海の底、森の奥

- EXOの二次創作とオリジナルのBL小説を中心としたブログです。R18表現あり。お気軽にどうぞ。

20200718

ごあいさつ
こんにちは!

拙ブログ「海の底、森の奥」にお越しくださいまして、誠にありがとうございます。

私、フェリシティ檸檬と申します。
ここの登録では名前をミス・レモンとしておりますが、お呼びになる際はどちらでも一向に構いません。

今まで別のブログサイトにて活動を行ってきたのですが、先日ブログ引っ越しを決め、こちらのFC2ブログ様にやって来たばかりでございます。

はじめましての方も、これまでお付き合いのあった方も、新しいブログとの付き合いの始まりは、その仕様などでもいろいろと困難や不便が生じることもあるかと存じます。私自身もそうであるように、皆様のお好みがございますので。
しかし、私といたしましては、そういったことを気にせず来てやってもいいよ、というお気持ちになっていただけるよう、一生懸命お話を書いていきたいと決意する所存でございます。

このブログはEXOという韓国男性グループをモチーフにしたBL小説を綴ったものが主体でございます。
性的な表現は大なり小なり出て参ります。
ですがお話自体は至って普通の小説と同じでございまして、読書がお好きな方、BLがお好きな方、EXOがお好きな方、さまざまな方にお読みいただければなと考えております。

お読みになってのご感想はいつでも大歓迎でございまして、是非たくさんの方とお話ししたりしたいものだと思っております。
小説と関係ない、たとえば日記などをお読みになってのお気持ちなども、構えずにコメントやメッセージをいただければ、喜んで読み、お返事させていただきます。
どうぞお気軽にご連絡くださいませ。



このブログ内で書かれているお話は、2016年9月2日現在、



リアル第1期
・シング シング シング(完結)
・人さらいの条件(完結)
・受容について(完結)
・束の間から(完結)
・憂鬱のすきま(完結)
・俯瞰の角度(完結)
・グレーゾーン(完結)

リアル第2期
・心中の道連れ(完結)
・慈雨、降りそそぐ(完結)
・砂糖壺に落ちる (完結)
・来訪者は真夜中に (完結)
・ことの共犯 (連載中)


パラレル第1期
・ボナペティ(連載中)



その他 短編



となっております。



リアルの第1期と第2期の違いは、それぞれの世界がその中で回っており、ふたつは関係なく、別物であるということでございます。
ですので、カップリングは第1期内、第2期内で完結して存在し、物語ごとに相互関係が発生しております。
大した意味合いはないのですが、私自身がカップリングをたくさん作りすぎることにリアリティ的な拒否反応を感じるタイプであるため、こういった制作のかたちとなっている次第でございます。
また、短編はどの時期にも基本的にはあまり関係のない、独立した小品でございます。
お箸休めにどうぞ。

お話はカテゴリごとに1話から始まるよう設定されております。
過去の物語をお読みになる際はカテゴリから選択されると便利かと存じます。

※旧ブログ内に東方神起などの未完の話がまだ残ってございますが、今のところこちらに移行する予定はございません。
なんらかのご要望がある場合はどんなかたちでも結構ですのでご一報くださればと存じます。
→追記 2017/4/23
東方神起の長編(連載中・未完)を移動させ、こちらで公開いたしました。
ご興味のある方は、途中のもので申し訳ありませんが、よろしければどうぞ。


私はもともといわゆるアイドル好きというわけではなく、私のアイドルを申し上げるならば、手塚治虫、マイケル・ジャクソン、レスリー・チャン、浅田真央であったりいたします。
マイケル亡き後の後継として東方神起5人時代の終わりに彼らを見るようになり、それ以降K-POPで好きな曲を見付けることがひとつの趣味となったのですが、その流れで友人に教えてもらった「growl」で、EXOを知りました。
その楽曲のクオリティの高さと練られたパフォーマンスに感銘を受け、メンバーの人柄にも親しみ、同じ友人からブログに誘われた結果、こうして小説を書き始めた次第でございます。
そういうわけでEXOのファンというと、少しおこがましいくらいあまり知識のない私でございますが、私なりの彼らのお話を、自身も楽しみつつ、皆様にもそれを共有していただけるよう、精一杯続けていきたいと考えております。

どれかひとつでも、ワンシーンでも、お読みになってなにかを感じていただけたら本望でございます。


どうぞよろしくお願い申し上げます。



フェリシティ檸檬



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20200108

【一欄】人気投票
おひとり様、一回ずつ、コメント欄に日付だけでもご記入の上、ご投票いただけると大変に励みになります!
どうぞよろしくお願いします!
(コメント欄、可能であれば何かひと言でもご感想をいただけるとことさらに喜びます!)





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20190108

【お知らせ】年末年始企画の人気投票について




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上記の通り、2016年末、2017年始めに行った企画作品の人気投票を行わせていただきたいと思います!
コメントも併せてくださるとより一層嬉しいです。
もしよろしければご参加くださいませ。
よろしくお願いいたします!



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20180214

【お知らせ】バレンタイン企画人気投票について
おひとり様、一回ずつ、可能ならコメント欄に日付だけでもご記入いただいた上、ご投票いただけるととっても嬉しいです!
よろしくお願いいたします!






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20170629

call my name 4・終(リアル短編)
口を開けて自分に乗って上下している相手を見上げると、彼の方が長身であるかのような錯覚に陥った。耳がこちらを向いている。ディズニーの古いアニメを思い出し、北米の家が脳裏をよぎった。
Your forehead wrinkles sounds cute.
このときだけ目にできるそれをクリスは口角を上げて眺めた。反り返った、咥え込まれた部分にほとばしりが集中するのを感じながら、もっと時間が欲しいと願った。
射精するときぐしゃりと紙を潰したような顔になるのを見ると、キスをせざるを得なかった。自分も達しているのに口を吸いながら更に犯した。兄さん、と呟かれ幕引きを意識する。兄に戻らなければならない。
小部屋を出るときは体がぎしぎしと痛み、だが活力が戻っていた。彼といるとそうなった。たとえ行為に及べなくとも。
「今度はもっと加減してよ」
 自分が体勢を変えずに耳に言葉を注ぎ込んで来れる人間は多くない。そんなひとりが驚くほど低い声を操りそんなことを言う。また手を引いて元いた場所に戻りたくなる。こうしたことが繰り返された。

彼のことよりも自分の将来と環境の方を優先した。そうする自分だということをクリスはしっかりと知っていた。だから後悔は微塵もなかった。
しかし今こちらを見て来るその石は、やはり心なしか糾弾しているようにクリスには感じられた。あの青年を、クリスは光と黒という印象で捉えていた。艶やかな黒。もともとの髪色や目の色、好きな服装、声の質から、そう思った。見ていて飽きることがなかった。
この石は浄化作用があるんです、という、先刻の男の声が耳に響いた。
起き上がり、クリスは冷蔵庫の炭酸水を取って栓をひねりながらテレビを点けた。ニュースが流れ、天気予報を教えていた。高気圧の影響で晴天となるでしょう、と完璧な化粧を施した若い女性が語っている。喉を泡が落ちながら、画面はCMに変わった。
アイドルたちが青空の中駆けて行く。共に暮らしさえした面々。そしてそのうちのひとりは昔の恋人である。海に向かって姿は消える。
高気圧を引き連れるようにして自分の横で笑っていた。上を向いた目尻を更に上げ、並んだ小粒の歯を見せ、白い頬を照らせて。眩しく、目を細めたくなるほどであるのに、サングラスなど掛けたくなかった。
兄さん。
その低音がクリスをいまだに離さない。
そしてまだ、そう呼ぶなと伝える自分が当然のように心中にいた。



おわり


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trackback (0) | comment (0) | 短編〈リアル〉

20170629

夏の虫 2(SHINee・リアル短編)
まだエアコンは付けていなかった。喉のためにも極力我慢するのが常だ。開いた窓から、カーテンを揺らす風が時折吹いた。ちらりと目をやるとジンギの髪がそよそよとそれを受けていた。横に長い切れ目を入れたような目は相変わらず宙を向き、キボムの愛読しているファッション誌が彼の顔を灰色に染めている。
 ジンギがこうして突然訪問するのは珍しいことではなかった。
たいてい夜、やって来た。食事は済ませてあったり持って来たり今夜のように作るよう言って来たりとさまざまだった。自身の仕事のあるなしは関係なく、ただキボムが家にいるということを確認して何も言わずここまで来た。
キボムは出掛けていることが多いのに、ジンギにほとんどの場合捕まることが大変に不思議だった。野生の嗅覚というものかとひとり首を傾げることが多々あった。そして捕獲されたからにはもうどうしようもないとあっさりと諦めた。
食事はせずとも、必ず酒は呑んだ。
ビールや焼酎のストックをキボムは切らすことがなかった。彼が来ればたいていそれを減らされる羽目になる。ジンギが自分で買ってくることもままあったが、酒ある?と聞かれ、そのまま供するというパターンが圧倒的に多かった。
無言のままキボムは調理し、ジンギは雑誌に飽きたのか目を閉じていた。寝るかもしれないとキボムは思った。ジンギは気付くとすやすやと眠っていることがよくあった。何をするにも彼には前触れというものがない。それでたいそう驚かされ、だがそういう人だと状況を速やかに受け入れる癖がいつの間にやらか付いていた。
間接照明に照らされたジンギの顔は黄色味を帯びていた。どこから見ても同国人のそれであるのに、その色によって少し異国の青年のように目に映り、食卓の支度を済ませたキボムはしばらくじいっと瞳を隠した顔を見下ろした。
「メシできたの」
 唇だけが動いてそう質問し、キボムは小さな目をばっと開いた。
「起きてたの」
「寝てねーよ」
「あ、そうだったの」
 ぱちりとまぶたを上げたジンギの目の中は、白と茶にくっきりと分かれていた。一重の目元は、見る者にそこから思惑を読み取らせない。ただでさえ思考の流れが把握しにくい人であるのに、これのせいでもっと難しいとキボムは心中げっそりした。



つづく



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trackback (0) | comment (0) | 短編〈リアル・SHINee〉

20170629

明星によせて 43(東方神起・パラレル長編)
それからシフトがいっしょになると、彼女からの無言のメッセージが伝わってくるようになった。まだ?まだですか?
そちらを見ないようにしながらユンホは弱った。これは早く聞いてしまわなければならない。だがこんなことで電話をしたいとはとても思えなかった。
だが服を返すという口実は変わらずある。その用件と共に切り出せばいい。
それでも彼女を紹介しなければならないということに尻込みした。理由は分からないが、言うところを想像すると喉が詰まったようになり、声が出せない気さえした。
チャンミンと二度目に過ごした日から十日あまり経った頃、その当人が現れた。
前よりも間が空かなかったことで、早いなとユンホは思った。だがペースとしては、そんなに狂ったわけではなかった。
嬉しさと、そして気詰まりを感じた。ちょうど後輩もその日仕事に出ていたのだ。
出迎えながら、頼まないわけにはいかないと、背中に視線を痛いほど浴びてユンホは思った。
「どうも」
 ずっとチャンミンの態度や声音に親密さが増したことをユンホは実感した。そのことで体がおかしなふうになった。ふわふわと浮くような、じりじりと疼くような、持て余す心地に侵食され、今は仕事中だと自身を叱った。
「これ、皆さんで」
 袋を渡される。また、大きい。通常通りだ。
「ありがとう」
「いーえ」
 連れ立って歩き出すと、視界の端を後輩がよぎった。訴えるような熱い目でユンホを見ていると、一瞬で分かる。
部屋に案内すると、シムは開口一番言った。
「もう忘れ物するなよ」
 ごめんごめん、とチャンミンは答える。
「チョンさんにえらい迷惑を掛けているよ」
「うん、ほんとうに」
「お礼言ったのか?」
「当たり前だよ」
「困ったやつだな」
 そんなやり取りの合間に、僕は全然、とか、気にしないでください、とかユンホは挟んだが、シムは手を振ってそれをかわした。
「気を付けなさい」
「はい」
 眉を少しひしゃげ、そして笑みも口に添え、ユンホはしずしずと後ずさった。
部屋を出ると、そこには後輩が立っていて、ユンホは驚きで体が跳ねた。
「先輩」
 お願いします、と口には出さなかったがすべてが伝わった。
億劫な気持ちは今となってはすさまじいものがあった。断ればよかったと後悔した。
いらいらしながらチャンミンの帰る時刻を耳の後ろを掻きつつ待った。こんな気分で彼に接するなんてと、ユンホは苛立ちと共に悲しみすら湧いた。



つづく



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20170628

皆、音楽と結婚しなくちゃ
こんばんは。
皆様お元気でらっしゃいますか。
フェリシティ檸檬です。

今フォースターの「ハワーズ・エンド」を読んでおりまして、これはジェイムズ・アイヴォリー監督の映画も非常に好きなのですが、その中の一節を読みまして何かお話ししたいなと思い出てまいりました。特段それについて語るわけではなく、なんとなくそういう気分になったということなのです。
その一節というのは、

「昼食時の一時間と夕方の半端な時間くらいで、幼少の頃から確実に読書し続けてきたであろう有閑婦人に追いつくことがどうして可能であろうか。彼の頭脳は人の名前で一杯かもしれず、彼だってモネーやドビュッシーのことくらい聞いたことがあったかもしれない。困ったことに、彼はそれらをつなぎ合わせて文章にすることができず、それらに『物を言わせること』ができず、盗まれた自分の傘のことをすっかり忘れることができなかった。そうだ、傘は現実的な心配であった。モネーやドビュッシーの後から、間断なくドラムを打ちながら傘がつきまとってきた。」

というものでして、非常に切なくなったのですね。

コメントをくださった方々、ここでお礼と簡単なお返事を申し上げます。
ほんとうにありがとうございます。まことに励みになっております。
拍手コメントH様、最高とは最高のお言葉でございます。ちょっと萌えのある回でございましたね、会話においては珍しく。引き続き上げた際はお楽しみいただけると幸いです。
今しがたコメントいただきましたY様!いつもほんとうにありがとうございます。
相手は、明日きっとはっきりとお分かりになると思います。Y様のお望みの方ならないいなとわたくしも本気で思います。
そしてオニュとキーをお好きだとお聞きできてすっごく嬉しかったです。数日続きますので、是非お目を通してくださいませ。

さて、本日からSHINeeの短編を上げてみております。読んでくださり、拍手などしてくださった方々、どうもありがとうございます。大変嬉しく思っております。
SHINeeは、以前からずっと書いてみたいという気持ちがあり、しかしいざ書くとなるとなかなか難しいメンバーのグループで、それはいろいろ理由があるのですが、ともかくそんなわけで延ばし延ばしになっていたのでした。が、読者様であると同時に大変優れた書き手様でらっしゃる方のお話を読んだ際(もちろん友人の彼らの話もいつもほんとうにすばらしくてううっとなっているのですが)、タイトルに以前のアルバムのタイトル「Odd」が使われており、そのアルバムから、彼らの音楽はたいそう、ほんとうにすばらしくなったよなあと思い出しまして、最近そういった楽曲を毎日聴いていて、書きたいという意欲が強まったのでありました。
私は以前も少し触れたかと思うのですがSHINeeは何と言っても「View」でようやく彼らの何かを掴んだというように思っておりまして、それはジョンヒョンの事務所における音楽に関する立ち居地がかなり明確になってきたことと関係していると考えているのですが、彼のセンスというのが全面に出たことでその楽曲が非常に洗練されたのですね。
日本で作られる楽曲群は以前のような、なんと言いますかダンスにとにかく特化した強さのある、似たものばかりとなっている印象で大変残念なのですが、韓国で出す曲はどれもすばらしいですね。「1 of 1」を通して聴きましたところ感銘を受けました。特に後半がよく、おそらくジョンヒョンがかなりプロデュースをしているのではないでしょうか。
コンセプトもいいなと思いました。90年代を意識しているのでしょうかね。ファッションの感じも、懐かしくありつつ新しさもあって、MVの女の子たちには、これも以前も書きましたけれども私は胸キュンいたしました。韓国女性の本来の美しさがたいそう出ていましたね。

私は「MARRIED TO THE MUSIC」がとっても好きでして、それは見た方、聴いた方ならすぐ分かると思うのですがあれはマイケルの「スリラー」をこれでもかと意識した作りでして、それはそのタイトル曲だけでなく、あのアルバムの世界観そのものと言っていいものでして、これは彼らでしかできないと言った意味でも、なんとも素敵な着地であると感動したものでした。
この年はすごかったですね…「CALL ME BABY」と「LOVE ME RIGHT」、「View」と「MARRIED TO THE MUSIC」が流れまくっていたということですからね、韓国は。すごいことでございました。
その後もこの2グループは「LOTTO」と「1 of 1」と続けられたわけで、このいい流れを失わないで欲しいと思います。ほんと日本で出す曲を聴くとぎょっとしまして、どうしたどうした大丈夫かと一気に冷や汗が出ますので、それで惑わされて不安になるのですね、いつも。勘弁していただきたいです。

そう、EXOの短編シリーズも続いておりまして、既に来週まで予約投稿が済んでおります。今はクリスたちのお話ですが、次まで書き終えているわけです。
先日終えた「スマッシュ」が、また何かタイミングがあれでして、レイが参加しないということに打ちのめされた私なのですが、もうこれは書いてありまして次々と上がったわけですが、皆様どんな風にお感じになったのだろう…と思ったりいたしました。
真実、辛いですね。彼の声とダンスがアルバムに加わらないということは。
この悲しみをどうしたものかと考えてもしようのないことを考えたりしております。

7月に入ってから割とすぐにWOWOWさんで「シン・ゴジラ」を放映してくださるそうでして、とても嬉しい私です。これは傑作でございまして、皆様ご覧になられましたでしょうか。近年でもっともクオリティの高い日本映画でございます。見てらっしゃらない方は是非。気の抜けたところが1カットたりともない、ヒットも納得というかしなかったら泣けるという日本に希望を感じられる1本でございます。
繰り返し見に行きたいくらいだったのですがそうできなかったので、こうして見れて幸せです。その映像表現の分かってるな感を十分に何度も堪能したいと思います。

本日の一曲

SHINee 「MARRIED TO THE MUSIC」



このMVとてもいいですねー。
あえて感がすべてから出ていましてそこがすごく魅力的ですしクレバーです。
こういう楽しさこそ、音楽でしか感じられないものだなとも思います。
私は彼らの楽曲ではデビュー曲が非常に好きです。それは今回お話でも取り上げましたオニュの声質の良さを最大限に活かしたものであると同時に大変洗練されているということが理由としてあります。
この曲のようなよさが近年、ジョンヒョンの才能によって再度彼らに戻ってきたなと思います。
彼らは声が基本甘いのですね。高いですし。それをどう活かすかというのが勝負どころであるのです。それをジョンヒョンは自身の特性と好みとセンスと経験によって理解し、判断した上で実行しているというのが伝わってきて、私はとても嬉しいです。
これからまちがいなくSMを引っ張っていく制作陣のひとりとなるでしょう。

「1 of 1」の内、1曲目の「prism」、6「Don't Stop」、7「SHIFT」、8「U Need Me」がほんとうに素敵です
フェリシティ檸檬



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20170628

call my name 3(リアル短編)
人数があまりに多く、そういう機会は限られた。休みもない。だからマンションの、作業部屋やクローゼットでことに及んだ。体の大きなふたりには苦行であったがしかたがなかった。
「兄さん」
 そう呼ばれるとクリスは苛立ち、やめろと言った。この文化にクリスはいつまでも慣れなかった。誰が何個年上で誰が何個年下。馬鹿馬鹿しい。ほんとうにくだらないと心底思い、それが変わることはなかったが、ついぞそうはっきりとは言わなかった。そうするほど愚かでも子供でもなかった。だが本心はそうだった。
キスを、セックスをする目の前の青年が自分を兄と呼ぶのがクリスはいやでたまらなかった。そういう習慣を持った国の相手であると理解していても。俺はお前の兄貴じゃない。俺はお前の恋人であって、兄さんと呼ばれたくなど決してない。
「名前で呼べよ」
 低くかすれた声でくちづけの合間にクリスは告げた。みずからのそれより肉厚で弾力のある唇は甘く、すばらしい歯並びと桃色の舌は食べたことのない逸品のようであった。
 息を漏らして相手は囁く。
「ク…リス」
 目と目がぶつかりそうなほどの近さにある。眉が少し歪んでいる。苦しいのかと訝しむ。
「そうするんじゃない」
 年下の彼を指南するようにクリスは導くことがよくあった。唇の振る舞い、舌の扱い、呼吸の作法。色の付いた髪の毛をかきあげると鼻を鳴らした。無意識のうち愛しさから微笑んだ。
「うん、いいよ」
 そう言うと肩に回った腕に力が込められた。後頭部の髪を握るようにされ、そうしたことをされてもまったく気にならないとは珍しいことだなと不思議と冷静に思う自分がクリスの中にいた。
一度や二度ならあったが、継続的にこうして同性とセックスを含む関係を持つのは初めてだった。ひとたび寝ると、やはり女性の方をより性的志向として好むということを認識し、あとが続かないのだった。だがそのときは違った。状況も確かにあった。出会いこそすれ、時間も場所もない。だがメンバーとは四六時中一緒だ。恋愛せずにはいられないクリスにとって行き着く先はひとつであり、そして本人が思う以上に、彼らのことを才能やルックスから誇りに思い、惹かれてもいた。だから何かきっかけがあれば、そこから先はあっという間だった。基本クリスはセックスにそこまで重きを置かない。話し、共に過ごし、触れ合うことが重要だった。だがその相手とはそうしたことだけでは満足ができなかった。可能な限り交わりたいと思わせられた。キスをしたらペニスに触れ、触れたら入れる。そうせずにはいられなかった。若かったとは言え、とクリスは反芻する。だがきっと、今もしあいつとそうなったら。また同じようになるのではないかと思えた。
手足の長さが邪魔だと思ったことはあまりなかったが、このときばかりはそうだった。自分にも相手にも、何故こんなに大きいのかと舌打ちした。より体を縮込める組み体操にトライするかのようにいつも汗をかいてふたりはした。



つづく


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20170628

夏の虫 1(SHINee・リアル短編)
チャイムの音でもう彼だと判る気がする。
 キボムはそんなことを思いながらインターホンのモニターをオンにした。横長の画面に映るそっぽを向いている顔。やはりだ。
玄関まで行くと鍵を外しドアを開けた。
まだ明後日を見ていた相手がキボムをようやく向いた。あれ、いたの、というような表情で。
「よお」
「…来る前に連絡くださいよ」
「え、なんで」
「なんでって」
 会話しつつジンギは勝手に足を部屋の中へと進めた。目尻も唇も笑みを作っている。キボムは前を通る兄貴分にスペースを開け、彼の鼻歌と体が自分の城を侵すのを見つめた。
リビングのソファに当然のように陣取るジンギに、なんか飲みますか、とキボムは尋ねた。
「お前メシは?」
「これからですよ」
「どうするつもりだったんだよ」
「食べに行こうか作ろうか買って来ようか頼もうか、どれにするか検討中でした」
「あそ。じゃあこれ作って」
 先刻からがさがさとうるさかったビニールの袋を手を伸ばしてキボムに差し出す。
 しぶしぶ受け取るキボムは中を覗いてげえ、という顔をした。
「ラーメンですか」
「うん。作れよ」
「これ作らせに来たんですか」
「腹減ってさ」
 白いごつごつした顔を、何も表情を浮かべずキボムに見せる。はあ、と嘆息してキボムは言った。
「これだけでいいんですか」
「他になんか作ってくれんの」
「だってお腹空くでしょこれだけじゃ。栄養も足りないし」
「じゃあ作ってよ」
 言いながらソファに仰向けになる。ラックから雑誌を取ってかざし、ぱらぱらとめくった。
 キッチンとリビングはひと続きになっている。はめていた指輪をすべて外し、カウンターキッチンで羽根のようなピアスを揺らして手を洗い、準備をしながらキボムは声を張って問うた。
「今日何してたんですか、オフだったでしょ」
「ダーツしに行って、そんでビリヤードちょっとやった」
「へえー。楽しかったですか」
「まあまあ」
「誰と行ったんですか」
「え、ひとりで」
「え、また?」
「うん」
 冷蔵庫を開け、中身を物色し、献立を考えて食材を取り出した。
「大したもんは作れませんよ」
「うん、いいよ、ラーメン食えれば」
「それだけにはしませんけど、まあ、あんまり期待はしないでください」
 部屋はキボムのまな板の上で包丁を使う音、湯を沸かす音、野菜を洗う音、そんな音しかしなかった。ジンギは何も言わない。音も立てない。いるのを忘れてしまいそうになるほど、植物がただ生えているかのようにそこにいた。



つづく


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20170628

明星によせて 42(東方神起・パラレル長編)
数日後、シフトが重なった日、くだんの後輩が休憩で外に出、喫煙所にいるところのユンホを捕まえた。
何かを訴えかける表情をしているのはあまり敏感でないユンホであっても感じていた。シフト引継ぎの集まりのとき、やたら視線を送ってきた。感情の出やすいタイプの子で、丸い目と丸い口を持ち、さらさらとした長い茶色の髪をして、なかなか男好きする雰囲気をまとっていた。髪や肌の管理、化粧に手抜かりはない。男性入居者の間で人気があり、まだ職場内において恋愛ごとの噂を流したことはない彼女であったが、時間の問題であろうというのが先輩女史の所見であった。
実際、ユンホはかなり可愛い娘だなと初めて見たときから思っていた。恋愛感情の混じった好意に近いものを抱きそうにもたびたびなったが、いかんせんあまり性格は合わなかった。ユンホは高い声でのべつまくなし喋る感じの子と相性がよくなかった。口が達者とは言えないユンホは、そうした子と過ごすことをあまり楽しいとは感じなかった。
ルーティンの、星の確認と喫煙を緩んだ顔で行っていると、たたたた、と軽い足音を立てて彼女は訪れた。
「先輩」
 きらきらと瞳を輝かせてまっすぐ、低いところから後輩はユンホを見た。
たじろぎながらユンホは返した。
「な、何」
「あの、ですね。…シムさんと、まだ、交流、あるんですか」
「…え」
「あの、できたらなんですけど、…私を、シムさんに、紹介してもらえませんか」
 それまでよりもっと白目を見せ、黒目に光を乗せ、後輩は爪先立ちせんばかりにユンホに迫った。
距離が縮まったことでユンホは慌てた。女性にこうしたふうに近付かれるのはたいそう久しぶりだった。
「しょう、かい?」
「はい。あの、…この間シムさんいらしたとき、帰り際おじいさまのお薬のことで相談されたんです。今のでなくこちらの方がいいかもとメモを渡されまして。次回の通院で、担当のお医者様にお伝えするようにと、祖父にも言ったし書いたものを置いて来たけれども一応念のためにスタッフの方にもお話ししておきますということで。あ、伝達事項欄に注意事項として記入もしてあります。それで、そのときちょっと…やっぱり素敵だなと思いまして」
 背の低い彼女に顔を寄せて話すチャンミンがユンホの脳に浮かぶ。指の間の煙草が先をどんどん燃していた。
「前から、シムさんと、あ、おじいさまと話す感じも、いいなと、思ってて…。先輩がお友達付き合いされてるって知って、なんかぐっと身近に感じられて、もう我慢できなくなっちゃって」
 話す間制服の裾をいじくり明後日を見ていた彼女が、再びユンホを向いた。
「駄目ですか?彼女、今いないんですよね?面倒なこととは分かってるんですけど、なんとかお願いします、先輩」
 手が空いた方のユンホの手に乗った。びくっと体を揺らし、ユンホは進退窮まった。
「あー…」
「お願いします」
 眉を切なげにひそめる後輩はそれは男の心をそそるものがあった。いやだと言える男はあまりいないだろうとユンホにも思えた。たとえそれが他の男に自分をアピールしてくれという頼みであっても。
ただ、それだけでなく、同僚であるという事実がユンホを捕えた。今後もずっと共に働いていく仲間である。こんなに懸命に頼んでくる、それもそこまで、ある種深刻とは言えない願いをむげに断るというのは、思いの外気が咎めた。結婚しろと迫れというのではない。ただ、会う機会を作ればいいだけ。厄介だし、何かすごく引っかかる、気の乗らないことではあったが、承諾するしかないとユンホは腹を決めた。
「分かったよ」
「ほんとですか!?」
 目のきらめきはいっそう増した。唇が丸く円を描き、ユンホの手の上の手はふたつになり、力が加えられる。
「うん」
 苦笑するユンホに対し、やったあ~ありがとうございます~と軽く飛び跳ねるようにして後輩は言った。
「シムさんに、あ、チャンミンさんに聞いてみるよ。彼が乗り気じゃなかったら、諦めてな」
「分かってます!!ありがとうございます」
「まあ、聞いたら教えるよ」
「分かりました!待ってます!」
「うん」
 再度口元に棒を持っていこうとすると、もうそれにほとんど吸うところは残っていなかった。
すみません、休憩中失礼しました!と言い残し、駆けて後輩は去っていった。
灰皿に火を押し付け、ユンホはあーあと唸り、天を仰いだ。



つづく



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20170627

call my name 2(リアル短編)
帰宅したクリスは、ウォークインクローゼットで丁寧に服を片付け、部屋着に着替えてから持ち帰った品を紙袋から出した。
梱包を注意深く取り除くと、そこにはごつごつとした、だが光る、主に直線で構成された掌大の石があった。それは黒色をしていた。光を反射し白く見える部分も、当然黒い。どこもかしこも、漆黒だった。
「トルマリンの結晶です」
店員はにこやかにそう説明した。
目を覆うサングラスを取ってクリスはいっときそれを凝視した。あちこち張り出すように棒を突き出しているその形状のたたずまいを簡単には形容できない。白く下世話とも言える蛍光灯の下、鷹揚に、そして粛然としてそれは輝いていた。
綺麗だね、と言ってはいるが、大して興味もなさそうな女は放っておいた。ちょっと待っててとひとこと告げ、店員の話を促し、それを聞き終えると買うことを決めた。ほんとうは聞かずともそうするつもりだった。クリスは自分の求めるものに非常に素直で自覚的なたちだった。
食事のあと、クラブに顔も出さずそのまま帰った。女の不機嫌そうな、不可解そうな態度は確かにわずかにすまないという気持ちを起こさせはしたが、だからと言って彼女と夜を過ごすつもりはもうなかった。可愛げのある、そして敏感な人間をクリスは愛した。過去も現在も、そして未来も必ずそうだった。そうでない相手に自分の時間を割くのはただただ苦痛でしかなかった。
 ベッドに横たわり、胸の前にその石を置いた。シーツに耳を付け、己とそれがまるで見つめ合うかのようにじっと視線を投げ掛ける。これは懐かしい何かを呼び起こすものだとクリスは思った。見つめることで、傍に置くことで、心沸き立つような、むしろ逆に落ち着くような、昔得た感覚がある。そういう人間が、過去にいた。

いっしょに暮らしていた頃、その弟分と性的な接触を持っていた。クリスは年長者として、そしてリーダーとしてこのことをどう自分の中で消化したものかと実は常に煩悶した。誰にも言えない。そうしたこと自体あまりしないが、言えるわけもなく、そしてそれが辛かった。と同時に甘美であった。真実クリスは彼を愛した。女性の方がずっとその対象となったが、感情と衝動が伴えばあまり性別は関係なかった。


つづく


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20170627

ふたりの会話7(東方神起・リアルショートショート)
「天気わりーな」
「そうですね」
「明日の撮影ロケだろ」
「はい」
「これ続いたら延期かな」
「どうでしょう。今日中にやむって朝予報で聞きましたよ。それにスケジュール的に延ばさないんじゃないですか」
「そっか」
「休みたいんですか」
「雨天延期なら、それはそれで嬉しいからな」
「でも食事制限も長引きますよ」
「まあ、そうだけど」
「今だって食べたいもの兄さんかなり我慢してるってのに」
「お前はそんな俺の前でも遠慮せずに好きなもん食うしな」
「なんで兄さんに遠慮しなきゃなんないんですか」
「肉食いすぎなんだよ」
「そんなことないです。いつもより減らしてますよ。撮影は俺だってあるんですからね」
「まあそうか。お前いつももっと食うか」
「そうですよ。まあしかたないですね、仕事ですから」
「確かに我慢する期間は延びるけど、明日休みならなあ。そうなったらお前何する」
「なんでしょうねえ。食べに行くのはよしときたいですからうちでごろごろしますかね」
「出掛けねーのかよ」
「出掛けたら腹減って旨いもん食いたくなりますから。そんで呑みたくなりますから」
「お前は揺るがないな」
「人生における楽しみでしょ」
「まあそうだなあ。お前の言うとおりだな。でも俺は遊びに行きてーよ。食いもんは堪えて、なんだろな、泳ぎにとか」
「プールですか」
「ウォーターパークとかいいなあ」
「ばれますよね」
「でも平日だし、ゴーグル付けてりゃさあ」
「友達とっすか」
「おー。なんとか捕まえられるやつ見っけてさ」
「会員制のとこ行きゃいーんじゃないですか」
「スライダーとかねーじゃん」
「はあ」
「あー行きてーな。お前そんなふうなことしたくない?」
「そんなには。泳ぐならジムで泳ぎますし」
「彼女とか連れてったことねーの」
「そんな暇と環境がどこにあったんですか。俺何歳からこの世界いると思ってんですか」
「そ、…だな。ごめん」
「まったくですよ。自分はそうして遊んだ十代だったかもしれませんけどね」
「悪かったよ」
「まあ別にそんなにうらやましいとは思いませんけども、兄さんの青春を」
「なんでだよ」
「兄さんのように俺は生きてませんからねえ」
「どういう意味だよ」
「夢追い人って言いますかね、兄さんは」
「…まあ、夢は大事だからな」
「彼女たちも大変でしたでしょうね」
「…そうだなあ、まあ、あんまり胸を張れた付き合いではなかったかもなあ」
「そんな自分をでも好きでしょ、兄さんは」
「はあ?」
「兄さんは彼女たちより仕事って言うか、ダンスだからな」
「…それは」
「図星でしょ」
「そんなこと…」
「やっぱもう一皿頼もうかな」
「お前話の途中だろ」
「あ、すいません。これもうひとつ。え、なんか言いました?」
「…いや、いいよ」
「まあそんな人もいますよね。と言うか男はある程度の割合そうだと思いますよ」
「……そうかな」
「はい。あんまりいいことではありませんけどね。反省しなきゃいけないと思いますよ。でも特殊な職業でもありますからね、俺たち。必死こかねーとやってけませんからねえ」
「まあな」
「いつも俺働きづめなんで、だからもし明日休みになったら休みたいってわけですよ」
「そうだなあ」
「窓びっしょびしょですね。ほんとにやむのかこれ」
「やまなかったら…」
「兄さんの過去なんか全然うらやましくないですけど」
「あ?」
「今兄さんは俺だけしかいないって分かってるのは結構優越感ありますよ。微妙な気持ちもありますけど、相当」
「な、なんだよ」
「一応アイドル様ですからねえ。U-Know、ですか」
「お前な」
「俺最初最強って名前付けられたときどうしようかと思いましたよ」
「いいじゃねーか最強」
「どこがですか。馬鹿丸出しでしょ」
「今だったらはっきり拒否するだろうなあ、お前」
「その頃の俺にはそんなこと不可能でしたよ。そのおかげでいまだに俺は最強・チャンミン様ですよ」
「ははは、ぴったりだな」
「水ぶっ掛けますよ。ユノユノ様」
「やめろ」
「本気でいやそうな顔しましたね」
「仕事じゃねーんだぞ、今は」
「そうですね。今は俺のユンホさんですよ」
「なっ」
「色黒なのに赤くなるのって分かるもんですね」
「赤くなってなんかねーよ」
「中学生みたいな反応しますね相変わらず」
「いい加減にしろ」
「あ、来た来た。ありがとうございます」
「…うまそうだな」
「はい。兄さんは駄目です」
「わあってるよ」
「明日休みだといいですねえ」
「だな」
「もしそうなったら」
「ん?」
「うちに来てくださいよ」
「…え」
「雨降り眺めながらユンホさんの今を俺がいただきますんで」



おわり




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20170627

明星によせて 41(東方神起・パラレル長編)
その日、まず出向いた格好を見られたひとりに、あれ、今日なんか雰囲気違うね、と言われた。
更衣室に向かっていたところで、や、別に、と答えてそそくさとその場を去った。
ユンホの借りたチャンミンの服は、彼の趣味を表し、まったくもっていつものユンホのスタイルと違った。五分丈のグレーのカットソーに、踝が覗く黒いパンツ。靴下は下ろしてくれた足だけを覆うタイプのグレーと黒の細かな千鳥格子柄で、濃紺に細い白ストライプの下着にしてもそうだったが、使うのが気が引けた。買って返さなければと思う。チャンミンは気にしないかもしれないけれどと、素早く制服に着替えながらユンホは考えた。
仕事をしている最中も、ふたりほどから昨日シムさん来たでしょ?あの人とまだ遊んだりしてるの?という質問が投げられた。
だいたい昨日もチャンミンが帰ってから、あれ、今日もいっしょに飲むの?と数人から興味深々で聞かれていた。しかたなく、はあ、とあいまいな雰囲気を醸し出すことを心掛けてしかし嘘はつかずに適当に応じ、避けるようにして仕事に取り掛かった。さすがにそこまでしつこく食い下がる同僚もおらず、チョンは胸を撫で下ろした。
だからまたそういった態度に徹した。ただ、ひとり、何かずっと言いたそうにしているなと感じる後輩がいた。チャンミンによく見惚れている例の女性の同僚だった。
しかしその日は何事もないまま、ユンホはチャンミンの服に袖を通して逃げるように家に帰った。服の入った紙袋を携えるのを忘れずに。
アパートは常のごとく散乱していたが、ユンホは我が家とひと息をついた。
煙草を呑んで冷蔵庫の缶チューハイを開けた。帰りしなに購入したキンパと苺のロールケーキを頬張る。通常ならたいそうな満足がユンホを包むのだが、今はそうはならなかった。
昨夜から今朝にかけての記憶が、昼間同様夜もユンホを捕えて離さなかった。
食べ終えて、もう一服してから服を洗おうと考えた。汚さぬようにと、既に服を脱いで下着姿でテーブルに向かっていた。
脱衣所にある洗濯機に紙袋の中を放り込んでいると、たまった埃のせいか盛大なくしゃみがひとつ出た。その勢いで片足が半歩後ろにずれる。するとかかとが部屋の隅に着き、そこでかさりと音がした。見ると、いつかの紙切れ。そしてユンホははたと気付いた。
絡まるようにして円筒の中落ちた私服のパンツの、尻ポケットに手を入れた。するっとした、紙の感触。
たいていの人よりも長い指に挟まれ、ユンホの視線の先にはチャンミンの名前と、会社と、連絡先の表記された小さな紙片が元のかたちのまま、あった。間一髪。ほおーと大きく、息が漏れた。
洗濯機が業務終了を告げると、ベッドに寝転がり名刺を眺めていたユンホは体を起こした。そして財布の中にそっと紙を滑り込ませ、ベランダに出て洗濯物を次々に干した。
借りた服一式は念入りに皺を伸ばした。下着や靴下はどうするかな、と再び考えが巡った。いつもならベランダで星を仰いでまた一本吸うのだが、においが付くことを避けて中に入った。
これでいつでも会える。会う口実もある。
なんとも言えぬほどの幸福感がユンホに満ちた。ひとり頬を緩ませるほど、それは圧倒的なものだった。


つづく



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20170626

call my name 1(リアル短編)
クリスはサングラスを好んだ。
顔を隠すためや日光を遮るためというよりも、そのファッション性から、そうだった。曇っていたり、雨が降っていたりしてもよく掛けた。
今、彼はフェイクファーのロングコートを買うか否かで悩んでいた。サングラスを外し、唇の間に柄の先を持って行きながら。グレーとパープルを淡く混ぜた色合いのそれは、毛足が長く、たいていの人間に着ることを尻込みさせる代物だった。だがクリスにとってそれはただの魅惑的なコートでしかない。
「どう思うこれ」
 連れ立っていた女性に尋ねた。付き合っているわけではない。寝てもいない。だがそうなってもいいという最低限の条件はクリアしている。クリスは性的な関係を持つことに焦るタイプではまったくなかった。そうしたことに焦ったのは今までたったの一度だけだ。
 小首をかしげ、ショートパンツから出た脚の右を左に絡めるようにして彼女は言った。
「どうかな」
「似合わないか?」
「ちょっとあれっぽい。あの、アニメの」
「アニメ?」
「モンスターの」
 クリスの頭にはすぐその像は浮かばなかった。monster?その語感は少し前にテレビやラジオや街中のあらゆる場所で耳にした記憶があった。慣れ親しんだ顔が複雑で至難な振り付けを縦横無尽に行っているのを時折目にもした。衣装の感じは割と好みだと思いながら、曲をすべて聴くことはいつもなかった。
「これだよ」
 液晶に出した画像を女が見せた。ペパーミントグリーンにラベンダーのぶち模様の入った怪物。
 思わずクリスは笑った。小さい口から歯茎と並んだ白い歯が露出する。
「あー、なるほどな」
「ね」
 くすくす赤い唇を揺らすさまを見て、やっぱり今日この娘とセックスしてもいいかもなと一瞬クリスは思う。その光景を想像する。あまりに簡単に頭に描かれ、そのせいで逆に妙にその気が失せる。
「確かにそれっぽさはあるな」
 目を元のハンガーラックへと戻す。だが俺ならこういうぼってりしたラインにはならないから、全然印象が違うだろうなと考えながら、購入についてまだ迷った。
「さすがに今買うって早過ぎない?」
「何言ってんだ」
 意味が分からないという顔で連れを振り返る。ぽかんとした表情の相手。唇の端が力なくだらりと下がっているのをクリスの黒い目が捉える。突如悟る。ああ、駄目だな。寝ないでおこう。付き合うのなんて話にならない。
触れていた毛の感触を少しだけ名残惜しく感じながら、クリスは行こう、と乾いた声で言った。サングラスを掛け、女の方を見もせずに。



つづく


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  • ミス・レモン
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