海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20160831

ムーミンママが好き
こんばんは。
くたびれました。
フェリシティ檸檬です。

何にくたびれたかというと、土日に上げます短編の執筆でございます。

思いの外………な感じになりまして、今結構へとへとでございます。

楽しんでいただけるものになったかどうか。

なっているといいですねえ。


ふと思ったことです。

私は今はやりのムーミンが子供の頃から好きでした。
なぜかと言うと、ムーミンの本を読んでいたからです。
アニメは逆にあまり見ておらず、あの原作だけが私のムーミンでございました。
読んだことがあればお分かりかと思いますが、あのお話や、登場人物は、非常に独特でございます。
作者のトーベ・ヤンソンの描く絵もそうで、その世界は美しさとおどろおどろしさが共存している感じでした。

そして私はまた、キャラクターものというのに興味がなかったため、あるときから爆発的に流行した、キャラクターブームにも完全に乗り遅れました。
キティちゃんやマイメロが女子の間を席巻しました。
学校の備品の柄も、そういうものが多く、要らないなあ、と思った私は、そんなに好みの絵柄ではなかったのですが(ヤンソンの絵でなはない、優しい日本向けの絵だったのです)、しかたなくムーミン柄をチョイスしたりしてました。

そんな小学生時代を過ごしておりましたが、今、空前のムーミンブームでして、山のようにグッズが売っており、困ったことに私はそれらを見ると欲しくなってしまうことがとても多いです。
なぜかといえばヤンソンの絵のものが多いからです。
少なくともヤンソン風なのです。
そんな衝動を抑えながら店を巡る日々を、この数年過ごしております。
今、目の前にぶら下がった雑誌の付録だったムーミンの結構可愛い鞄を眺めて、つらつら思いを馳せた次第です。

ちなみに私は雑誌付録の鞄は、人がたくさん持っているかと思うと、メインでは使いたくなくなってしまい、たいてい家で何かの物入れになります。
誰かと同じというのがとても苦手で、「これ、人気なんです」と言われると、気持ちが場合によっては冷めます。
人間というのは面倒くさいものですね。



幽☆遊☆白書のアニメを映しながら(ちなみに私は冨樫義博の大ファンです)
フェリシティ檸檬



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20160831

ボナペティ 8
駅で待ち合わせたふたりは、そのままチャニョルの家へと向かう電車に乗り込んだ。
自分を認め、にかっと笑うチャニョルを見て、ギョンスはしみじみ気持ちが和んだ。
座席に座り、隣り合って電車に揺られながら、ふたりは他愛もない話をした。
話しつつ、ギョンスはチャニョルのよく動く目や口を見つめて、何故この男に、今までの友人に対してはなかったような感情を抱くのだろうと考えていた。
まずこの素直さだろうな、とギョンスは思った。
チャニョルは思ったことがほぼそのまま顔に出た。
人より小さな顔をして、人より大きな目、鼻、口、耳、手、ひいては全身を持つ彼は、そのすべてが多弁だった。
深く響く声で作る言葉以上に、ギョンスが発した何か、もしくはふたりの周りで起こった事象全部に対する無垢な反応が、リトマス試験紙のようにはっきりと、あちこちに現れた。
特に目の中の光の量で、ギョンスはチャニョルの感情がどういうふうに振れているかを、把握し始めていた。
今は、今日、自宅に招いて、姉や両親に会わせたり、部屋に入れたりすることに、興奮と不安がないまぜになっているのがよく分かった。
ギョンス自身は多少緊張はしていたが、心配などはまったくしていなかった。
チャニョルの家族は、魅力的な人の集まりに決まっていた。
時折語る家の話は、どれも幸福に満ちていた。
犬や猫、鳥、亀を飼っているということを、嬉しそうにギョンスに語った。
すべての世話をチャニョルがやっているとのことだった。
だから、俺、家出れないんだよ、と、少し恥ずかしげにチャニョルは言った。
きっと家を出たいと強く願ったことなどないのだろう、とギョンスは思った。
そしてそれが羨ましかった。
どんどん過ぎてゆく見慣れぬ街並みを、チャニョルの顔と一緒に目に映し、ギョンスはふいに孤独感と充実感が手を結んで自分の中を巡るのを感じた。
夕方というのは得てしてそういう気分になりやすいものだった。
まだまだ日の暮れる気配は薄いが、夜を迎える前のセンチメンタルな時間帯は、一年中有効にひとびとに作用する。
気の抜けるような、力が漲るような、アンビバレンツな不安定な何かが、体の中に沸き起こった。
「腹、減った?」
チャニョルがまじまじとギョンスを見て、尋ねた。
リュックサックの乗った体を省みて、ギョンスは確かに、と思いながら、
「うん、そうだな」
と答えた。
「今日、母さんが飯作ってくれるって」
ギョンスの前でチャニョルが自分の母親を、‘母さん’と言ったのは初めてだった。
その声の色に、ギョンスもチャニョル自身も、何かこれまでにないものを感じた。
突如再び、チャニョルが自分をギョンスに向けて開いたようだった。
ほのかに顔を染め、チャニョルは忙しなく体を動かし、鞄を漁った。
「だから、今はこれだけで我慢して」
取り出したのは、初めてギョンスの部屋に来たときチャニョルが買っていたのと同じ、チョコレートの菓子だった。
封を切り、中身をギョンスに差し出すと、チャニョルは自分の口にひとつ、それを入れた。
そして視線を外してもぐもぐと頬を動かした。
がたごとと音を立てる車内には、ふたり以外の客はまばらだった。
ギョンスは自分の目がカメラになったかのように、視界に映るすべてが脳に活写された。
菓子を受け取ると、その儚さを口の中で味わった。
「もうすぐ、乗り換えるぞ」
電車の速度が落とされる。
喉を優しく焦がすように、菓子は底へと落ちて行った。



つづく



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20160831

ことの共犯 13
しばらく、ジョンデはジュンミョンを抱いていた。
ジュンミョンはぴくりともせず、顔を手の下に潜めたままだった。
目を開いた状態にして、ジョンデは瞳の上から余分な水分を蒸発させた。
ジュンミョンは泣くだろうか、とジョンデは考えた。
できれば泣いて欲しかった。
涙の中にいろんなものを詰め込んで、体から出してしまって欲しい、とジョンデは思った。
だが、どうやら泣いてはいないようだった。
体からなんの変化も、伝わっては来なかったから。
ジョンデはゆっくり体を離した。
顔を相手の顔の前に持って来ると、やはりそこには手があって、眉と鼻の一部と唇が、見えていた。
眉根だけは、先程以上に寄せられていた。唇がきゅっと閉じられているのは、変わらなかった。
そんなに背丈が変わらないため、ジョンデにはむしろ首を落としたジョンインの、前髪が向いていた。
そこに手を置き、さわさわと、優しく撫でる。
ジュンミョンの髪をこんなに触ったのは、初めてだった。
癖のない、どちらかと言うと硬めの髪だった。
まだ入浴していないジュンミョンのそれは、特別さらさらとした、清潔なものではなかった。
だが構わず、ジョンデはそこを愛撫し続けた。
お茶でも持って来てやろうか、と考えたとき、か細い声が、小さく開いた唇の隙間から、漏れ聞こえた。
「……………あんま、眠れないんだ…………」
ジョンデは心臓を直接、手でぎゅっと掴まれたような感覚に陥った。
その、力ない声。
吐息の混じった、儚い声。
そして、懸念していた通りの事態。
血の気の薄い顔の意味するところ。
「兄さん」
無意識に呼んでいた。
だがジュンミョンからの反応はなかった。
ジョンデは自分が自分の体から乖離するような、経験のない状態に急速になっていくのを感じていた。
額のあたりである考えがちかちかと瞬いていた。
そんなことはできない、と、ジョンデの中の良心や常識が、彼を叱りつけ、罵倒していた。
しかし、心の深いところで、この思いつきが有効であり、そしてそれ以外自分にできることはないという真実が、ジョンデには既に分かっていた。
体が震え始めていた。
喉が渇き、自分こそお茶が飲みたいとジョンデは欲した。
やめろ。
逃げるな。
ふたつの相反する声が、ジョンデの中をこだました。
並んだ指の下の唇が、酸素を求めるようにかすかに開いたのを、ジョンデは目にした。
体が動いた。
その両の肩に手を置いて、顔を傾けると、目の見えないジュンミョンの唇に、ジョンデは自分のそれを、押し付けた。



つづく



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20160831

来訪者は真夜中に 13
ミンソクへ


やあ。
いい夜だな。
月が見えるよ。
お前の今いるとこからも、見えるかな。
さっき月見ながら、パン食ったよ。
あの、例のパンだよ。
苺味の。
似てるなーって、見かけたときから思ってたんだけど、多分同じのだよ。
同じでなくても、もう、全然、同じ見た目で味。
すんげー甘かった。
牛乳と一緒に食べてたけど、足りなくなって牛乳足したよ。
でも、うまかった。
久しぶりだったし。
懐かしくもあった。
足した牛乳、まだ残ってんだけど、これもね、銘柄変えたら、マジうめーの。
ちょっとお高いんだよね。
試しに買ってみた。パンと一緒に。
なんか味が濃いぃのね。
んで、甘みがある。
夜に食べたり飲んだりするもんじゃねーな。
何時だと思ってたんだよって話だよな。
そんなことばっか言ってる気がすんな。
ところでさ。
また、中国公演やるんだな。
ニュースで、見た。ネットの。
おめでとう。
近くに、来るんだな。
いやとか言うなよ(笑)
空港に出待ちしに行ってやろうか。
キャー!!っつって。
それ誰かに撮られた日にゃーすごい騒ぎになんだろうな。
何やってんだよって(笑)
あの空港のあれってなあ。
気を付けろよ。
お前は力強いし頑丈だけどさ。
それでも、やりすぎだってくらい、気を付けろ。
俺、前、あったみたいに、ジョンインとかさ、怪我とかってお前がなったら、俺、自分がどうなるか、分かんねーよ。マジで。
だから。
どこに行くにしたって、体、守れよ。
あーうまかった。牛乳。
お前うちに来たら飲ましてやるよ。
今度からうちの牛乳はこれ(笑)
決定。
そろそろ寝なきゃだな。
練習きついか?
もしや今も練習?
そうじゃないことを祈る。
でも、そうかもな。
体、壊すなよ。
お疲れ様。
おやすみ。



ルハン



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20160830

魂の叫び
https://mobile.twitter.com/EXOGlobal/status/770542603154624512/video/1


ベッキョンと並んで座って、ふたりで撮影してるときのディオの表情がたまんない。
片眉上げた感じとか。

ディオの濃いぃキスシーンが早く見たい。
舌使ってるようなの。
そういう役なら映画のDVD買う自信ある。

あーー誰か撮ってくれ。
むしろ私が撮りたいわ。






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20160830

ボナペティ 7
授業中だった。
大きな教室での講義で、教師はスクリーンを用い、熱心に説明していた。
ギョンスはノートを取りながら、たまに話し掛けてくる友人に、短く受け答えをしていた。
薄暗い教室の中、ひとり体を屈めて足音を潜め、こちらに向かってくる男がいた。
バネになっている席を下ろし、ギョンスの左隣にその男は座った。
何も言わずに、ギョンスはただ腰を下ろした相手を見た。
それはサークルの、チャニョルを呼び出した友人だった。
そして逆隣に座る友人も、同じサークルの仲間であった。
正式なサークルメンバーでないのはギョンスだけだったが、3人ともそんなことはもうすっかりどうでもよくなっていた。
「よお」
口に笑いを浮かべ、その友人はふたりに小声で言った。
「お前らいるの見えたから、来ちゃった」
頷くだけで、ギョンスはやはり黙したままだった。奥の友人は、わざわざ来たのかよ、と軽く笑った。
授業はもうすぐ終わろうとしていた。
マイクを通して教師の声が高い天井まで響き渡ると同時に、今日最後の授業ということでの期待に満ちた雰囲気が、あたりを漂い始めていた。
しかも明日は土曜日で、すぐ夏休みが始まるのだった。
生徒たちは浮かれていた。
ギョンスも大学に入って初めての、夏休みだった。
いつもなら、金曜と土曜はバイトを入れていた。
しかし、どちらも空けて、ギョンスはチャニョルと約束していた。
このことを思うと、ギョンスは勝手に頬が緩んだ。
こんなふうに友達と遊ぶことに心が浮き立つ感覚は、もしかしたら小学生以来かもしれない、とギョンスはノートにペンを走らせながら考えた。
「なあ」
と、再びくだんの友人が、今度はギョンスだけにといった態で話し掛けてきた。
目顔で返事をすると、友人は言葉を続けた。
「チャニョルと遊んでんだって?」
少し驚いたが表情には出さず、こくりと頷くと、友人は言った。
「お前ら仲良くなるとはなあ。あいついい奴だから分かるけど。タイプ違うから面白いな」
おかしそうに肩をすくめる相手を見て、ギョンスは数回目を瞬いた。
チャイムが終了の時刻を告げる。
途端に溢れる喧騒と教師の更に大きくなった話し声で、あたりは騒然となった。
荷物を片付け席を立つ生徒たちの間をすり抜け、出席票を提出すると、3人は連れ立って暑い外へと足を踏み出した。
夕方に近いというのに、まったく日差しは衰えておらず、空調の効いた部屋から出た若者たちはいっせいに、あちー、死ぬーとくちぐちに言った。
黄色い太陽に目を細めたギョンスは、リュックサックを背負い直しながら、友人ふたりに向かって言った。
「じゃ、俺、このあと予定あるから」
「あれ、サークル来ねーの?」
もともとの友人である方の青年が、振り返ってそう尋ねた。
「うん、悪いけど」
もうひとりが笑って言った。
「チャニョルとか?」
そのからかうような態度は、かすかにギョンスの気に触るところがあった。
だがそれを務めて顔には出さないようにしながら、まあな、とギョンスは答えた。
「まじ、仲良くなったんだな」
相も変わらず彼は笑った。
「チャニョルって、あの飲みんときの?」
ふたりを交互に見ながら、友人は初耳だというようすで聞き返した。
「そ。こいつらすげー気が合ったみたいよ」
「あ、そーなん?言えよ、お前」
そんなふたりの会話を眺めて、なんだかギョンスは不思議な境地に陥った。
そうか、俺はチャニョルとのことを誰にも話していなかったんだな、そしてチャニョルは俺とのことをこいつとかに話してるんだな、と思い、なんとも知れぬむずむずとした感情が胸を襲った。
今日はチャニョルの家に初めて行くのだった。
そして泊めてもらうはずだった。
それを誰かに話されて、こんなふうに聞かれるのは、どうしてだか避けたいような気が、ギョンスはした。
尻のポケットで携帯が振動し始めた。
バイブの設定から電話だと出ずとも分かった。
手を挙げて別れを告げながら、ギョンスはチャニョルからの着信と表示された携帯を、そのまま耳へと持って行った。
はい、と歩きながら言うと、あの低いのに、しかし明瞭な声が、耳の中に直接流れ込んできた。先程までのもやもやした感情が、いっきに遠のいていくのを、ギョンスは快い風を頬に受けるように感じた。
「これから出る電車に乗るから」
チャニョルの声の調子が、明らかに今日を楽しみにしている気配に満ちていて、ギョンスはついさっき心中去来したもろもろを、申し訳なく思うほどだった。
「遅れんなよ」
こういう物言いも悪くないなと思えるのは、俺が成長したからか、それともチャニョルだからなのか。
どちらかと言うと後者かな、と結論付けながら、ギョンスは校門に向かって走り出した。



つづく



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20160830

ことの共犯 12
少しの間、ふたりはただ黙って、お互いを見合っていた。
ほのかにジュンミョンの顔は青いように、ジョンデの目に映った。
だが表情に変化はなかった。
うろたえているといった雰囲気も、なかった。
予想していたんだろうな、とジョンデは思った。
勘のいいジュンミョンが顔を出したのだろう、と。
かたちのいい小さな唇が、ゆるゆると開こうとした。
ジョンデは体を強張らせた。
「………お前、そんなこと考えてたの?」
口の両端がほんのわずかに上を向いていた。
はー、と小さく息を吐き、ジュンミョンは視線を逸らした。
「馬鹿だな。そんなことあるわけないだろ」
そして息を漏らすように少し笑った。
ジュンミョンはこちらの気が抜けるほど、嘘をつくのが下手だった。
彼の嘘に騙されたメンバーは、過去の面子も含めおそらくひとりもいなかった。
タオですら、「あははー、嘘でしょ、兄さん」と言って、取り合うこともなかった。
そんなジュンミョンが、全身で嘘をついていた。
思わず騙されてあげたいと、ジョンデは、そうだよね、と言って笑ってあげたいと、願った。
ごめん、忘れて、と言って、なかったことにしたかった。
しかしそんなわけには、いかなった。
先程我慢した涙が、再びジョンデの目の端あたりに、溜まり始めた。
片手を強く握り締め、ジョンデは言った。
「……無理、しないでよ」
声が震えないよう、必要以上にくっきりとした声で、ジュンミョンを諭した。
小さな部屋の中は、そのジョンデのメンバー随一と言っていい通りのよい声の余韻で満たされた。
そしてその声の真実味が、ふたりに、この押し問答の無意味さを痛いほど思い知らせた。
つまり、ジュンミョンはこれ以上否定してもしかたがないことを、この瞬間、悟った。
それが如実に表情に出た。
顔の力が抜けた。
眉尻、目尻、口角、すべてが下を向いた。
背中をそっと、壁に付けた。
かすかに頭を俯けると、今度は大きく嘆息した。
胃の中のもの全部を出そうとするかのような、溜め息だった。
ジョンデは潤んだ瞳を離さず、ジュンミョンに向け続けた。
「……なんだよ」
かすれた、風邪をひいたような声が、ジョンデの前から聞こえて来た。
「…………なんで、知ってんだよ…………」
消え入るような言葉を漏らすと、ジュンミョンは片手で顔を覆った。
我慢できなかった。
ジョンデはジュンミョンに近付いた。
その、華奢に見えて全身に筋肉が張った体の背中に、手を這わせた。
ジュンミョンは、何も言わず、拒みもしなかった。
両腕を肩に回し、手で顔を隠したままの彼を、ジョンデは優しく抱き締めた。
青ざめた顔をしていても、ジュンミョンは温かかった。
彼の体温を全身で受けながら、ジョンデは目の際からひとつぶだけ、涙を零した。



つづく



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20160830

来訪者は真夜中に 12
ミンソクへ


やあ。
やっと、書きに戻って来た。
何日経ってんだよ、って話だよな。
ごめん。
ほんとーーーーーーーーーに、ごめん。
マジ、卑怯者の臆病者の腰抜け野郎だよ、俺は。
ごめんなさい。
自分から言い出しといて。
すぐ戻るって、言ったのにな。
もう、怖くなっちゃって。
お前にメール送ったあと、部屋の中と言うか、家全体をぐるぐる歩き回った。
夜中なのに、下に響くのに、もう構ってらんなくて、あーうー言いながら歩き続けた。
そのまま時間が過ぎたよ。
待ってた?
待って、くれてた?
もしそうなら、どうしよう。
申し訳ないのと嬉しいのと怖いのとで、俺、爆発しそう。
今、またちょっと震えちゃってんの(笑)
もーやだよ。
…………………あのこと、なんだけど。
考えて、たんだよ。ずっと。
で、やっぱり。
忘れた方がいいんじゃないかと思うんだ。お互い。
いや、俺にとっちゃさ、なんか、ある意味日常茶飯事的な、そう言うと違うんだけど、とにかくそんな感じの延長って言うか、なんだけど、お前、だから。
お前は、そういうやつじゃないし。
俺にとっても、お前って。
でもそのこと自体はだから俺の癖みたいなもんだから。
慣れ、みたいな、そういうので、そうしちゃっただけだから。
お前なのに。
だから、忘れてくれ!!!!!
そんでそのこと抜きで俺と友達やってって欲しい。
これが俺の言いたいこと。
あのことに、ついての。
安心、したか?
あー。
手汗でキイボード滑る。
出番前とかに緊張して手がぺたぺたなのに、お前の手、握ったりして、お前苦笑いしたよなあ。
でも、握り返してくれたもんな。
こんな手を、よくなあ。
………ありがとな。
そんなわけで、もう、この話は終わりな!!
気、抜けた?
俺まだバクバク(笑)
はは。
笑えよ。
じゃ、また次からは普通のメールになるから!
気楽に開けよ(笑)
おやすみ。



ルハン





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20160829

雑感・夏の終わりに
こんにちは。
この土日は雨ばかり降っていました。
フェリシティ檸檬です。


昨日に、人気投票にご参加いただいた方、ありがとうございました。
なるほど、これを……、と、その結果をありがたく拝見いたしました。
やはりばらけてはいても、一定のお客様のお好みがあるようでして、割と明確に順位が出ているところが面白いなと感じております。

本当にありがとうございました。

もしよろしければ、短編と番外編の方も、ご参加いただければなあと思います。


私は最近、自分の日常のようすを写真などでも上げておりますが、それはつれづれの自分の趣味などに関することと同様、少しでも読者の方々に私のことをなんとなく知っていただき、関わりにくくないということをアピールしたいという魂胆がございます。

別に見たくも知りたくもないという方が大半でらっしゃるとは思うのですが、そういう草の根運動が功を奏し、読者の方に親近感を抱いていただけることもあるかもしれないと思っておりましたし、実際そういうお言葉をかけてくださる方もいらっしゃったので、普段ほとんど撮らない食事の写メなども撮影したりしております。

先日載せたローストビーフはかなり美味しかったのですが、店長と思しき男性(推定45歳、濃い水商売の匂いのする少しいい男)にかなりうんざりしたので、この店にはしょっちゅう来ないなこりゃ、となりました。
でもローストビーフ以外に食べたものもすべて美味で、そこにいたもう1人の男性店員の腕がなかなかいいのだなと感心しました。

店長はぱっと見愛想がいいんですが、ぱっと見だけなんですね。
すぐ真顔になってしまうし、その表情が損得をものすごく考えているものでして、今回街ぐるみのイベント期間だったこともあって普段と違う客層に、一瞬戸惑っているようでした。
お年を召した男性たちのグループに対する態度が個人的に腹立たしいもので(でも別にぞんざいなものだとかではないんですが)、横でせっせと料理の準備をしている男性店員がいる中、客を見ながらグラスを磨くだけにとどまる彼にいらいらしっぱなしでした。
人の考えや思惑というのは相当その表情や仕草で出るものですので、本当に気を付けなければなりませんね。

また、隣の席に開店と同時に一緒に入った大学生と思われる女子二人組がいたのですが、自分のその頃と比較して、おお、全然違うんだな、とちょっとびっくりしたりもしました。
可愛い女の子たちで、話していることも本当にチャーミングでしたが、私自身や私の大学生時代の仲間たちとは話す内容も話し方も本当にかけ離れていて、しみじみ不思議な気持ちになりました。


そう言えば詳しいことを知らないのですが、SMentertainmentの皆様はハワイに行かれたんでしょうか。
ディオが行かないとかなんとか。
私は行きたい人は行けばいいじゃろう、的な考えしかございませんが、大規模な社員旅行でございますね。
行かれた皆様は楽しまれて、無事帰って来ることを願います。


そう言えば、こちらのサイトに引っ越してきてひと月ほど経ちますが、やはり日曜日にはたくさんのお客様がいらっしゃいます。
皆様土曜日にお出掛けになり、日曜日にはのんびりご自宅で過ごされているのかもしれません。
そんな大切な時間に私のブログを使っていただけるのは本当に嬉しいことでございます。
私は昨日歩き回ってかなりくたびれました。
雨上がりのひんやりした空気とたくさん葉を彩っていた水滴は素敵なものでございましたが。

帰ってから軽く飲みつつ、三谷幸喜監督作の「ギャラクシー街道」をなんとなくつけておりましたが、想像通り腰を据えて見ることはできず、いつの間にやら終わっておりました。
久々に三谷作品を見て思ったことは、彼の書く作品に出てくる男共は大抵性格が本当にあまりよくないということです。
なんで綾瀬はるかみたいな子がこんな男と結婚しなきゃなんないんだよ、と思った時点で私の中でこの作品は終わりました。

優香は結構演技がうまくなったなあ、と思えたことは収穫でした。



レイのピアスを見るたびなぜかいつもちょっと羨ましくなる
フェリシティ檸檬



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20160829

ボナペティ 6
夜、朝、昼、夕と一緒に過ごしたそのときから、ふたりは仲のよい友人となった。
大学は違ったし、住むところも近いとは言い難かったが、それでも交流を持つのになんの支障もなかった。
サークルのチャニョルの友人は、チャニョルとは高校が同じとのことだった。
「あいつ酔っ払うとしょっちゅう電話してくるんだよ」
そう、チャニョルはしかたないなという、それでも多分に愛情のこもった声音と顔で、ギョンスに言った。
通う大学自体は近かったので、学校終わり、ギョンスのバイトのない日、もしくはある日でも、飲み屋や、ギョンスの部屋でよく飲んだ。
チャニョルは実家住まいだった。
姉貴がいるよ、と、チャニョルはどこかしら誇らしげに、そして少し恥ずかしげに告げた。
「すごい美人だよ。背も高い」
へえ、とギョンスは言った。そうだろうな、と思った。
「お前に似てるんだな」
真顔でギョンスはそう言った。
チャニョルはギョンスを見つめ、こういうふうに話すギョンスにはいつまでもどこか慣れないな、と感じた。それは悪い意味ではなかった。
「うん、似てる」
まんざらでもないという顔つきでチャニョルは応じた。
その言葉の意味するところは、ともすればナルシスティックに聞こえなくもない内容なのだが、チャニョルが微笑みながらそう答えるさまに、人の気持ちを逆なでさせる部分はなぜか、なかった。ギョンス自身、人を羨むという感覚の希薄なタイプであったため、なおさらだった。
だが人はこういうことを言う人間、それどころか見た目の突出した人間自体に反感を持ちがちだということを、ギョンスはよく理解していた。
だからギョンスは、チャニョルのその珍しさをいつも楽しんだ。
育ちのよさと生来の明るさと生真面目さと愛情深さが、面白いバランスで混在していた。
「会ってみたいな」
なんの気なしに、そう言った。
するとチャニョルはグラスを持った手を宙に浮かせて、一瞬考える顔をした。
「うん。うち来れば、会えるよ。来いよ」
そう言って、ごく、とマッコリを飲んだ。
焼いた肉は、もうなかった。
簡易コンロとフライパンでサムギョプサルもどきをたくさん食べた。
未だエアコンはつけていなかった。
窓を開け、扇風機を回しても、もう季節柄蒸し風呂のようになった部屋の中、ふたりは汗びっしょりで酒を飲んでいた。
チャニョルは決して不満を漏らさなかった。
むしろ楽しんでさえいるようだった。
もう、つけてもいいんだけど、とギョンスは思った。
だが嬉々としたようすで窓を開けたり扇風機の角度を変えたり氷を大量に買い込んできたりするチャニョルを見ていると、それを言い出しにくかった。
Tシャツの袖をまくって現れた二の腕の太さを見て、意外と筋肉あるんだな、などと考えながら、ギョンスは気になったことを聞いてみた。
「今、ちょっと嫌がらなかった?」
残ったキムチを摘みながらチャニョルを見た。
口を変なふうに引き締め、少し困った表情になったチャニョルは、しぶしぶといった態でそれに答えた。
「……いや、嫌とかじゃないんだよ。…でも、姉ちゃんとお前、仲良くなりそうだなって、なんか、思って」
こりゃーなかなかのシスコンだな、と呆れ、ギョンスは若干目を見開いた。
その顔を見たチャニョルは、慌てて手を振り、言葉を発した。
「いや、姉ちゃん取られて、というより、……お前と姉ちゃんがもしなんかなったり、とか、なったら、俺、……ひとりになっちゃうじゃん」
酒と気恥ずかしさから、見たこともないような大きな耳まで赤くして、笑って自分に向かうチャニョルに、顎に伝った汗をあらかじめ準備したタオルで拭きながら、ギョンスはさすがに吹き出した。
あーはっはっはっはっと大声で笑う彼に、チャニョルはますます顔を真っ赤に染めて、そんな笑うことないだろ、と言いつつ相手の膝に手を置き揺すった。
涙が出るほど、ギョンスは笑った。



つづく




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