして。
わたくし子供の頃赤川次郎を愛読書としておりまして、片っ端から読みあさっていたのですが、角川映画と赤川次郎は切っても切れない関係でして、それは薬師丸ひろ子もその中に含まれているのですが、ふたりのあのものすごい身長差の熱烈な哀しいキスは、それら関連の宇宙でもっとも輝く星として私のうちに刻まれております。


「MOZU」映画版をなんとなく流し見してその内容のあらゆる意味での厨二病的感覚に神経症的笑いが止まらなくなった
フェリシティ檸檬


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20161105

焼いてもらいました
スコーン

スコーンです。
敏とギルバートみたいに食べてます。


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20161105

先週末のこと
マントウマツリ1

マントウマツリ2

祭!!

いつもなかなかいい掘り出し物があるんです……(リサイクルショップや骨董市が大好物)。


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20161104

メタモルフォーゼ(短編)
裸足の爪先が安っぽいサンダルの上に乗っているのをずっと眺めていた、そうしながらどれくらい時間が経ったのか俺には分からなかった。
 爪は短く切り揃えられている―――やりすぎと言っていいくらいかもしれない、俺は爪が伸びきっているこいつの指を見た記憶がない。手も、足も。手の方は噛んでしまっている可能性もあった、歯で、無意識のうちに。悪癖を直そうという努力の甲斐もなく、やはり爪は伸びる間を与えられていないのだろうか。そんなことも分からない。なぜならいっしょにいられる時間が驚くほどない。俺も、こいつも、忙しすぎる。特にこいつは。
にこにこと上機嫌な顔を向け、天気がいいからと言いながらやつは俺の手を引き、共にベランダに出てバニラアイスクリームを食べていた。真っ昼間。天気がいいどころではない。真夏の日差しは全身を容赦なく焼いた、日焼け止めをものともせず。持ち出してきたクリームを何度も重ね塗り、帽子とサングラスを身に付け、まるでどこかに出掛けているようなさまで俺たちはどんどんかたちを成さなくなる氷菓と格闘した。席を外したと思ったら、手にはちみつの瓶を持って戻ると、「なんか味、ものたりないから」と言い、どろりとスプーンで中身を小さな雪山のようなアイスの上にあけた。ますますガラスの器の中身は絡み合うようにしてほどけていった。透けたうす黄色とチープな白がお互いを飲み込んでいくようすを、こめかみから汗を滑らせながら俺は眺めた。
自分の分を口に運びながら、満足げな、喉を鳴らす猫のような顔をする男を斜に見て、俺はいったい何をしているんだろうという気になった。俺が今食べたいものはこれか?この、もとの状態をまるでとどめていない、冷たいとはもういいがたいとろとろの甘い食べ物?いや。
「中、入るぞ」
 頬のいちばん高いところをほんのりと桃色に染め、こちらに顔を向けるのを確認すると、何か言葉を発せられる前に俺は立ち上がり、手を取って窓を開け、冷房の効いた室内に足を踏み入れた。逆の手にははちみつの瓶を持って。
 振り向くとキャップと真っ黒いサングラスをしたままの青年が俺を見返し、ぽっかりと分厚い唇を開けていた。そこは俺を待っているとしか思えなかった、そういう、穴だった。
そんなわけで俺はベッドの上にサングラスと帽子とはちみつを放り、手を引いてほんとうに舌の欲するものを求めた。俺の少しゆがんだ小さな唇と、その豊満な唇は反発を示しながらも溶け合った、ベランダに置かれたあの皿の中のように。とにかく甘い、あらゆる意味で、甘い。唾液を口の周りにまで撒き散らしてくちづけながら、サングラスとキャップをむしり取った。
 視線の高さの同じ俺たちは、立ったまま目を開けたり閉じたりしながら口の中をむさぼった、息つく暇もなく。久しぶりだった。手を互いの背や尻に這わせる間も、必死に舌で相手の味を堪能した。次がいつになるかなんて、分かったものじゃない。
ぴたりと張り付いた正面の中心がぶつかり、すれると、どちらからも声が漏れた。あ、とか、ん、とかいった。細く開けた目には太く、濃い眉がしかめられ、まぶたがきつく下ろされているところが映った。まつげが細かく震えている。俺は回した腕に力が入り、立ち上がった先からぬるぬるとこぼれるものがあるのを感じ、腰をよじる。それを受け、相手の体ももぞもぞと虫のような動きをする。
はちみつはそれこそ効果的に使われた。アイスクリームといっしょくたに腹に収められるよりもずっと有効に、意味と、情熱を持って。
「そんな困ったみたいな顔しないでよ」
 言われた意味が分からず、俺が首を傾げると、ふふふと口の中で笑われた。そのとき俺ははちみつをやつの股に垂らしていた、たっぷり、気の済むまで。太陽を混ぜた色のシロップは白い体の上で輝いた。硬い毛も、海草のように柔らかく見えた。
 困っている?その言葉を額のあたりで弄びつつ俺は大口を開け、上を向いたペニスにむしゃぶりついた。ああっという声が頭上から届く。ベッドの上は何もかもが散乱している。溝に沿って滴り落ちるはちみつは、すぼまった部分にまで達し相手は体をひねった、逃げたいとでもいうように。甘い。そこに少しだけ塩辛さが侵入する。俺は脳のどこかが鋭敏になり、どこか別の箇所は遮断されたようになる。夢中というのはそういうことを言う。何も考えず指は動き、ずるずると中に押し入っていく。
「くうううう」
 普段なら絶対聞けぬような声が、部屋の中でひそやかに響く。びくびくと全身―――出っ張った部分と奥まった部分も含め―――が振動する、間断なく、まだまだ足りぬとでも言うように、貪欲に。俺は口と手を駆使し、快楽にただ仕える。零れる声が俺への褒美だ。
ほんとうに、その小さな喘ぎを聴くだけで、俺はなんでも、どこまでもやれる気がする。
 いろんなもので照った棒は、鉛筆でふちをなぞったようにくっきりとし、俺を向いていた。これ以上成長はできないと無言で俺に訴えた。
入れる前に、俺は膝を持ち上げ、足の指を口に含んだ。さっき見ているだけだったそこ―――おしゃぶりを与えられた赤子のように無心で舐めた。ふん、ふん、と鼻から息を抜く音が聴こえ、そのまま俺は腰を進めた。
半分も開いていないまなこは、それでもその白目の白さと多さを俺に伝えてきた、緩く涙の膜が張っていることも。思わず俺は頬に手を添えた、腰を振るのはやめず。
「兄さ」
 すべてを言うこともできず、大きく開いた小鼻から激しく呼吸するのを見下ろし、体じゅうに汗を迸らせて俺はそこかしこの筋肉を使った。肩や、腕や、腰や、太ももや、ふくらはぎが、それぞれの役割を果たしていた。ベッドは際限なく揺れた。
いくときはいつも腹の上に出す、どちらもが。俺は先端の穴から精液が飛び出すさま、その最中腰を浮かす相手のさまを見るのがたまらなく好きだ。それを何かで遮られたくない。そしてふたりの精液が混ざるのを見るのも好きだった。俺たちのはちみつとアイス。馬鹿馬鹿しい考えに思わず乾いた笑いが漏れた。
きょとんとした表情を浮かべた相手から、何?と問われても、ううん、とただ首を振った。
「きれいな歯茎」
 汚されたのにもかかわらず相変わらず美しい男が、目の前で力尽きたように横たわった俺に言う。
「きれいな目」
 はあはあと乱れた呼吸で、俺は言葉をただ受ける、目を相手の目に預けて。
「きれいな顎」
 夢を見ているような、うつろな瞳で俺の顔をくまなく見渡す。
「こんなにきれいなのに、俺にこんなことして」
 それはそっくりそのまま、俺の台詞だ。
意味もなく、ふたりでくくくと笑う。
こんなことをしたくなるのは、お前だけだと俺は言う、心のうちだけで。見つめ、見つめ返されると、自分が自分でなくなってしまう、どうしたらいいか分からない。途方に暮れながら一心に体を交わらせる、まるでそのやり方だけはもとから知っていたかのように。そうだ、確かに困っている。投げ掛けられた言葉を反芻する。いつも、お前といると困る。そう思いながら、俺はきっと口にせずともまた顔にそれを表しているだろうと想像しながら、しかたなくわずかな抵抗として唇の両端を上げた。



おわり



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20161103

おいしい
誕生日ケーキ

素敵!



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trackback (0) | comment (8) | つれづれ
  • ミス・レモン
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